メルセデスベンツ

ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?

ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?

ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?というテーマでお伝えしていきます。W205は4代目のCクラスで、2014年に発表された現行モデルです。日本車には真似できない最新鋭のデザインをまといながら、品質もはるかにブラッシュアップされて登場しました。メルセデスベンツは日本国内ではとうとうフォルクスワーゲンを抜く販売台数を記録することになりました。最近ではメルセデスベンツのCMもよく見かけるようになり、今後もますます勢力を拡大していくことと思います。その勢いをけん引してきたのが現行CクラスのW205です。

出典:  W205 Mercedes-Benz C-Class: first details released!/paultan.org

日本でW205を見ない日はないかも、というほどによく走っているのを見かけるようになりました。それはCクラスのみならずメルセデスベンツ全体のシェアがぐんと伸びていることもあると思いますが、本当に日本はメルセデスベンツ大国になってきているのを感じます。これまで国産車しか乗ったことがなく、輸入車に漠然とした憧れを抱いてきた人たちも本格的にメルセデスベンツを検討し始める時代となってきています。しかし「ベンツのクオリティは上がった」と言われても外車は外車、購入するには故障の恐怖が付きまとうものです。

それで、私がW205が故障するかどうか聞かれたらこう答えます。「故障するかしないかで言ったら、しない」。むしろ国産車より予算に余裕のあるメルセデスベンツですから、下手な国産車より故障しないのではないかと思います。Cクラスは先代のW204で既に完成の域に達していて、W205でさらに磨きがかかり国産車唯一の砦と言われる品質の差がいよいよ分からなくなってきています。近年のマツダなどはマンネリ化した国産車デザインを打破してきましたが、その他の国産車を選ぶメリットとして残るのは「故障しない」という漠然とした安心感と、ダウンサイジングしたメルセデスベンツのエンジンと比較して少し燃費が良いという、どれも「欲しい」という理由ではなく活きていく上で避けられない「節約」「生活」の悲しさすら感じさせるものになっていないでしょうか。

ベンツW205のエアサスは故障するのか?

ベンツW205はCクラスとしては異例のエアサスペンションを搭載した車が選べます。エアサスを搭載した車といえばこれまで最上のSクラスなどが有名でしたが今度のモデルチェンジからはCクラスから選べるという豪華ぶりです。エアサスといえば高級な乗り味が特徴で人気が高いのですが故障を気にする人も多いものです。故障すればウン十万と言われる世界ですから怖いのも当然です。エアサスは故障するのか、と聞かれたら私は「故障します」とお答えします。ですが何でも「故障」という言い方については疑問が残ります。

なぜならメーカーもエアサスに関しては「乗っていれば摩耗しますよね」「それは消耗品ですよね」としているからです。消耗品というのは最初から交換ありきのパーツということです。エアサスのエアが注入されたショックアブソーバーなどは8万キロ~10万キロも走ればダメになってしまいます。エアサスのショックアブソーバーはエアが漏れ始める前に交換が理想的で、漏れたまま走っているとコンプレッサーが空回りしますのでそれこそ二次的な故障を引き起します。エアサスのショックアブソーバー部分については定期的に交換が必要な消耗品として見るべきなのです。

消耗品といってもパーツの定価が恐らく20万円程度、しかもそれが4本ということはそれだけで80万円という額になります。あまりに残酷な金額ですが、そもそもエアサスはリッチなパーツで客層も富裕層を想定していますので商売も成り立ってしまうのですね。そんなエアサスとどう向き合っていけばよいかというと、道は二通りあります。一つはショックアブソーバーを社外品で代用し単価を安くあげる、もう一つは大人しくノーマルサスの車に乗ることです。

そこでこんな反応もあると思います。「やっぱり国産車だね」「ガイシャは結局金がかかる」。しかし果たして本当にそうでしょうか?私が知る限りでは結構な数で国産車も故障しているのを知っています。それでオーナーや周囲の人たちは決まって「ホンダは割と故障するんだよね」「スバルは燃費悪いしエンジンが長持ちしないから」「トヨタは意外と内装がぼろいんだ」とか言ってトラブルを全て車のせいにしています。しかしそれらトラブルを起こしたパーツのほとんどが定期的に交換すべき消耗品だったりします。車種ごとにウィークポイントの一つや二つはたいていありますが、たいていは消耗品の交換をサボったから出た、というだけな気がします。

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ベンツw205は新車で買わないと故障するのか?

ベンツw205は2014年から日本で販売されていますので、初期モデルではもう4年落ちになろうとしています。中には新車には手が届かず中古で検討している人もいると思いますが、中古車は何かと故障が心配だったりします。初期モデルから4年ということで故障の有無において微妙なラインに感じている人も少なくないと思いますが、私は中古のw205は選んでみてもいいと思います。2016年モデルまでは7速ATのシフトショック問題がありましたが全ての個体で出るわけではなく、もし選んでしまっても故障までは行かないようです。シフトショックを確認するならば中古のw205は必ず試乗できる個体を買うべきです。もしくは2017年以降の9速ATのモデルを選んでおくとよいです。

そしてなるべく保証がたっぷり付帯した個体に絞って選んだ方がいいです。新車登録から4年が経過した個体はメーカーサポートが切れている可能性が高いですが、販売店による保証が2年、3年と付帯しているものは買ってからまず大きな失敗はなさそうですね。中古車は走行距離が少なければよいというわけでもなく、クルマは走ってみないと発現しない初期トラブルもあります。走行距離が少な過ぎる個体(1万キロ前後など)はなるべく避けた方が良いと思います。ベンツで外車だから故障が心配、という理由ではなく例え国産車でも大なり小なり製造ムラがあると知っておけば、いざという時に慌てずに対応できます。また、走行距離が少ないものでは試乗車として使用されていた個体もありますが無論、避けるべきです。

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ベンツW205のメンテナンスをディーラーに任せっぱなしにするリスク

W205を新車で買えるような人たちは一般的なサラリーマンよりも年収が高い場合がほとんどですが、車って「年収が〇〇くらいならベンツを維持できる」のような基準が明確にないですよね。なので買ってからどんなメンテナンスが必要とか、それにいくらかかるかとか、クルマを手放すタイミングなどが読みにくいと思います。それらの重要な情報が買う前から知識としてとしてある程度頭に入っていないと、買ってからこんなはずじゃなかったということになってしまいます。W205を買う前から何も情報を知らず、買ってからもメンテナンスはディーラーに全部お任せということはもったいないです。それだとメンテナンスのタイミングや買い替えのタイミングまで全てディーラー主導で進んでしまう危険があります。

日本では漠然と「ベンツ=金かかる」というイメージが出来上がっていると思いますが、実際のところどうなんでしょうか。W205の維持費の目安として私から言えることは「個体差、個人差はありますがトヨタのクラウンや日産のスカイラインと同じくらいの維持費」です。それは「クラウンやスカイラインが維持できるくらいの余裕があれば維持」できるし、「クラウンやスカイラインが維持できなそうであればやめるべき」とも言えます。少しくらいはイメージできましたでしょうか。それでは日本で完全にブラックボックス化されてしまっている「ベンツに必要なメンテナンス」について無料でお伝えさせていただきます。まずは以下をご覧ください。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ
  • エアマスセンサー

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

いかがでしたでしょうか?上記のリストはあくまで目安です。また、専門用語の羅列のようにも見えますので読むのに苦労するかと思います。ですが大切なことは「こういうメンテナンスが必要になる」ということが事前に分かっていることです。それはディーラーに任せっきりでは決して知ることができません。ご覧いただいて分かると思いますが、行うメンテナンスは年数よりも走行距離を一つの基準としているのです。そしてこれは「ベンツのメンテナンス」と限定しましたが、実はこれほぼ全ての国産車にも当てはまるメンテナンスなのです。あなたが知っている車のメンテナンスとはオイル交換やバッテリー交換程度のことと思いますが、本当はもう少し突っ込んだところまでメンテナンスが必要なのです。

本当は国産車でも上記のようなメンテナンスは必要になるのですが、多くのユーザーは「燃費が落ちてきたから」「車が古くなってきたからそろそろ買い替えよね」「エンジンの調子が悪くなってきたから」という感じですぐ新車に乗り換えてしまいます。なので新車からほとんど何も手を入れることなく次の車へとローテーションしますので、知らないのも無理はありません。そして新車から何も手を入れられることなく中古車市場へ流れた個体は、次のユーザーがしばらく乗った時に「出る」のです。車をやむなく手放す理由ってシンプルですよね。

  • 車検で見積もりが高額だったから
  • 何となく調子が悪い気がするから
  • そろそろお金がかかりそうな気がするから

車を必ず新車で買って5年くらいのペースで乗り換えてしまう人たちには関係ない話なのですが、「車を大事に乗りたい」「新車のコンディションを維持していきたい」「本当に気に入っていて他に乗りたい車がない」という人たちにはとても大切なことです。車ってお金がかかるころについ新車に乗り換えたくなると思いますが、正直言いますと同じ車を乗り続けた方が確実に家計に優しいですし、乗り換えたからと言ってまたメンテナンスすべき時がやってきますので、永遠とイタチごっこになります。

私は部品が供給され続ける限り一台に乗りたいタイプですが、中にはどうしても飽き性な性格だったり、乗ってから「このクルマは自分に合わない」ということもあります。私も最初に乗ったオペルからアルファロメオ2台を乗り継ぎ、やっぱりオペルが最高だったねということで最初のオペルに納得して今も乗っています。自分がどういうタイプなのかを客観的に見る目も大切ですよね。

ベンツW205を安く維持していく方法とは?

最初によく考えたほうがいいことは「本当にW205に決めていいのか?」という点です。その点をよくよくじっくり考えた方がいいですね。同じ予算で買える車って、かなりたくさんあります。中には半額の予算でW205よりあなたに合う車があるかもしれません、というより必ずあります。なので視野を広く持ってたくさん色んな車を試乗して、いろんな車を体感してみるという選び方も実はとても楽しいものです。それでもW205以外は目に入らないということであれば、それはもうW205以外を選んだら後悔します。

そしてメンテナンスはディーラーだけに丸投げしないことです。丸投げするということは実はとてもお金がかかることで、お金に余裕がないのに人に任せていればそれは苦しいはずです。それに預けているディーラーがやっつけ仕事しかしない連中だったら目も当てられないですよね。ディーラーの診断に対して不信感を感じたときは、セカンドオピニオンとして見てくれるような整備工場を二つ三つ押さえておくことです。本格的に直すということであれば、新車の場合はメーカー保証の絡みがあるので気を付けないといけませんが、診断までは他でやってもらうのも一つの手です。メーカ―保証が切れた後にも何かと相談できる環境を整えておくのがお勧めです。

どんな整備工場がいいかと言えば、輸入車に強いところ、例えば知る人ぞ知るでお馴染みのボッシュカーサービスさんはお勧めです。普段からフェラーリやポルシェなどを診ているところが多く、ディーラーよりも工賃が少し安く対応も融通が利く場合が多いです。私も県内では2店舗ほど押さえていますが、いろいろ相談に乗ってもらっています。今どき外車お断り、外車割増工賃みたいなことを言う整備工場は話になりませんので、相手にする必要もないです。

また、これもメーカー保証が切れた後のことになりますがパーツはディーラー以外で仕入れて他の整備工場で取り付けてもらう。もしくはネットやユーチューブなどで調べてできそうなところであれば自分で交換する。どうしても手に負えない時はプロにお願いするようにする。実際これをやると工賃はゼロですから、維持費は本来かかる半額以下になります。下手すれば国産車よりも安く快適に維持できるようになります。全く持って自信がない人もいると思いますが、せめてパーツくらいは自分で仕入れてみましょう。

実はメルセデスベンツやBMWなどの欧州車が国産車より優れている部分って、優良社外品メーカーが豊富なことです。これは何を意味するかというと、例えば純正品で20000円するブレーキパッドが優良社外品メーカーならば同じ程度のクオリティで半額以下で手に入るということです。今どきは楽天市場やAmazonでそういった社外品を扱うショップがどんどん増えてきていますので、絶対ディーラーで買わない方がお得です。

ディーラーで取り扱っている純正品は、なんとなく安心感がありますが本国価格の2倍~10倍の価格になっています。なのでいざ修理やメンテナンスとなるとアホみたいな見積もりになってしまうのですね。パーツがそれだけ高いとディーラーも車検時に新車に乗り換えてもらいやすくなるという旨みがあるのでやめられないのでしょう。ベンツを少しでも安く維持するためにはそういった環境から抜け出すことがポイントとなってきます。ベンツW205を選ぶ上で少しでも参考になることを祈っています。

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