VW(フォルクスワーゲン)

フォルクスワーゲンの故障率はヤバい?その真相に迫ります

久しぶりのフォルクスワーゲン記事となりますが、今回はフォルクスワーゲン車の故障率について持論を展開させていただきたいと思います。

最近は本当にフォルクスワーゲン車を街中で見かけることが多くなりましたね。私の住んでいる地域はいわゆる地方都市という分類になるのですがフォルクスワーゲンを見かけない日はなくなりました。特にゴルフとポロ率の高さはかなり高まってきているような気がしますね。

驚くべきはポロの女性オーナー率の高さでして、ある統計によるとポロのオーナーの6割が女性なんだとか。確かにポロに乗っている人を見ると女性が多い気がします。というかほとんど女性です。国産車で女性向けだとラパンやココアになりますが、ちょっと可愛すぎる気もしますからね。

ここまでフォルクスワーゲンが増えてくるとそれにつられて興味を持ってくる人も少しずつ増えてきますよね。欧州車推進派の私としては日本にもいよいよ良い流れが来てるなという気がします。それでもまだまだ「フォルクスワーゲンの故障」について抵抗感がある人たちも多いですね。

ということで、今回はそんな方たちに向けてフォルクスワーゲンの話をさせていただきたいと思います。

フォルクスワーゲン車は故障ばかり?

これだけフォルクスワーゲン車が世の中に出回ってくると、「みんなフォルクスワーゲンに乗っているけど、実際故障しまくってるんじゃないの??」と不思議に思う人もいるはず。その答えですが、故障しまくっている個体もあるとは思いますが、だいたいの方は普通に乗れているんじゃないかと思います。

そもそも「フォルクスワーゲン」と一括りにすると範囲が広すぎますね。例えば同じ「フォルクスワーゲン」でも、

  • 車種は?グレードは?エンジンの排気量は?
  • 年式は?低年式?高年式?
  • 新車?中古車?
  • どこで買った車?
  • 何らかの保証がついているクルマか?
  • 事故車なのか?修復歴は?どこが修復されてる?
  • 走行距離はどれくらい走ってるのか?
  • これまでどこの工場でメンテナンスされてたのか?
  • 前オーナーはどんな人だったのか?
  • あなたで何オーナー目なのか?
  • 屋根付き保管だったのか?屋外だったのか?海沿いだったか?
  • 最近まで走ってたクルマなのか、長期放置車両なのか?
  • どこまでメンテナンスが行き届いているのか?
  • オイル交換等最低限のメンテナンスがされてきた個体なのか?
  • 整備の履歴はしっかり残っているのか?
  • これから必要になるメンテナンスの把握はどこまで把握してるか?
  • 購入後どれくらい金額がかかるか見通しはついているのか?
  • 信頼できる販売店なのか?
  • 購入後の保証期間は?サポート体制は?

…などなど、フォルクスワーゲンとひとことで言っても条件は実に無限大でして、一概にフォルクスワーゲンの故障率について語ることは困難です。上記のような視点を意識してフォルクスワーゲンを正しく選べているかどうかで、故障率はだいぶ変化してくると思いませんか?

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フォルクスワーゲン車の故障率を下げるために必要な考え方

私の所有しているクルマを例に挙げてみましょう。私のクルマはオペルというドイツのメーカーでして、車種はアストラという車です。エンジンは2200ccでして、中古車で買いました。年式は2002年で、今年でもう16年くらい経つのでけっこう古いですよね。

買った場所は横浜の某輸入中古車店で、走行距離が3万キロ程度で保証付きの個体でした。保証付きということは店側もコンディションに自信があると見ていいですね。ワンオーナーで事故歴がなく、これまでディーラーで整備されていた記録が残っていました。塗装の状態があまりよくなかったので屋外で保管されていたのだと推測できました。

店頭に並んでいた時点でナンバープレートが外れていたため、車検時期のタイミングで手放されたか、しばらく売れ残っているうちに車検切れになってしまったと考えられます。走行距離から推測するに、まだまだメンテナンスが必要な時期は遠いかなという判断がつきましたので、予算に関しては見積もり通りの金額だけ用意できれば十分かなと判断しました。

販売店のサポート体制については結果として良好な感じでして、定期的に様子伺いの連絡が来ます。担当が変わってしまっても、年始になると必ず毎年年賀状が届くなど、しばらく店に行ってないですが気を遣ってくれてます。クルマを買ったのが2013年なので、実に5年間対応は良好です。

ここまでの状況や条件がそろった上でオペルの故障はどうだったかというと、致命的トラブルはゼロ(!)でした。元からついていたバッテリーが古くて、上がってしまったことを除いては。よく輸入車は当たり外れが激しいと聞きますが、結果としてアタリを引いたということになるのでしょうかね。

私から言えるアドバイスとしては、とにかく事前情報を徹底的に集めることではないでしょうか?情報があればあるほど冷静かつ的確な買い物ができまして、買った後の失敗も少なくなる、と。私が選んだオペル・アストラはドイツ車の哲学を丸ごと体現したようなクルマでして、造りも頑丈なことは分かっていました。

車齢は16年くらいにはなってきましたが、適切なメンテナンスを適切なタイミングで行うことによって、10万~20万キロは乗れるポテンシャルは秘めていると思っています。安い初期投資で高いコスパを発揮するのがオペルの強みです。フォルクスワーゲンもオペルと同じように長く乗れるクルマが多いです。

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失敗しないフォルクスワーゲン車の選び方について考えます

フォルクスワーゲンを新車で買うメリットとしては、向こう3~5年は故障について何も考えなくて済むという事ですね。いっぽうフォルクスワーゲンを中古車で買うメリットは予算に合わせて幅広い車種から安く買えたりすることですが、私のように徹底的に事前情報を仕入れていく必要がありますね。

極端な話、故障の不安を限りなくゼロにするならば新車+5年保障というのが無敵となります。フォルクスワーゲン車はDSG故障問題がありましたが、最初の3年で調子が変わらなければそれ以降でトラブルが出るという方が珍しいのではないでしょうか。

仮に問題アリの個体であれば最初の3年ではっきりと結論が出そうな感じがしますが、年間走行距離が短い人でなおかつ確実性を取りにいくのであれば5年保障でもけっしてやりすぎではないと思います。

そして故障とは無縁のフォルクスワーゲンライフを実現する一つの手段として、5年保障+5年代替えのサイクルを回していくというのがあります。ですがこの方法はむしろハイコストでして、みんながみんなできるわけではありませんよね。

なるべく安く、なおかつ安全にフォルクスワーゲン車に乗る方法について考えてみますが、ここで一つおすすめの選び方があります。それは「欲しいクルマの総支払額-100万円」の法則です。例えば今あなたが200万円の中古のゴルフで探しているとしたら、「総額100万円で乗れるフォルクスワーゲン」を選んでください。

通常の感覚でいうと200万円で考えていたのに100万円でとなると随分とグレードや高級感が落ちる気がしますが、人によってはそれで十分納得のいく買い物ができる可能性が高いと見ています。はじめての輸入車、はじめてのフォルクスワーゲンならばなおさらおすすめです。

それではなぜそのようなことが言えるのか、次項でちょっと詳しくお伝えしたいと思います。

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100万円のフォルクスワーゲンの秘めたるポテンシャル

人によって車に求める要素はさまざまあるかと思いますが、例えば国産車からの乗り換え組でよくある感想としては「独得の高級感あるデザイン」であったり「ドアの重厚感」「高速走行の安定感」などが多いですね。フォルクスワーゲンといえば世間ではそういうイメージがありますね。

あくまで私の持論ですが、200万円まで出さなくても100万円のフォルクスワーゲンでも品質に申し分のない個体が選べます。さらに高級感のあるデザインでなおかつ重厚な乗り味、かつ安定感のある走りも十分に楽しめると思っています。むしろ車に伝統のドイツ車らしさを求める人ならばより古い年式の方が味濃く残ってます。

高い金額のフォルクスワーゲンについては、「品質」「性能」「静粛性」がガンガン表に出てくるイメージでして、特に多くを求めない場合、100万円でも十分なフォルクスワーゲンに乗れる可能性が高いです。

これは国産車にはない常識の世界ですが、輸入車は「まさかの金額でまさかの個体」が買えてしまうというメリットがあります。ふつう、安いならば安いなりのクオリティといいますか、ある意味割り切りのようなものを要求されますが、輸入車は最廉価グレードでもしっかり造ってあるのです。

それで元々200万円をクルマにつぎ込む予定だったので100万円が余剰資金として確保できるわけですが、何かあった時の保険としてとっておくのもいいし、貯蓄に回したり新しいクルマで家族と旅行しにいくお金に回してもいいわけです。今後の税金保険料に回していく余裕もありますね。

そのように考えてみると精神的・経済的余裕をキープしつつフォルクスワーゲンに安全に楽しく乗るという目的を果たせるプランとしては、かなり充実した内容になると思います。とにかく「欲しいクルマの総支払額-100万円」の法則は輸入車ビギナーにもおすすめしたい内容ですね。

ちなみにもともと100万円くらいを想定していた人は50万円くらいの個体を選んでみるといいと思います。私のオペルは50万以下でしたが、走りはかなり重厚で安定感があって少なくともアスファルトの上でなら敵なしといった感じでして、十分すぎるくらいドイツ車を満喫できています。

今回はとりあえずこんなところですが、最近は特にフォルクスワーゲンの時代が徐々にきているような気がします。迷ったら一度乗ってみるくらいの勢いがあった方が後々後悔が少ないのではないでしょうか。むしろいつまでも安全地帯にとどまったクルマ選びは結果として残りの人生の幸福度にすら影響する気がしますので、あとはあなたの選択次第です!

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