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アルファロメオ147を故障させない方法を解説!

アルファロメオ147を故障させない方法を解説!

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アルファロメオ147は以前は私の愛車として、日常の足として活躍していました。その中で故障やトラブルについていろいろと経験することができました。

はじめての欧州車として選んでも大丈夫かと言われれば、私はアリだと思います。しかしアルファ147を含め欧州車に乗るためには格闘していくための知恵、それを冷静に、かつ俯瞰して見ていくことができるか?ということが必要になってきます。そういった点からアルファロメオ147を含め欧州車は「乗り手を選ぶ」と言われています。ですが今お読みいただいているあなたはアルファロメオに何かしらの関心があるからこそこちらに辿り着いたのではないでしょうか。アルファロメオに興味が湧いたということは、きっと今の車に不満や物足りなさがあるという事だと思います。

もっと走っていて楽しいクルマ、刺激的なクルマ、愛着が持てるクルマ。

その時点であなたはアルファロメオの乗り手にふさわしい才能のようなものがあるのかもしれません。そういった素質を持った人というのは、自分をしっかり持っている人が多いです。なのであなたのように一定のこだわりを持った人が、故障が怖いからと言って無難にプリウスのような真逆の性質の車を選んでしまうと、どんどん不満が溜まっていってしまうのです。燃費はそこそこいいかもしれません。でもそれ以上に自分を押さえつける我慢の日々が続いていくということを意味します。これからお伝えする内容をよくお読みいただいた上で、アルファロメオ147をもう一度よく検討されることをお勧めします。それではまずアルファロメオ147のマイナ―トラブルの例についてご紹介させていただきます。。

アルファロメオ147のセレスピード故障問題

アルファロメオ147の大小の故障やトラブルはどんなものがあるのでしょうか。ここでは私が実際に体験した事例を元にご紹介していきます。まずアルファロメオ147を含めアルファ全般での故障についてよく言われるのがセレスピード故障問題です。結論から言えば、セレスピード車を普通のオートマ車と同様の感覚で乗りっぱなしにするというのは大きな間違いです。実際セレスピード問題がどうしてここまで広がってしまったかというと、

  1. セレスピードをオートマと勘違いしている人が多い
  2. 理解が十分でない人たちが必要なメンテナンスをしない
  3. セレスピードについてネットで検索して出てくる情報がいい加減

上記の3点が挙げられます。セレスピードについては『セレスピード故障を防ぐ方法!アルファロメオとの付き合い方』にて詳しく解説しているので見ていただきたいのですが、基本的にセレスピードは消耗品の塊です。消耗品の塊ということは、時期が来たら交換しなくてはいけないということなのです。それを交換せずに故障というのは「バッテリーが上がったから故障だ」と騒ぐようなもので、的外れになります。

私のアルファ147も最初はセレスピードの調子が悪かったです。具体的にはギアが入りにくい、ギアが入っても抜けてしまうというものです。それは走行距離が7万キロほどで、ノーメンテナンスの最悪の状態だったことが考えられます。ですが上記リンクでご紹介しているようなメンテナンスを実施することによって、新車同等の調子が復活しています。

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アルファロメオ147のスイッチ周りべたつき問題

故障ではありませんが、現在中古車として出回っているアルファロメオ147の窓のスイッチは大抵べたべたしています。これはスイッチの塗料がゴム製のものを使用しているからで、時間が経つと溶けてきてしまいます。同世代のフィアットやマセラッティなどでも同様の現象が起こります。フィアット社は巨大なので、フェラーリも傘下に収めていますが、フェラーリの一部モデルでもべたつきが見られるということです。アルファロメオでは147のほかに156や159などでも見られます。

実はこのべたつきの落とし方は素人でも簡単にできるのですが、企業秘密といってお金をとるセコい整備工場もあるようです。洗浄方法はスイッチをマイナスドライバーなどでガバっと外してつながっているコネクターを外します。べたべたのカバーの部分だけ、漂白剤で1時間ほどつけ置きするだけです。あとはつけ置きしたスイッチを洗い流してきれいにすると新品のようにピカピカになります。詳しく知りたい方はお問い合わせフォームにて詳しくお伝えしますので、お気軽にご連絡ください。

アルファロメオ147の窓落ち問題

10年落ち以上のアルファロメオではけっこう窓が落ちます。というより車は10年もすれば窓落ちのリスクはあると思っていた方がいいです。原因は中のウィンドウレギュレーターというガラスを調整する部品の樹脂パーツの劣化です。プラスチックで出来ているので、10年もすれば割れやすくなっています。私の147も最初から故障していました。窓落ちは落ちてから部品交換でも大丈夫ですが念のためマスキングテープを常備しておくと気休めになります。新しい部品を探すときはヤフオクなどでも検索すればヒットするのでディーラーを通さず自分で用意して安くあげるというのも手です。

私の友人のトヨタ・アルテッツァも中古で買ったはいいもののしばらくして窓が落ちていました。友人は直すお金がなくしばらくガムテープで補強していたということを覚えています。アルテッツァは国産車なのでトヨタが定めた部品以外は部品のあてがありません。なのでその部品が安かろうが高かろうが、トヨタの言い値です。しかし私のアルファ147のウィンドウレギュレーターは社外品を含め最終的に3社から一番安い部品を買うことができました。世界は広いもので国内になければ海外から取り寄せるという荒業が通用する時代です。また、それを代行する業者もかなり増えてきています。

セレスピードのパドルスイッチは消耗品

アルファ147のみならず、セレスピード車には必ずシフトチェンジ用のパドルスイッチがハンドルにつけられています。私はパドルスイッチの中のプラスチック部分が劣化で割れて、押しても反応しなくなるというトラブルを経験しました。通常であればパドルスイッチを押すとカチカチ良い音がしますが、その反応が悪い場合は内部のプラスチックが劣化している恐れがあります。ここも劣化してきたら交換という感じでいいと思いますし、ちょっと頑張れば自分で交換することができます。自分で交換する場合もバッテリーを外して作業することをお忘れなく。

レザーシートの黒ずみや汚れ

私のアルファ147はベージュのふかふかのレザーシートでした。せっかく高級感があったのですが、前オーナーの手入れが雑だったせいもあり黒ずみが目立っていました。でも汚れてるからといってあきらめることはありません僕は革製品でも使えるクリーナーをネットで調べて購入しました。それを使ったら見違えるようにきれいになったのでレザーシートは買ってからきれいにするという道もあります。皮のヒビまでは補修困難ですがお手入れをすることによって気持ちよく乗ることができます。

アルファ147のフロントスタビライザーブッシュの異音

スタビライザーブッシュとは簡単に言えば車体と乗り心地を安定させるゴム部品です。私のアルファ147はこのゴムがヘタってしまい、走行中ギシギシ音がなっていました。本国ではどうせ変えるパーツだからということでオーナーさんたちは社外の強化パーツにしてしまう人が多いようです。また、ロアアームと言われる足回りのゴム部分も劣化しやすくここも音が気になるのであれば交換が必要です。交換するには金額も決して安くないのである程度余裕のある予算で組んだ方がいいです。

アルファロメオ147のサイドワイヤーとウォッシャーホースは要チェック

アルファ147はサイドワイヤーと呼ばれるサイドブレーキのワイヤーが劣化します。なのでここも買う前に劣化していないか確認してもらいましょう。また、ウォッシャーホースと呼ばれるゴム製のホースも亀裂が入っていることがあります。ウォッシャーホースとは読んで字のごとくウォッシャー液が通過するためのホースです。ウォッシャーホースは車検の時にチェックされる項目なので一応確認してもらうようにしましょう。私の147もホースがダメになっていたので仕方なく自分で交換することにしました。

ボンネットをあけて裏の黒いカバーを外せば割と簡単にできてしまいますが、分からない場合は無理にやらずに整備士さんにやってもらいましょう。私はとにかくお金がないので部品も一か所で探すのではなく3社くらいから見積もりをとったりして1円でも安くあげるようにしていました。そうすることによって誰よりも安くアルファ147に乗っていたと思います。アルファ147を乗るうえではこの程度のトラブルは予測してみておくということも覚えておいた方がいいかもしれません。

アルファロメオ147の故障リスクを低下させるメンテナンス

アルファロメオ147の故障例やトラブルについてお伝えしてきました。それでは実際に故障を防ぐメンテナンスとはどのようなものがあるのでしょうか?前回の『アルファロメオGTVを故障させないための購入術とは?』でもお話したとおりアルファロメオを含む欧州車はクルマのランクによってメンテナンスサイクルや交換が必要な部品があります。アルファロメオ147は本国ではCセグメントハッチバックという位置づけです。なので走行5万キロを目安に以下の部品が寿命を迎えます。

  • スパークプラグ
  • イグニッションコイル
  • プラグコード
  • タイミングベルトキット
  • ウォーターポンプ
  • ブレーキパッド
  • ブレーキパッドセンサー(ブレーキパッドと一緒に交換)
  • ブレーキディスク
  • ブローバイホース
  • ヘッドカバーガスケット
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • クランクシャフトセンサー
  • カムシャフトセンサー
  • アッパーマウント
  • フロントショックアブソーバー

以上の部品が劣化するので交換が必要となります。まずは部品の意味が分からなくてもこれだけの部品交換が必要なんだな、というのは頭に入れておくべきですアルファロメオ147をトラブルなく乗るためのメンテナンス、というより同クラスの車では常識的に行われているメンテナンスです。もちろん例外もあります。たとえば147の場合は上記のフューエルフィルターが構造上ありません。フューエルフィルターというのはガソリンの汚れをろ過するフィルターなのですが147の場合はありません。他にも相談する整備士さんにもよると思いますが「クランクシャフトセンサーは交換しなくても大丈夫だよ」という人もいますので車種によってまちまちになります。

ですが私が以前乗っていたオペル・アストラクーペでは車体の下にフィルターが設置してありました。車体の下にあったので車を適当にジャッキアップしてパパッと交換しました。素人でもできて、部品も2000円くらいでしたが効果は抜群です。フューエルフィルターが劣化してくるとガソリンの流れが悪くなり、詰まるような感じになります。交換をサボれば燃費に悪影響を及ぼしますが、新品にするだけで劇的に良くなります。

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消耗品交換サイクルをいかに上手く回していけるか?

フューエルフィルターのように車検に通るかは関係ない部品でも放置しておくと車のトラブルにつながるような消耗品が、5万キロを目安に一斉に寿命を迎えるのです。ですが5万キロを迎えたからと言って一気に壊れるということではありません。一気に壊れないということは、少しずつ交換してもいいということになります。私が大学生のころはオペル・アストラクーペに乗っていました。ですが収入はバイト代だけでしたので、一気にそれほど多くの部品を交換することはできませんでした。

なので今月の収入でスパークプラグを交換して来月はエアフィルターを交換しよう、というように分割して交換していました。そうやって普段からこつこつメンテナンスするということが、故障リスクを低下させ維持の負担を軽減するポイントになるのです。そして部品を入手するときはディーラーだけではなくさまざまな業者から見積もりをとって安く購入していました。

重要なのは消耗品の寿命をきちんと見越して、上記の部品を計画的に交換していくなどの工夫ができるかどうかなのです。もしあなたが5万キロのアルファ147を狙っていたとします。そうしたらまずは上記の消耗品の交換を買う時にやるかやらないか、を考えることは大切です。買う時に一気に交換してしまえば楽ですし、壊れるかもしれないとビビッて乗る心配もなくなります。それに、アルファ147を買う時に部品交換の見積もりを出してもらえば、価格交渉もしやすいですよね。私なら部品交換をどこまでサービスで頑張ってくれるのか交渉します。それによって買う、買わないを決めればいいのですが、あまりサービスや値引き交渉を要求し過ぎると販売店と後の関係がぎくしゃくしてしまうので注意してください。

外車が故障するというのは時代遅れか

アルファロメオ147を故障させない方法について解説してきました。このようにアルファロメオ147を購入するときには様々なポイントがあるのです。私が一貫してお伝えしているのは、故障する前に予防整備すべしということです。そしてそれをしっかり知識として入れておくことです。私がお伝えしたことをしっかり実践していただければ、購入後に大きな失敗をするということはまず心配ないと思います。外車は故障するからやめときなさいという人はだいたいどの車を乗っても結果的に壊すものです。どんな車だってお手入れを怠れば調子が悪くなるということをまず理解していません。

そして、外車だって十分維持できる時代になってきたという感覚のない、時代遅れの価値観を持ったままなのです。部品が高ければ安いのを探せばいいんです。安くあげたいなら「エアフィルター 交換方法」でググればいいんです。工賃が高ければ少しでも安くやってくれるところを探せばいいんです。知識と覚悟さえあれば、なんとでもなるものです。なのでネガティヴな意見にいちいち耳を貸す必要はありません。私も最初は専門用語が分からなくて、言葉の意味を理解するのが大変でした。それでも整備士さんに分からないことを聞いてみて、親切な人なら教えてくれたりするので次第に知識もついてくるものです。信頼できるメカニックさんや販売店の人と出会えるといいですね。素敵なアルファロメオライフを送れることを願っています。

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