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フィアット500ツインエアはMTの方がイイ?

フィアット500ツインエアはMTの方がイイ?

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すでにご存知かもしれませんが、フィアット500には大きく分けてデュアロジックと呼ばれるセミオートマモデルとMTモデルの二つがあります。2017年の現行モデルではMTは台数限定となっており、事実上フィアット500のラインナップからMTモデルは廃止されていく流れになります。これにより新車で購入できるのはデュアロジックモデルのみとなっていくでしょう。

つまりフィアット500のMTモデルをこれから検討する人は基本的には中古車市場から選定して行くということになります。個人的にはフィアット500のMTモデルは日本ではとても受け入れられていたと感じるだけに、惜しいですね。以上のことも踏まえつつ、これからフィアット500はデュアロジックとMTモデルのどちらを選んだらいいのか?ということを個人の主観でお伝えします。

フィアット500ツインエアのMTを選ぶ意義とは?

私は2016年までフィアット正規ディーラーの販売現場にいたため、デュアロジックとMTモデル両方とも日常的に運転していました。個人的にはデュアロジックでもMTでもどちらでもいいと思います。理由はどちらにもメリットとデメリットがあることと、選ぶ人によって都合が変わるからです。一つ言えることはツインエアエンジン+MTの組み合わせで操るフィアット500は痛快そのものです。回転数の限界こそ低く、かつポルシェのようなハイパワーは望めませんが引っ張れば引っ張るほど「これぞイタリア車」という独得のエンジンサウンドを響かせます。

ドライバーに響く振動も「今まさに運転してるぞ」というのがぐいぐい伝わってくるので、そんなにスピードを出さずとも楽しめるクルマです。自動車評論家の意見など知りませんが、ツインエア+MTの組み合わせはとても相性がいいと思います。こんなに楽しいのに実燃費はヘタな国産軽自動車よりも上回ります。ギアも気持ちよくスコスコ入ってくれるので、運転中にストレスに感じるようなこともありません。

そして今の日本はオートマ全盛期です。比率としては90%以上がオートマらしいですから、そんな中MTを選ぶというのは意義があると思います。

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マニュアル車を運転できるカッコ良さを忘れていないか?

日本は渋滞が多いからオートマがいい…というのも分かりますが、ヨーロッパの大都市圏でも東京と同じような状況はあると思います。それに超高齢化が進む中で猫も杓子もオートマ車、本当に止まってくれるか分からない実績のない自動ブレーキシステムだらけの車が闊歩する世の中ってどうなの?とも思います。

自動ブレーキシステムはメーカーがどれだけ「安全です」と言っても、市場での実績がまだまだ少ないですし、それにカメラやレーダーが物体を誤感知して走行中に意図しないタイミングで急ブレーキ、なんてこともあるのでは?と思います。MT車であればブレーキと思ってアクセルを踏み込んでもノッキングしてブルブルいうだけですからね。それに最悪エンストしますからね。

これは知人から聞いた小話になりますが、ヨーロッパではオートマ車が一向に受け入れられないらしいです。その理由としては「オートマよりMTの方が運転が難しいから」ということもあるらしいのです。聞くところによれば、オートマは小学生でも運転できるから子供っぽいといって敬遠する大人が多くて、MTは一生懸命練習して初めて習得できるから、それが大人の証明みたいな意識もあるということです。それでもオートマ車が一定数走っているのは、体が不自由で足が悪くてとか、どうしてもオートマ車でないといけない理由がある場合に乗るもの、と思われているようです。

そもそも国民の意識として車を愛しているという文化が根付いているのだと思います。自分でギア比を選べないオートマなんて不自由なだけだ、みたいな感じでしょうか。その話を聞いてしまった私としてはあえてMTに乗るのもアリだなと思うのです。オートマばかり流行るのもどうかと思いますが、私はオートマでもMTでもどっちでもいいと思います。MTにはMTの、オートマにはオートマの良い所があります。

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フィアット500ツインエアのデュアロジックモデルは選ばない方がいいのか?

以前までMTモデルの設定がありましたが、フィアット500は現在新車で買うと自動的にデュアロジック搭載車となります。ところがフィアット500の購入を検討しているにも関わらず、一部で「デュアロジックは故障する」という噂を聞いてしまったがために躊躇してしまう人がいます。そういった不安からデュアロジックモデルを諦めてMTを購入したという人もいるくらいです。おそらくディーラーで「故障するか?」と聞くと「故障はあります」という答えが返ってくると思います。その流れで「故障の不安のないMTはどうですか?」というセールストークによってMTに促される人もいます。

実際にトラブルはゼロではないので嘘を言うのはよくない、という配慮もあると思いますが、私は個人的にデュアロジックの選択は大いにアリだと思います。これまでの事例からトラブルが起こる場所というのは分かってきています。事前に分かっていれば「じゃあ対策すればいいのでは?」と思うのです。メンテナンス次第でバカ車にもなりますし、一生のパートナーにもなりえるのです。さらにデュアロジックであればAT限定の家族でもみんな運転できるというメリットは捨てがたいものがあります。

特にMT否定派の奥様がいる家庭ではフィアット500の可愛さも相まって「オートマだよ」という風に説得もしやすいです。フィアット500は可愛いもの好きの今どき女子の心もつかむ魔力があるようで、そのまま大学生の娘さんにおさがりにしてしまうという人もいます。これがMTの500Sだと、男性が好みそうなデザインのスポーティさやAT限定免許などのハードルがあったりするので、すんなり家族の了承が得られないことがあります。

それにデュアロジックは基本構造はMTなのでシフトフィールもMTに近いものがあります。セミオートマなんて邪道だと思う人もいますが、フェラーリのF355のFマチックと同様のシステムを採用しているので「気分はシューマッハ」なドライブを楽しめるという面もあります。デュアロジックはブレーキングとシフトチェンジ両方に集中でき、普通のMTではできない楽しみ方もあるので、これまでMTにしか興味のなかった人でもあえてデュアロジックを選ぶという人も増えています。参考になるかはわかりませんが今後のクルマ選びのお役に立てることを願っています。

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