出典:Volkswagen Eos (2006 – 2014) Review/parkers

 

筆者の木本(きもと)です。今回はvw(フォルクスワーゲン)イオスは故障するのか?というテーマでお伝えしていきます。フォルクスワーゲンシリーズの記事でイオスに興味がある方にお勧めの記事です。

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フォルクスワーゲンのイオスは2006年~2009年まで日本で発売されていました。イオスは2009年に本国でモデルチェンジが発表されましたが、日本では販売中止となりました。なので現在では中古でしか買うことができない車となってしまいました。

 

とはいえ年式的にもまだまだ10年落ち程度であり、極端に悪い個体ばかりが出回っているわけではないので故障が頻発するような個体を掴んでしまう危険性そのものは少ないと思います。もともと何か問題があるというモデルではないこともあって、中古車の選び方次第ではストレスフリーなイオス・ライフを送れると思います。

 

イオスはオープンカーですがソフトトップではなく、電動格納式のハードトップ仕様になっているということが大きな特徴です。

 

ストリートではオープンスイッチを押すだけで芸術的な開閉パフォーマンスを披露することができるので、そんじょそこらのオープンカーとは一線を画すカッコよさをアピールすることができます。元のデザインの完成度も素晴らしくカッコよく、それでいてフォルクスワーゲンと分かる特徴を持っていることも魅力的です。

 

エンジンに関しては日常で扱うにはハイパワーなラインナップとなっていることも特徴で、どのエンジンを選んでも普通に走っている分には物足りなさを感じることはなさそうです。街中での軽快さをとるなら4気筒ターボ一択だと個人的には思います。高速での伸び重視であればV6エンジンの方です。

 

イオスに限らずオープンカーというものは故障に対する一定の不安があるものです。その多くが雨漏れや電動機構の故障です。イオスの場合も決して多くはないですが雨漏れやオープンの電動機構のトラブルが有ります。

 

有名なものではAピラーの内張りの付け根から水滴が垂れてくるなどがあります。万が一雨漏れが始まってしまったらなるべく早めに対処する必要があります。放っておくと室内に湿気がこもり、本来腐らせてはいけない大切な配線などが腐り電機系統などに異常をきたす恐れがあるからです。

 

ハードトップも電動ポンプで駆動しているのでそちらも消耗品と見るべきで、ある程度走行距離が伸びている個体では新品交換も視野に入れておきたいです。

 

イオス購入前であれば販売店と交渉して「雨漏れが起きないよう対策を施してもらうことを契約の条件」としたり、「ハードトップの電動ポンプを新品交換で対応してもらう」などの交渉を持ちかける猶予はあると思います。

 

とはいえ、2000年以降のフォルクスワーゲン車は高級化が進み、安全性や品質は格段に向上してきているため、程度の良い個体を掴めばそこまで心配する必要もないと思います。

 

 

フォルクスワーゲンのイオスを故障させないために必要な知識とは?

 

フォルクスワーゲン車をはじめ近年の欧州車は確実に国産車並みの信頼性を獲得してきています。現に登録台数は右肩上がりで増えてきていて、街中でもフォルクスワーゲン車を見かけない日はないほどです。

 

理由は外車とはいえ故障という故障が目立たなくなってきたこと、それに同じ300万円という予算で中古でも程度の良いフォルクスワーゲン車が狙えてくるためですね。イオスはゴルフがベースのオープンカーなので基本的には頑丈ですが、それでも「外国からきたクルマに違いはない」という点をまず認識することが必要です。

 

あなたは日本車と欧州車の一番の違いについて想像できるでしょうか?それは車検制度の有無です。日本では2年に1回の車検制度があると思いますが、欧州では制度そのものがない地域が多いです。

 

そこで大切なのは、車検制度がない国からきた車が日本にきてどのようなメンテナンス感覚が必要か?という点です。このような視点は車を維持していく上でかなり大切なことなのですが、日本の車業界は未だに閉鎖的で私たち一般消費者に伝わるようなことはまずありません。

 

具体的に欧州車を維持していく上でどのような感覚が必要か?ということですが、まずあなたにご質問したいのが「今の車はいつ具体的にメンテナンスしていますか?」ということです。

 

おそらく大半の方は「車検の時に大金を払ってメンテナンスしてもらっているはず!」と思っていると思います。もしくは半年点検や12か月点検などがありますね。そこで異常が見つかれば診てもらって。。。という流れなのではないでしょうか。

 

しかしフォルクスワーゲンのイオスをはじめとした欧州車は車検の無い国で生まれました。なので元々「2年に1回車検のときにメンテナンスしていればいい」という感覚そのものがありませんよね。

 

それでも安全性を考慮してオーナーには定期的に点検やメンテナンスを受けてもらいたいとメーカーは考えますよね。そこでどうしているかというと「走行距離」を目安に点検やメンテナンスさせるような仕掛けを仕組んでいるのです。

 

私がこれまでに所有してきたオペルやアルファロメオでも、15000キロ~20000キロを走行するたびに英語で「点検時期です。工場に入れてください」という意味のアラートが運転席のインフォメーションディスプレイに表示されるようになっています。そのような見慣れない警告表示が出てくると不安になって点検してもらいたくなりますよね?

 

しかも実際に工場に入れて点検が完了するまで警告灯は点灯し続けるので、ユーザーはなおさら「故障したんじゃないか」と不安になります。メーカーからすれば点検されていない車を公道で走らせるわけにはいかないため、しつこく警告してくるようになります。

 

ユーザーからすれば「意味わかんねえパニックだよ!!」となってしまって、それが日本でいうところの「ガイシャは故障する」という誤解につながっていくというわけです。

イオスをはじめとする欧州車オーナーになるための知るべきメンテナンス

 

イオスのような欧州車では、メンテナンスや点検に関しては車検のタイミングではなくて「走行距離」であるということをお伝えしてきました。なので走行距離ごとに必要なメンテナンスというものを把握していないと、警告灯が点灯したり聞きなれない異音が発生するなどして「故障だ!」と騒ぐ結果になってしまいます。

 

中古車などはその最たる例で、安いからと言って初心者の人が走行10万キロオーバーの個体に食いつくと十中八九後悔することになります。私がお勧めしたいイオスの中古車の走行距離は5万キロ以内なのですが、理由については以下のメンテナンスを見てみるとなんとなくでも分かってくるようになると思います。

 

4万キロ推奨のメンテナンス

  • DSGオイル
  • DSGオイルフィルター
  • DSGのキャリブレーション

 

イオスは全車にDSGというトランスミッションが搭載されています。イオスのDSGはトラブルが少ないとされる6速湿式タイプですが、参考までにDSGに関する詳細もご覧ください。

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5万キロ推奨の消耗品交換

  • スパークプラグ
  • イグニッションモジュール
  • ブレーキパッド(摩耗具合を見て)
  • ブレーキパッドセンサー(ブレーキパッドと同時交換推奨)
  • ブレーキディスク(摩耗具合を見て)
  • ブローバイホース
  • ヘッドカバーガスケット
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • フロントアッパーマウント
  • フロントショックアブソーバー

 

7万~8万キロ推奨の消耗品交換

  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • アイドル制御バルブ

 

10万キロ推奨の消耗品交換

  • スタビライザー等ブッシュ類一式
  • 5万キロ毎の消耗品交換

 

専門用語の羅列のようにも思えますが、詳しい意味は分からなくてもまずは「距離を走った車はこれだけの消耗品が必要なんだな」ということを知る必要があります。

 

「タイヤだって古くなったら変えるよな?」「バッテリーが上がったからと言って故障とは言わないよな?」という事の延長線上に、上記のメンテナンスがあると思ってください。

 

クルマのメンテナンスなんてオイル交換とかバッテリーくらいしか知らなかった!という人も多いと思いますが、実は上記で挙げたメンテナンス項目の多くは国産車でも該当します。

 

うちの車はいつの間にメンテナンスされていたんだ?と疑問に思う人は試しに過去の車検の内訳を見てみると納得すると思います。おそらく新車から5年、7年、9年経過した車ほど該当する項目が多いはずです。

 

国産車で故障が少ないと感じる理由はエンジンなど各部に仕込まれたセンサー系の感度を低めに設定してあるからです。それは「どうせ2年に1回車検で工場に入れてもらえるから」とか「警告灯が点くと故障だと騒ぐユーザーが多くて評判が悪くなるから」という理由が考えられます。

 

そして何より「車検で一気に高い見積もりを出せば新車を買ってくださいと言いやすくなる」ということが大きいですよね。これを健全な商売と言えるのかは疑問ですが、日本人は良くも悪くも「良い人」が多いので、現状ではそのようなビジネスが成り立っています。

 

欧州車は真逆で、走行距離ごとにユーザーにメンテナンスしてもらいたいのでシビアなセッティングとなっています。シビアなメンテナンスですが、消耗品をまめに交換させることによって安全性を保てることと、エンジンや足回りに余計な負荷がかかりにくくなって結果として車体が長持ちするようになるという狙いがあります。

 

メンテナンスをまめにやっていると、新車当時のエンジン性能や燃費をいつまでも保つことができるようになります。新車当時の性能が保てるなら新しいクルマ要らなくね?という感じで、現に欧州を走る車の大半は走行距離が20万、30万キロが当たり前になっていますよね。

 

そう考えれば「外車はすぐ故障して長く乗れない」というのは嘘っぱちのでたらめだなと疑問に思うはずです。むしろ5年5万キロぽっちで「古くなったから買い替えよねえ」という感じで新車が欲しくなってしまう日本の方が金がかかるシステムになっていることに気付くかもしれません。そしてそのようなことを繰り返していて、本当に私たち消費者や環境のためになっているのでしょうか。

 

国産車でもそうですが、古いクルマほど車検が高くなっていく理由はこの「消耗品交換」を行っているからです。そして国産車の場合は「2年に一回の車検」で一気に交換しているから高額になりやすいのです。

 

そしてより高額になりやすい原因として、人にメンテナンスしてもらっているので工賃がかかる点、そして日本車でも意外とパーツ単体が高いという事です。

 

第一、あなたは自動車のパーツの相場というものを知っているでしょうか?そう聞かれて答えられる人はなかなかいませんよね。欧州や北米では自動車パーツの健全な市場があって、価格競争があるので意外と消費者は安いパーツを入手できる環境が整っています。

 

一方で日本国内は完全にガラパゴス状態で、スバルの部品ならスバルから、マツダの部品ならマツダから購入することが一般的になっています。

 

そういった背景から自動車のパーツ市場は事実上メーカーの独占状態であって、それは何を意味するかというとトヨタやホンダが「オイルフィルターは2000円です」といえばまかり通ってしまうという世界です。

 

原価がいくら安くてもそのあたりはメーカーの「言い値」になっているのが現状で、輸入車より日本車のメンテナンス代が安いというのも一概には言えませんよね。

 

「イオスを購入するときは5万キロ以内の中古車を」ということを最初にお伝えしたかもしれませんが、その理由はこの消耗品交換にあります。

 

10万キロオーバーの中古のイオスだと、ご紹介した消耗品交換を前オーナーが全てやったのか?という点の確認が必要ですよね。ろくにメンテナンスされてこなかったイオスを自分が購入してしまったら、そのツケを払うのはあなたですし、故障が多いと感じるのは当然です。

 

何オーナーも渡ってきた中古車は過去のメンテナンス履歴を追跡することが困難なことが多く、できればワンオーナーで5万キロ以内のものが望ましいです。

 

購入前には車両本体価格+初期メンテナンス費用の見積もりをもらうことが大切で、そのトータル予算に見合った個体を購入することが重要です。ナビは新品がいいとかホイールを変えたいという気持ちは切実に分かりますが、消耗品交換の優先度の方が高いのである程度割り切りも必要になってきます。

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免許取り立てのころのあの高揚感を覚えていますか?

 

私は社会人になる前からドイツ車に乗っていましたが、今でもずっと欧州車一本で来ています。欧州車に一度乗ると国産車に戻れなくなるということを聞いたことがあるかもしれませんが、まさにその通りでした。国産車は白物家電化したと言われて久しいですが、イオスのような欧州車は日本車が忘れてしまった大切な何かを持っています。

 

例えば単純に「車を運転することは楽しい」という気持ちだったり「車で遠くにいける楽しみ」、「眺めていて思わずうっとりしてしまう瞬間」「人に自慢したくなるような熱い感情」などなど、いろいろあります。それに運転席に座っていても、いざ走り出しても「コストダウンしてるなあ」という悲しい気持ちになることもないのです。

 

それよりも「用事はないけどどこか遠くへ行きたい」という衝動に駆られることが多くて、ただただ楽しい気持ちになるものです。これって免許取り立てのころのあの新鮮な気持ちに似ていると思います。

 

自分が運転するだけでいつもの景色がまた違って見えたり、ただただ運転することが楽しかったりします。イオスはオープンカーということもあって、ともに過ごす時間もまた特別なものになると思います。

 

年齢を重ねていくと仕事やプライベートでもいろんな我慢がつきまといますが、唯一自由になれる瞬間って車を運転しているときなのかもしれません。車を選ぶにしてもいろんな制約があるかもしれませんが、あなたの本当のクルマ選びの基準を思い出すことによって、結果的に良いクルマに出会えると思います。最高の車に出会えることを祈っています。

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