フィアット車は故障する?車種別まとめ!
当記事では新車、中古車を含めたフィアット車の故障についてまとめていきます。日本でのフィアットの販売は「フィアット500」の誕生から徐々に普及してきました。フィアット500はルパン3世が乗っていた車のニューモデルということで、日本でも広く知れ渡るようになりました。これまでの「イタリア車は故障する」というイメージを覆し「意外と故障しない」「品質が格段に良くなった」との声が多く聞かれるようになってきています。
実際、街中でもフィアット車を見かけない日の方が少なくなってきていると思います。その勢いに乗って、特別限定車の他にさまざまな車種を投入してきていることはご存知の方も多いと思います。2017年現在では各モデルの熟成も進み、より故障などのトラブルも減少してきています。リコールなどの問題も国産メーカーと比較するとずいぶんと少ないことも信頼性を高めていますし、各都道府県ではディーラーの数もどんどん増えてきています。
またフィアットの新車保証では、以前では1年保障が限界とまで言われていましたが、最近では無償で3年の保証とオプションで最大5年にすることができます。レッカーサービスも最大で5年となっており、「フィアット車はレッカー不要」というアピールにも取れます。そういったフィアットの企業努力の他に、最近ではインターネットの普及がかなり進んだことによって入手できない情報はなくなりました。これまでブラックボックス化されていた輸入車の故障の実態、ユーザーボイスなども簡単に探せるようになってきました。
今では車屋さんのショップレビューなどが当たり前となり、ポンコツ車を販売するような悪徳業者はどんどん淘汰されて、お客さんに信頼される販売店だけが生き残る時代となってきています。高額と言われる輸入車のパーツも、ここ数年で落ち着いていることもポイントです。ディーラー以外でもパーツを海外から輸入する業者も多く参入してきていますので、フィアットくらい有名なメーカーであればより安いパーツを選んで仕入れることができます。ここ数年で輸入車のハードルは確実に下がってきていると思います。それはイタリア車であるフィアットも例外ではないと考えています。
フィアット車への乗り換えであなたに求められること
とは言えフィアット車を購入するということは「イタリアのクルマ文化を受け入れる」ということにならないでしょうか。なのであなたのこれまでの日本式のクルマとの付き合い方のままでいると、買ってから違和感を覚えるようになるかもしれません。その違和感とは主に故障やメンテナンスに対する考え方の違いではないでしょうか。フィアットをはじめとする欧州のクルマは「消耗品をまめに交換して新車のコンディションを保とう」という考えで作られています。新車のコンディションを長く保つことによって、
- 新車時の良い燃費を保てる
- 車の大事な部分に負荷がかかりにくいので長持ちする
- 車の買い替えのサイクルを長くすることができる
- 新車販売を抑えて地球の環境負荷の低減に貢献する
といったメリットがあります。ヨーロッパでは古いクルマがたくさん走っているのは当たり前で、走行距離も20万、30万キロは当たり前と聞きます。中古車ショップでも売っているクルマはどれも走行10万キロ越えのようなものばかりらしいのです。それほど欧州では「1台の車を長く乗る」文化が定着しています。フィアットをはじめとする欧州のクルマではこのような特性があるので、日本人にとってはなじみの薄い、時にはデメリットとなる要素もあります。
- パーツをまめに交換させるためにチェックランプ点灯が早い
- 車検制度によって5年目、7年目以降にパーツ交換が集中して高額となる
といったデメリットが考えられます。国産車では10年くらい放置していても許されるメンテナンスが、フィアットでは8年くらいで「パーツを交換してください」という警告メッセージが出るということが普通にあります。エラーメッセージが出たらそれに従ってパーツ交換すれば何事もなかったように正常になるのですが、その仕組みを「故障だ!!!」と勘違いしてしまう日本人が一定数いるので「輸入車は故障が多い」ということの原因を作っていると思います。
フィアット車を乗るということはこれらの常識を受け容れられるか?ということになると思います。つまりあなたのフィアットにある日突然エラーメッセージが表示されても「落ち着いて対処できるか?」ということなのです。なので輸入車は「乗り手を選ぶ」とも言われるのです。
しかしこれらの文化の違いや高額になりがちな車検代などは工夫次第で何とでもなると思います。そしてそもそもあなたはなぜ輸入車に興味を持ったのでしょうか?それは現状のクルマ選びでは「何か満たされない」からではないでしょうか?ディズニーピクサーの映画で「カーズ」という作品があります。
ヒロインは寂れてしまった街を背景に「車は楽しみに行くために走っていたのではなく、楽しみながら走っていた」というセリフを残すのですが、フィアットはまさにそんな世界を体現する車です。これよりフィアットの車種別記事をご紹介していきますが、フィアット車を検討している人はなるべく全ての記事を一度ご覧いただくことをお勧めします。それは一つの記事ではお伝えしきれない大切な内容にも触れているからです。
フィアット500は故障する?
フィアット500を見てイタリアのフィアットというメーカーがあるということを知った人も多いのではないでしょうか?それほど日本でも有名となったフィアット500ですが私の母も乗っています。ペッレ(イタリア語で革)という限定車で、シートはその名のごとくツートンレザーがあしらわれています。
イタリアのレザーは質感が大変上品で、フィアット500ペッレのレザーシートはポルトローナフラウという、イタリアでは超有名な家具屋さんが仕立てたものです。私がフィアットの販売をしていたとき、初めて買ってもらったのが母でした。新車登録から2年以上たちますが、これといったトラブルもなく快調に走っています。私も故障はしないと思って母に勧めていたので本当によかったと思います。記事は以下よりご覧ください。
フィアット謹製のツインエアエンジンって何がスゴイ?
クルマはマニュアル車派のあなたへ贈るもう一つの考え方
フィアット車のデュアロジック基礎知識について学ぶ
フィアット500Xは故障する?
フィアット500Xは今人気のSUVということで注目する人も多いのではないでしょうか。兄弟車ではジープのレネゲードがいますが、全く異なる車に仕上がっています。500Xはこれまでのフィアットとは一線を画したものになっていて、走った感じやデザインなど、他のどのメーカーとも似ていないキャラクターの強さを持っています。走らせてみると「これ欲しいかも」と本気で思ってしまうので、試乗される方は心して臨むようにしてください。故障に関する記事は以下よりご覧ください。
フィアットパンダの故障は多い?
出典:Fiat Panda 1.2 Easy/automoto
フィアットパンダは歴史ある車で、現行モデルは3代目となっています。初代からそのコンセプトは変わらず、「市民のための実用車」として世界中から愛されてきました。パンダは可愛らしいその見た目からは想像できないほど頑丈な造りで、走行しても守られている感じが伝わってきます。このクルマであれば、後部座席の子供の命を守ることができるでしょう。故障に関してはフィアット500と同様、見るべき点は同じとなっています。記事は以下よりどうぞ。
フィアット車のデュアロジック基礎知識について学ぶ
フィアット謹製のツインエアエンジンって何がスゴイ?
フィアットニューパンダの故障は?低年式なイタリア車のポテンシャル
出典:Fiat Panda gets Euro 5 engines/contracthireandleasing
フィアットニューパンダは現行パンダの一つ前のモデルとなります。フィアット車の中では低価格なモデルにも関わらず、ボディデザインなどにとてもこだわって作られたモデルです。内装は実用的ですが伝統のファイアエンジンを搭載しているので燃費はかなり良いです。ヘタな国産車であれば軽く上回るほどで、デュアロジックとの組み合わせもいい感じです。中古車価格も落ち着いていますが、気になるのは故障ではないでしょうか。詳細は以下をご覧ください。
フィアット車のデュアロジック基礎知識について学ぶ
フィアット・ムルティプラの故障は何を想定すべきか?
出典:FIAT Multipla (2000–2004)/honestjohn
イタリア車の中でも飛びぬけて個性派といえばムルティプラです。ファミリーカーとしても仕事用としても使い勝手がいいのに今どき珍しいMT仕様となっています。なのでラテンのエンジンにMTでぐいぐい引っ張っても楽しめる希少な車となっています。後期型になってからは一気にデザインが落ち着いたと言われるムルティプラですが、良い意味ではちょうどよくなったとも言えます。むしろテールのデザインのバランスの良さから流行り廃りのない感じが私的には好みな車ですが、維持していくポイントは何を押さえたらいいのでしょうか。