Auto Recipes https://autorecipes.com 欧州車に乗りたいあなたの疑問にお答えするウェブサイトです。これまでの輸入車の経験から、欧州車との付き合い方、必要なメンテナンス、故障についてなどありのままをお伝えしていきます。 Tue, 03 Sep 2019 14:33:11 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 フォルクスワーゲン故障の全貌!車種別解説まとめ https://autorecipes.com/volkswagen-kosyou https://autorecipes.com/volkswagen-kosyou#comments Sun, 22 Jul 2018 12:40:23 +0000 http://autorecipes.com/?p=2125 この記事ではタイトルのとおりフォルクスワーゲンの故障にまつわるお話を車種別にまとめて掲載していきたいと思います。 突然ですが、「フォルクスワーゲン」に対するあなたのイメージはどんなものがありますか? 色んなイメージがあっ

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この記事ではタイトルのとおりフォルクスワーゲンの故障にまつわるお話を車種別にまとめて掲載していきたいと思います。

突然ですが、「フォルクスワーゲン」に対するあなたのイメージはどんなものがありますか?

色んなイメージがあってもいいと思いますが、例えば「カワイイ」「おしゃれ」「高級車」というような感じの意見が多そうな気がします。ネガティブなものでは「故障が多そう」「国産車より値段が高い」などがありそうですね。

人によっては「私にとっては高級車だし、一生縁のないクルマだわ」「周りに乗っている人も国産車より多くないし、自分には敷居が高そう」などなどあるかと思います。確かに、日本での輸入車に対するイメージはフォルクスワーゲンに限らず、なんだか買うには勇気のいるイメージも少なからずあるかもしれません。

これまで3台の輸入中古車を所有し現在もドイツ車を相棒に生活を送っている私の意見も交えつつ、フォルクスワーゲンの故障に対する解説を行っていきたいと思います。フォルクスワーゲンに興味はあるけど一歩を踏みだすことができないあなたへ、少しでも勇気を持って前を向いてもらえるような想いで執筆しています。

当記事ではポンコツはご紹介していないつもりですが、オーナーの管理次第でポンコツになる車はどの国でも同じなので(笑)、知識を吸収していくスタンスは忘れないでいて欲しいと思っていますね。私もまだまだ勉強中ですので、一緒にこれから学んでいきましょう。

VW(フォルクスワーゲン)のゴルフが故障する理由は何?

出典:Volkswagen Golf VI 2008/autogaleria

フォルクスワーゲンの代表選手としてあまりにも有名なのはゴルフですね。ゴルフは日本のみならず世界中で走っている姿を見かけることができます。そのくらいグローバルスタンダードの地位を獲得しているゴルフですが、数年おきにモデルチェンジを行っています。

当然年式的に10年を超える中古車も市場に出回っているのですが、それらをひとくくりにしてゴルフの故障について語ることなどできませんよね。そんな現状も考慮して、ゴルフに関しては記事をちょっと分けさせてもらっています。

ゴルフは現行モデルを「ゴルフ7」としているように、発売された順に数字が振られています。ゴルフ7の先代モデルはゴルフ6、というような感じの呼び方が常識とされているところがあります。私が執筆させてもらった記事ではゴルフ5とゴルフ6、そしてゴルフ7の3モデルについて絞込みさせてもらっています。

ゴルフ5以前のゴルフ4などについても書こうと思えば書けるのですが、独断と偏見でゴルフ4以前ではある意味マニアの領域に入ると感じています。実際ゴルフ4以前のモデルとなると年式的にも輸入車ビギナーにおすすめできる内容ではないですね。

そのレベルとは日常使いで苦労したりトラブルの発生率が高めであるという点があります。まずビギナーが手を出してはいけない領域だと私は思っていますので、輸入車の登竜門としてはゴルフ5とゴルフ6あたりがベターかなと思っています。

詳細は以下のリンクよりご覧になれます。

VW(フォルクスワーゲン)のゴルフが故障する理由は何?VW(フォルクスワーゲン)のゴルフが故障する理由について解説しています。ゴルフは今や世界の自動車のベンチマークともいえるべき存在へと進化してきました。中古車価格も落ち着いてきて「憧れの輸入車」として検討する人も年々増えている中で故障が絶えないとの噂もありますが、真相はどうでしょうか。...

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VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ7は故障するのか?

出典:2017 Volkswagen Golf 7 Facelift/caricos

続いてゴルフの現行車種である「ゴルフ7」ですが、ゴルフ5や6とは別の記事として分けさせてもらっています。欧州車の維持に対する原理原則は5や6とあまり変わりませんが、もう少し突っ込んだ内容で解説をしています。

ゴルフ7の故障や維持の難易度という点で見てみると、一度車を買ってしまえばあとは国産車とほぼ同じような感覚で日常使いができるレベルのクオリティは持っています。むしろその辺の国産車より高い性能とポテンシャルを兼ね備えたクルマですので、高い次元で安定感があり長く付き合いやすいクルマだと思います。

ゴルフ7で輸入車を経験してからであれば、さらに他のメーカーの輸入車にもチャレンジしやすくなってくると思います。アルファロメオとか一生に一度くらいは乗ってみたいと思いませんか?ゴルフ7はあらゆる輸入車のベースとなりそうなクルマです。

詳細は以下よりご覧ください。

VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ7は故障するのか?VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ7の故障について解説しています。フォルクスワーゲンと言えばDSG故障問題が浮き彫りとなりましたが、ゴルフ7でも故障はあるのでしょうか。またゴルフなどの輸入車は5年で故障が多くなるということの真相は何なのでしょうか。...

VW(フォルクスワーゲン)ポロの故障を防ぐ方法はある?

出典:2014 Volkswagen Polo Facelift: Exterior Changes/autoevolution

 ポロもゴルフと同じくらい知名度の高いクルマとして有名でして、男性よりも女性からの支持を多く集めてるクルマですね。ポロもゴルフ同様に、日本でもかなりたくさん走っている姿を見かけることができるようになってきています。それほど人気が出てきているということですね。

ポロは2018年に入って新型が発表され話題となりましたが、より精鋭なデザインになりましたね。輸入車の良いところとしては新型モデルも先代モデルもデザインが良いという点です。中古車はただ古くさい、機能が低くて選ぶ価値がないとはならず、それぞれの良さがあって、新しいのもいいけど先代モデルもいいよね、という感じです。

中古車としては2001年の「9N型」とよばれるモデルから選べます。もちろんトラブルの少なさで言えば新しいモデルほど良いですが、9N型は現行と比べて丸目の4灯でポップなカラーリングが特徴で、2018年になっても十分可愛さを味わえます。

詳細は以下よりご覧になれます。

VW(フォルクスワーゲン)ポロの故障を防ぐ方法はある?VW(フォルクスワーゲン)ポロの故障について解説しています。同メーカーのゴルフより扱いやすいでお馴染みのポロですが、日常使いで気になるのが故障するかという事です。当記事ではポロが故障すると言われる原因と対策について、その真相を公開しています。...

VW(フォルクスワーゲン)のUP!は故障せずに乗れる?

出典:nuevo Volkswagen Up GTI 2017 ahora con 115cv/taringa

フォルクスワーゲンの主力車種として忘れてはならないのがUP!です。このクルマもかなりの割合で見かけるようになってきまして、人気の高さが伺えますね。小柄ながらも造りの良さとデザインのポップさがウケてます。燃費もヘタな国産車よりいいのではないでしょうか。

もともと小型なクルマって「ちょっと使い」が便利なのでけっこう需要があったりしますが、UP!は見た目以上に走りの重厚感が高いので高速もガンガン走れます。もちろん感覚だけでなく実際の安定感もかなり高いものがありますので、安全性と利便性を高次元で両立させているすごいクルマだなと思います。

中古車で探すにしても年式的にまだまだ新しい個体が多いので、買ってから苦労する可能性も高くないと思います。もちろん女性にもおすすめできますが、多少クルマの中身やメンテナンスの知識も入れておいた方がいいと思いますね。全く知らない状態でメンテナンス丸投げだと車屋から搾取されかねませんからね。

具体的なメンテナンスや故障に関するお話は以下よりどうぞ。

VW(フォルクスワーゲン)のUP!は故障せずに乗れる?VW(フォルクスワーゲン)のUP!の故障について解説しています。UP!は価格も手ごろで安全性も高く、話題性のある人気車種です。たびたび外車は故障するという噂が聞かれますが、UP!も当てはまるのでしょうか。その真相について独自の見解を公開しています。...

 

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VW(フォルクスワーゲン)DSG故障のリスクと対策は?

最近のフォルクスワーゲン車のオートマにはDSGというものが採用されていまして、これの故障を心配する人が後を絶ちません。買ってから故障するとその修理にウン十万という金額を請求された、という話がネットでは散見されていますね。

実際欠陥があったことは事実であり、わたしたち消費者としてはハズレをつかまされるのはまっぴらごめんです。それならば知識をつけ、なるべくハズレをつかまされないような策を考えていきましょう。

私としてはある程度線引きはできると考えていますが、それでもフォルクスワーゲンに対する恐怖があるならば評判のよいメルセデスやBMW、アルファロメオを選ぶという道もありますので輸入車そのものを諦める必要はないと思うのです。

とにかくDSGの詳細については以下で解説していますので、何かの参考になれば幸いです。

VW(フォルクスワーゲン)DSG故障のリスクと対策は?VW(フォルクスワーゲン)のDSGの故障についてお伝えしています。DSGは非常に優れたデュアルクラッチですが、一方で故障するのではないかという心配がついて回ります。現在では改善されたという噂もありますが、DSG車は選んで大丈夫なのでしょうか。その他、同じデュアルクラッチ車でもお勧めの優秀なメーカーを公開しています。...

VW(フォルクスワーゲン)トゥーランの故障は防げるか?

Volkswagen Touran 1.6 TDI SE

出典:2015 Volkswagen Touran 1.6 TDI SE review/www.autocar.co.uk

ザ・スタイリッシュミニバンとはトゥーランのことでして、よくある凡庸なミニバンとは一線を画すオシャレさが特徴ですね。国産ミニバンの方が使い勝手は上という意見もありますが、そもそも買う気になれないデザインでは元も子もないですよね。

トゥーランと一口に言ってもゴルフやポロと同様、年式が古いものもあるので中古で探す場合は以下のリンクより詳細にて予備知識をつけていきたいところです。例え10年落ちでも輸入車独特の価値は十分に味わうことができると思います。

家族が多くても好きなクルマは妥協できない、そんなあなたにおすすめの一台です。

VW(フォルクスワーゲン)トゥーランの故障は防げるか?VW(フォルクスワーゲン)のトゥーランの故障について解説しています。最近では輸入車のミニバンを見かけることも多くなってきましたが、トゥーランはその筆頭ともいえる存在感を放っています。国産ミニバンが横行する日本で、ドイツ車であるトゥーランの故障を防いでいく方法はあるのでしょうか。...

VW(フォルクスワーゲン)のルポは故障せず乗れる?

出典:VW Lupo/Seat Arosa (1997-2004) – Udany duet/http://namasce.pl

 最近はあまり見かけなくなりましたがフォルクスワーゲンにはルポという癒し系なマスクのクルマもあります。ミニマルなデザインで異性受けが良さそうですね。カラーリングはポップな感じで私のような男性が乗ってもなかなか様になるのではないかと思ってます(笑)

そもそも中古車としてしか狙えないので価格も控えめではありますが、年式的にどうしても10年程度は経過している個体が多いのである程度のマイナートラブルには理解を示しつつ付き合っていく必要はありそうです。

それでも愛らしく何だか憎めない雰囲気のクルマなので、一度乗ってしまったら愛着が湧きやすいと思います。詳細は以下よりご覧ください。

VW(フォルクスワーゲン)のルポは故障せず乗れる?VW(フォルクスワーゲン)のルポの故障について解説しています。ルポは現在では中古でしか購入できませんが、そのデザインや価格の安さから隠れファンも多いクルマです。ガイシャは故障が多いと聞きますが、諦めるしか方法はないのでしょうか。好きな車を諦めきれないあなたへ必見です。...

VW(フォルクスワーゲン)のシロッコは故障するのか?

出典:VW UK August incentives for Golf, Polo and Scirocco/product-reviews

 続いてフォルクスワーゲンのスポーツ系車種としてはシロッコという車があります。デザインは世界的有名デザイナーが手掛けていたりして何やら普通でない雰囲気を醸し出すシブいクルマですね。現在は販売が終了していて中古車でしか買えませんが、2ドアで多少不便でも他とは違うクルマに乗ってみたいという方にはおすすめですね。

記事ではハズレの中古車を見分ける方法も細かくお伝えしていますので、シロッコに興味のない人でも参考になりそうな内容で執筆させてもらってます。ぜひ一度ご覧ください。

VW(フォルクスワーゲン)のシロッコは故障するのか?VW(フォルクスワーゲン)のシロッコの故障について解説しています。ゴルフの2ドアクーペバージョンというポジション以上にスポーティなシロッコですが、実はフォルクスワーゲンの販売の屋台骨を支えてきた歴史と伝統のある車です。中古として購入する際の故障の注意点について詳細を公開しています。...

VW(フォルクスワーゲン)イオスは故障するのか?

出典:Volkswagen Eos (2006 – 2014) Review/parkers

欧州メーカーは国産と比較してとにかくオープンカーの種類が豊富で、日本と比べて走る解放感を大事にする文化が伝わってきます。フォルクスワーゲンは日本語で「大衆車」という意味になりますが、造っているクルマは大衆車離れしたものもあります。

イオスは乗用車として扱うにはもったいないカッコよさがあり、ハードトップの開閉パフォーマンスもド派手です。走った感じもスポーティで楽しく、乗っている人も少ないので目立ち度は高いですね。程度の良い中古車が現存しているうちに、興味がある人は試乗だけでも行ってみる価値ありです。

詳細は以下よりご覧ください。

VW(フォルクスワーゲン)イオスは故障するのか?VW(フォルクスワーゲン)のイオスの故障について解説しています。イオスはゴルフカブリオとはまた違った立ち位置のオープンカーです。宿命として屋根の電動機構の故障や雨漏りなどが気になりますが対策はあるのでしょうか。憧れのオープンカーライフの送り方についてアドバイスをしています。...

最期に…フォルクスワーゲンの故障率ってどうなの?という話

フォルクスワーゲンに限らず、「輸入車ってどのくらい故障するの?」であったり「ガイシャってまだまだ故障するんでしょう??」という話だったり、輸入車全般の故障にまつわる話はいまだに絶えませんよね。

フォルクスワーゲンはBMWに比べて故障するのか?とかベンツとBMWだったらどっちが故障が多いのか?という議論は実際のところ何パーセントだとも断定できないので不毛だ、ということをまずは理解していただきたいので、その根本的な話について私なりの持論を書かせていただいている記事があります。

そちらをまずは読んでいた上で輸入車のみならずクルマ全体に対する見方について、ちょっと立ち止まりながら考えていただきたいと思っています。カップ麺を食べ切るころには読み終わる程度のボリュームなのでさくっと読んでもらえると思います。詳細は以下よりご覧ください!

フォルクスワーゲンの故障率はヤバい?その真相に迫りますフォルクスワーゲンの故障率について解説しています。フォルクスワーゲン車はどんどん増えてきていますが、まだまだ輸入車の故障に関しては様々な憶測があります。噂話に振り回されずに正しい判断をするために必要な視点についてお伝えしています。...

私が思うに日本の輸入車業界は更なる変革の時代に来ていると思っています。それはこれまでの古い常識が通用しない全く新しい世界です。右も左も見渡せば輸入車だらけ、という世界も一度は見てみたいですね。なら海外行けよ、という話ですが…(笑)

それでもクルマ業界全体のクオリティは日進月歩で成長してまして、そのうちベトナムや世界の輸入車も日本に進出してくる日がくるかもしれません。日本車もうかうかしていられませんね!これからは自分の好きなクルマに乗る時代になってくると思います。だって、乗れるだけのクルマならその辺に履いて捨てるほどありますから。

時代の変化を楽しみつつ、自分だけのクルマに乗りましょう。人生一度きりですからね。

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フォルクスワーゲンの故障率はヤバい?その真相に迫ります https://autorecipes.com/volkswagen-kosyouritsu https://autorecipes.com/volkswagen-kosyouritsu#comments Mon, 16 Jul 2018 04:20:28 +0000 http://autorecipes.com/?p=2110 久しぶりのフォルクスワーゲン記事となりますが、今回はフォルクスワーゲン車の故障率について持論を展開させていただきたいと思います。 最近は本当にフォルクスワーゲン車を街中で見かけることが多くなりましたね。私の住んでいる地域

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久しぶりのフォルクスワーゲン記事となりますが、今回はフォルクスワーゲン車の故障率について持論を展開させていただきたいと思います。

最近は本当にフォルクスワーゲン車を街中で見かけることが多くなりましたね。私の住んでいる地域はいわゆる地方都市という分類になるのですがフォルクスワーゲンを見かけない日はなくなりました。特にゴルフとポロ率の高さはかなり高まってきているような気がしますね。

驚くべきはポロの女性オーナー率の高さでして、ある統計によるとポロのオーナーの6割が女性なんだとか。確かにポロに乗っている人を見ると女性が多い気がします。というかほとんど女性です。国産車で女性向けだとラパンやココアになりますが、ちょっと可愛すぎる気もしますからね。

ここまでフォルクスワーゲンが増えてくるとそれにつられて興味を持ってくる人も少しずつ増えてきますよね。欧州車推進派の私としては日本にもいよいよ良い流れが来てるなという気がします。それでもまだまだ「フォルクスワーゲンの故障」について抵抗感がある人たちも多いですね。

ということで、今回はそんな方たちに向けてフォルクスワーゲンの話をさせていただきたいと思います。

フォルクスワーゲン車は故障ばかり?

これだけフォルクスワーゲン車が世の中に出回ってくると、「みんなフォルクスワーゲンに乗っているけど、実際故障しまくってるんじゃないの??」と不思議に思う人もいるはず。その答えですが、故障しまくっている個体もあるとは思いますが、だいたいの方は普通に乗れているんじゃないかと思います。

そもそも「フォルクスワーゲン」と一括りにすると範囲が広すぎますね。例えば同じ「フォルクスワーゲン」でも、

  • 車種は?グレードは?エンジンの排気量は?
  • 年式は?低年式?高年式?
  • 新車?中古車?
  • どこで買った車?
  • 何らかの保証がついているクルマか?
  • 事故車なのか?修復歴は?どこが修復されてる?
  • 走行距離はどれくらい走ってるのか?
  • これまでどこの工場でメンテナンスされてたのか?
  • 前オーナーはどんな人だったのか?
  • あなたで何オーナー目なのか?
  • 屋根付き保管だったのか?屋外だったのか?海沿いだったか?
  • 最近まで走ってたクルマなのか、長期放置車両なのか?
  • どこまでメンテナンスが行き届いているのか?
  • オイル交換等最低限のメンテナンスがされてきた個体なのか?
  • 整備の履歴はしっかり残っているのか?
  • これから必要になるメンテナンスの把握はどこまで把握してるか?
  • 購入後どれくらい金額がかかるか見通しはついているのか?
  • 信頼できる販売店なのか?
  • 購入後の保証期間は?サポート体制は?

…などなど、フォルクスワーゲンとひとことで言っても条件は実に無限大でして、一概にフォルクスワーゲンの故障率について語ることは困難です。上記のような視点を意識してフォルクスワーゲンを正しく選べているかどうかで、故障率はだいぶ変化してくると思いませんか?

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フォルクスワーゲン車の故障率を下げるために必要な考え方

私の所有しているクルマを例に挙げてみましょう。私のクルマはオペルというドイツのメーカーでして、車種はアストラという車です。エンジンは2200ccでして、中古車で買いました。年式は2002年で、今年でもう16年くらい経つのでけっこう古いですよね。

買った場所は横浜の某輸入中古車店で、走行距離が3万キロ程度で保証付きの個体でした。保証付きということは店側もコンディションに自信があると見ていいですね。ワンオーナーで事故歴がなく、これまでディーラーで整備されていた記録が残っていました。塗装の状態があまりよくなかったので屋外で保管されていたのだと推測できました。

店頭に並んでいた時点でナンバープレートが外れていたため、車検時期のタイミングで手放されたか、しばらく売れ残っているうちに車検切れになってしまったと考えられます。走行距離から推測するに、まだまだメンテナンスが必要な時期は遠いかなという判断がつきましたので、予算に関しては見積もり通りの金額だけ用意できれば十分かなと判断しました。

販売店のサポート体制については結果として良好な感じでして、定期的に様子伺いの連絡が来ます。担当が変わってしまっても、年始になると必ず毎年年賀状が届くなど、しばらく店に行ってないですが気を遣ってくれてます。クルマを買ったのが2013年なので、実に5年間対応は良好です。

ここまでの状況や条件がそろった上でオペルの故障はどうだったかというと、致命的トラブルはゼロ(!)でした。元からついていたバッテリーが古くて、上がってしまったことを除いては。よく輸入車は当たり外れが激しいと聞きますが、結果としてアタリを引いたということになるのでしょうかね。

私から言えるアドバイスとしては、とにかく事前情報を徹底的に集めることではないでしょうか?情報があればあるほど冷静かつ的確な買い物ができまして、買った後の失敗も少なくなる、と。私が選んだオペル・アストラはドイツ車の哲学を丸ごと体現したようなクルマでして、造りも頑丈なことは分かっていました。

車齢は16年くらいにはなってきましたが、適切なメンテナンスを適切なタイミングで行うことによって、10万~20万キロは乗れるポテンシャルは秘めていると思っています。安い初期投資で高いコスパを発揮するのがオペルの強みです。フォルクスワーゲンもオペルと同じように長く乗れるクルマが多いです。

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失敗しないフォルクスワーゲン車の選び方について考えます

フォルクスワーゲンを新車で買うメリットとしては、向こう3~5年は故障について何も考えなくて済むという事ですね。いっぽうフォルクスワーゲンを中古車で買うメリットは予算に合わせて幅広い車種から安く買えたりすることですが、私のように徹底的に事前情報を仕入れていく必要がありますね。

極端な話、故障の不安を限りなくゼロにするならば新車+5年保障というのが無敵となります。フォルクスワーゲン車はDSG故障問題がありましたが、最初の3年で調子が変わらなければそれ以降でトラブルが出るという方が珍しいのではないでしょうか。

仮に問題アリの個体であれば最初の3年ではっきりと結論が出そうな感じがしますが、年間走行距離が短い人でなおかつ確実性を取りにいくのであれば5年保障でもけっしてやりすぎではないと思います。

そして故障とは無縁のフォルクスワーゲンライフを実現する一つの手段として、5年保障+5年代替えのサイクルを回していくというのがあります。ですがこの方法はむしろハイコストでして、みんながみんなできるわけではありませんよね。

なるべく安く、なおかつ安全にフォルクスワーゲン車に乗る方法について考えてみますが、ここで一つおすすめの選び方があります。それは「欲しいクルマの総支払額-100万円」の法則です。例えば今あなたが200万円の中古のゴルフで探しているとしたら、「総額100万円で乗れるフォルクスワーゲン」を選んでください。

通常の感覚でいうと200万円で考えていたのに100万円でとなると随分とグレードや高級感が落ちる気がしますが、人によってはそれで十分納得のいく買い物ができる可能性が高いと見ています。はじめての輸入車、はじめてのフォルクスワーゲンならばなおさらおすすめです。

それではなぜそのようなことが言えるのか、次項でちょっと詳しくお伝えしたいと思います。

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100万円のフォルクスワーゲンの秘めたるポテンシャル

人によって車に求める要素はさまざまあるかと思いますが、例えば国産車からの乗り換え組でよくある感想としては「独得の高級感あるデザイン」であったり「ドアの重厚感」「高速走行の安定感」などが多いですね。フォルクスワーゲンといえば世間ではそういうイメージがありますね。

あくまで私の持論ですが、200万円まで出さなくても100万円のフォルクスワーゲンでも品質に申し分のない個体が選べます。さらに高級感のあるデザインでなおかつ重厚な乗り味、かつ安定感のある走りも十分に楽しめると思っています。むしろ車に伝統のドイツ車らしさを求める人ならばより古い年式の方が味濃く残ってます。

高い金額のフォルクスワーゲンについては、「品質」「性能」「静粛性」がガンガン表に出てくるイメージでして、特に多くを求めない場合、100万円でも十分なフォルクスワーゲンに乗れる可能性が高いです。

これは国産車にはない常識の世界ですが、輸入車は「まさかの金額でまさかの個体」が買えてしまうというメリットがあります。ふつう、安いならば安いなりのクオリティといいますか、ある意味割り切りのようなものを要求されますが、輸入車は最廉価グレードでもしっかり造ってあるのです。

それで元々200万円をクルマにつぎ込む予定だったので100万円が余剰資金として確保できるわけですが、何かあった時の保険としてとっておくのもいいし、貯蓄に回したり新しいクルマで家族と旅行しにいくお金に回してもいいわけです。今後の税金保険料に回していく余裕もありますね。

そのように考えてみると精神的・経済的余裕をキープしつつフォルクスワーゲンに安全に楽しく乗るという目的を果たせるプランとしては、かなり充実した内容になると思います。とにかく「欲しいクルマの総支払額-100万円」の法則は輸入車ビギナーにもおすすめしたい内容ですね。

ちなみにもともと100万円くらいを想定していた人は50万円くらいの個体を選んでみるといいと思います。私のオペルは50万以下でしたが、走りはかなり重厚で安定感があって少なくともアスファルトの上でなら敵なしといった感じでして、十分すぎるくらいドイツ車を満喫できています。

今回はとりあえずこんなところですが、最近は特にフォルクスワーゲンの時代が徐々にきているような気がします。迷ったら一度乗ってみるくらいの勢いがあった方が後々後悔が少ないのではないでしょうか。むしろいつまでも安全地帯にとどまったクルマ選びは結果として残りの人生の幸福度にすら影響する気がしますので、あとはあなたの選択次第です!

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ベンツGLAは故障が多くて長く乗れないのか? https://autorecipes.com/benz-gla-kosyou https://autorecipes.com/benz-gla-kosyou#respond Sun, 15 Jul 2018 08:08:58 +0000 http://autorecipes.com/?p=2087 出典:2018 Mercedes-Benz GLA/www.caricos.com ベンツのGLAの故障について解説していきたいと思います。めずらしいかもしれませんが、私は大学生のころからちょっと古い中古ドイツ車にのって

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出典:2018 Mercedes-Benz GLA/www.caricos.com

ベンツのGLAの故障について解説していきたいと思います。めずらしいかもしれませんが、私は大学生のころからちょっと古い中古ドイツ車にのってきました。多くの大人たちからみれば「学生のブンザイで!」「どうせ金持ちだったんだろ」と思われるでしょうね。

しかし実際の私はアルバイトをかけ持ちして日々のガソリン代や税金保険料まですべて自分でなんとかしていました。そんな状態だったのでお金なんて余裕のあるはずもなく、クルマの維持についてなんとか考える日々が続いていました。

いまとなっては輸入車にのることを躊躇する大人たちにたいしてエラそうなアドバイス(?)をさせて頂けるような立場になってきています。私も知識経験ともにまだまだ未熟な点が多くて日々勉強ですので、当記事を読んでもらって私と一緒に少しでも輸入車について学んでもらえたらと思っています。

今回はベンツのGLAについて解説していきたいと思っていますが、GLAと言えば2013年に発売されてからすでに5年は経過しているんですね。当時はマリオのCMがかなり衝撃的だったことを覚えていますが、メルセデスベンツとしてはGLAはいつでもどこへでもいける新しいSUVですよ、ということをアピールしたかったようです。

ベンツのGLA限定で、というよりメルセデスベンツ自体の故障について不安な人も多いと思います。私も大学生のころ初めてのった中古のドイツ車に乗ったときは不安がなかったわけではありません。実際納車されてからは興奮と感動の毎日でしたので、実際そこまで不安に悩まされていたわけではありませんが…。

とにかくベンツのGLAについて、私と一緒に見ていきましょう。

ベンツGLAはこんなタイプの人におすすめ

とにかくこれまで国産車しかのったことがなくて、でも次に乗りたい国産車があまりない、もしくは全く魅力的なクルマがない。ベンツにあこがれは持っていたけど故障のイメージからなかなか購入まで踏みだせなかった人たちなど、GLAは割と幅広い層におすすめできると思っています。

故障するかしないかでいったら、機械なので私が保証できる話ではないですがそれでもGLAに乗り始めれば「最近のベンツは全然故障しなくなった!」「普通に通勤としても普段使いできるレベル!」という良い意味の期待を裏切られると思います。そのくらいメルセデスベンツの品質は上がってきています。

ただこんな方にはおすすめできないです。たとえば国産車の視点でしか見られない人。GLAはあくまでメイドインジャーマニーなので、長く乗っていればドイツ車らしい特性や文化の違いを肌で感じられるようになります。

その文化の違いにたいして「国産車ならこうだったのに!」「この○○機能は全くドライバーのことを考えてないな!」とイライラしてしまう人は、最初からプリウスにのった方がしあわせになれます。初メルセデスベンツにチャレンジするのであれば、ドイツ旅行をしている気分を味わうくらいの心のゆとりが欲しいところです。

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ベンツGLAは新車で買わないと故障するのか?

だいぶ少なくはなってきましたが、それでもまだまだ「ベンツは新車で買った方がいいぞ」という人が一定数いるようです。私の考えとしてはGLAの中古車はどんなに古くても5年ほどなので、仮に買ったとしても大きな失敗をするリスクは少ないと思います。

それにどんな新車だって故障する可能性がありまして、それはいわゆる初期トラブルというものです。初期トラブルの原因としては工場で製造段階で何らかの不手際があったか、パーツ類の組付けの微妙なズレなどによっても起こります。

その他にもコンピュータ関係の不具合であったりトランスミッションそのものに不具合が生じたりします。これらのトラブルの特徴としては新車購入後、乗り始めてすぐ出るパターンが多いです。あるいは乗り始めて3年程度たってから出ることもありますので一概には言えないです。

ある程度距離を走らないと発現しないトラブルもあるので、たとえ3年たったからといって何もなかったからあとは大丈夫、ということでもないです。特にふだんからあまりクルマを走らせない人は保証期間が切れた後にトラブルが出てくる可能性もあるのです。

メルセデスベンツの初期トラブルそのものもかなり減ってきているとはいえゼロではないということを買う前から知っておきたいところですね。もちろん製造工程の原因によるトラブルは天下のトヨタですらあり得ますので、なにも輸入車だから特別に品質が悪い、ということでもないと思っています。

ベンツGLAを買うなら認定中古車が安心なのか?

ディーラーに置いてある中古車ってなんとなくクオリティが高そうで安心感がありますよね。私もその気持ちはよく分かります。私は新卒で某輸入車ディーラーに入社した経験があります。あくまでその中での話になりますが、私が客ならば「ん?」という実状もちらほらありました。

故障については高年式なクルマがほとんどだと思うので特に気にするレベルではないと思いますが、気になったのは在庫車両の扱われ方です。結局のところお客様の見えないところではけっこうクルマを雑に扱っていたりするという事です。

特に商品についてこだわりがない、売り上げさえ上がればそれでよいという雰囲気のお店はヤバいですね。大きいディーラーだと大量の在庫車を抱えていたりすると思いますが、一台一台丁寧にお手入れしている余裕なんてないと思いませんか?

一台一台ていねいに洗車したりワックスがけしたりということができないので、汚れたウェスを使いまわしたり砂利がついたタオルでボディをごしごししたりというのは日常かと思います。なのでパッと見はきれいな中古車でもよくみると線キズが多かったり、ということもあり得ます。

それではどんなお店で中古車を買えばいいのか?ということになりますがそれは「在庫車の屋内展示スペースのあるお店」もしくは「クルマを愛していそうなお店」から買うということです。そのような雰囲気を感じ取れるようなお店であればディーラーでも個人店でもいいと思っています。

中古車の中には長期間展示されているものもありまして、動かされていないクルマはなにかと不都合が出てくる可能性があります。中古車を買う時は「このクルマはいつからここに置いてあるのか」ということも聞いてみた方がいいですね。

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ベンツGLAは長く乗れずにすぐ故障するのか?

あなたもベンツは長く乗れない、すぐ故障するという話を聞いたことがあるかもしれません。GLAに関しては中古車でもまだ5年程度しか経過していないということ、GLAを乗るユーザー層はクルマを雑に扱う人が少ないということから中古車を選んだとしても故障で悩まされるという可能性は低いと考えます。

しかしGLAを5年、6年と乗りっぱなしのまま何のメンテナンスもせずにいるとトラブルに泣かせられる可能性はゼロではないです。というのもクルマというのは基本的に人による適切なメンテナンスありきで調子を保つことができるマシンです。

調子を保つためにはメンテナンスが不可欠、ということは何もしなければ将来的に何かしらの不具合を起こす可能性もあるということです。何もせずに乗りっぱなしにして、聞いたこともないような警告灯だったり音が出て「故障だ!」と騒ぎになってもそれは行うべきメンテナンスを怠ったオーナーとしての責任もあるのです。

つまりクルマのオーナーは本来、ある程度のメンテナンスの知識を持っていた方がよいということなのです。メンテナンスはディーラーに全て任せていればだいたいの部分はカバーしてくれますが、私の視点から見ると完全ではないところもあります。というのもディーラー自身も不具合に関しては出たとこ勝負の場合が大半だからですね。

ディーラーの点検やメンテナンスも真面目にやってくれる工場ばかりではないので、自分のクルマのコンディションやメンテナンス状態についてはある程度日ごろから把握しておくことをおすすめしたいですね。

ベンツGLAに乗ることで待ち受けるメンテナンスとは?

前項では「クルマのオーナーならばある程度メンテナンスは理解しておいた方がいいよ」」という話をさせていただきました。クルマのメンテナンスなんて生まれてこの方まったく無縁という人も少なくないと思いますし、専門的で難しいイメージがあります。私もはじめてのドイツ車を中古で買ったときはまったくの無知でした。

そんな私でもまずは説明書から読むことをはじめ、オイル量や冷却水の確認などからはじめてみました。そのためにボンネットを開けて、目で確かめたりしてみました。洗車してボディをピカピカに磨くのも最高ですが、たまにエンジンルームのほこりをふいたりしてあげるとさらに愛着が湧いたものでした。

そして自分の車を知れば知るほど故障の不安から少しずつ解放されていきました。目で見て異常がないということがある程度分かるようになってきたからですね。説明書に書いていないことはなんでもネットで調べていました。もっとも、GLAに関してはトラブルと格闘が必要になるほどの故障が起こる確率は低いのですが。

それでもこの世にメンテナンスフリーの車というのは存在していないので、具体的にどんなメンテナンスが必要になってくるのかを見てみましょう。クルマの場合、メンテナンスの時期の目安は年数よりも走行距離を見た方がトリップメーターでチェックできるので分かりやすいですね。

あくまで目安となりますが以下のようにメンテナンスしていったらだいたい網羅できていると思います。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

ずらっとならべてみましたが、あなたはいくつくらいご存知でしたか?上記パーツの中には実際に設定がないものや名称が少し変わるものもありますが、クルマのパーツはみんなどれもだいたい同じです。そして輸入車に乗っていて「故障した」「警告灯が点いた」「燃費が悪い」という時は上記リストのパーツをまず疑います。

これまで国産車ばかり乗っていてなおかつ5~7年サイクルで新車に乗り換えている、もしくは点検や車検でお金は払ってきたけど内容についてはほとんど確認してこなかったという人はクルマの「消耗品交換」の感覚が乏しいのでなかなか分かりにくいかもしれませんね。

ですが輸入車にのるならば上記の消耗品リストは一般的な知識として知っておいてもらいたいと思っています。そして事実として、上記パーツ交換を人に任せれば任せるほどに金がかかる、と考えてください。逆を言えば、自分でできる範囲を増やせば増やすほど金がかからないということになります。

新車保証が残っている間は保証の関係があるので下手に自分でやるのはおすすめできませんが、保証が切れたあとは事実上サバイバルなわけなので、逆を言えばどんな手を使ってでも安く抑えるという道も選べます。今はYouTubeやネットでセルフメンテナンスの方法を誰でも見ることができるので、素人でもプラモデルを組み立てる頭があればできてしまう場合も増えています。

さらに輸入車の特権としてパーツはOEMという安価な社外品を導入するという方法もあります。クルマのパーツってディーラーでしか手に入らないという常識はすでに時代遅れでして、今は楽天やAmazonで選び放題の世界になっています。しかもディーラーより安いものも豊富にあるので、使わない手はないと思います。

結局のところベンツは5年サイクルで乗り換えた方が得なのか?

ここまでご覧いただいた中で感想は様々あるかと思いますが、これまでクルマのボンネットすら開けたことがないという方も多いと思いますし、さらには面倒だと感じて国産車でいいやとなってしまう人もいるかと思います。

パーツのリストを見ていただくと分かると思いますが、消耗品が集中するのって5万キロ前後からが多いんですよね。ということは5年サイクルで乗り換えればメンテナンスしなくてもいいと考える人も出てくるかもしれません。

保証期間も新車ならば最長で5年間なので、買い替えるには最適のサイクルに見えます。私としてはそのサイクルでも自分が納得できれば、選択肢のひとつとしていいんじゃないかと思います。定期的に新しいクルマに乗れるのも気持ちがイイですよね。

ですがメンテナンスが面倒で金がかかるから新車にバンバン乗り換えるということならばちょっとどうかな?という感じがします。だって新車に乗り換えるよりメンテナンスにお金をかけた方が圧倒的に安いですし環境にも優しいですよね?

さらにメルセデスベンツは古いものでもきちんと手を入れてあげれば30万キロは余裕で乗れるポテンシャルを秘めています。事実本国ヨーロッパでは古いベンツ、ガンガン現役で走ってますよね??それがGLAほどになれば50万キロはいけると思いますよ。ベンツは長く乗れないなんてガセなので無視です。

そんな可能性を秘めた車を古くなったから、ですぐ乗り換えてしまうのは私からすればちょっともったいないと思うわけです。それに5年、10年とメンテナンスしながら乗っていくと愛着の湧き方が凄いですよね。家族の思い出とともに歳を重ねていけるということです。そんな自動車ライフ素敵じゃないでしょうか?

そういった人たちが増えてくれると、やがて「車に乗るって、ステキだね」という人たちが増えてきて日本のクルマ文化は成熟してくるのだと思います。今はまだ日本の古い税制のせいで旧車は不遇ですが、それもそのうち見直される時が来ると思います。あまりに矛盾した税制ですからね。

そんなところで今日も私は愛車を愛でながら日々を過ごしています。クルマに乗るというのは本当に楽しいですね。メルセデスベンツGLAに乗ると、きっと世界が違って見えると思います。勇気を持って選んでみるのもいいかもしれませんね。

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ベンツCLAは故障する?新車と中古車どちらがお勧め? https://autorecipes.com/benz-cla-kosyou https://autorecipes.com/benz-cla-kosyou#respond Sat, 23 Jun 2018 02:56:56 +0000 http://autorecipes.com/?p=2067 ベンツCLAは故障する?新車と中古車どちらがお勧め? ベンツCLAは故障する?新車と中古車どちらがお勧め?というテーマでお伝えしていきます。メルセデスベンツ・CLAクラスは2013年に日本で発売が開始されました。メルセデ

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ベンツCLAは故障する?新車と中古車どちらがお勧め?

ベンツCLAは故障する?新車と中古車どちらがお勧め?というテーマでお伝えしていきます。メルセデスベンツ・CLAクラスは2013年に日本で発売が開始されました。メルセデスベンツのラインナップ上のポジションとしてはAクラスのセダンバージョンといった印象でしょうか。メルセデスベンツのセダンと言えば庶民的なイメージと離れていて買えるイメージではなかったものの、Aクラスの劇的な若がえりやCLAクラスの登場によってその常識が塗り替えられようとしています。

今メルセデスベンツブランドは若返り改革の真っ最中のように感じていて、ちょうどCLAが出始めた時期から従来のデザインイメージから一新しました。ベンツとしては若年層も取り込んでいきたいと考えているようです。かといって若年層だけでなくこれまでのファンの心を掴んで離さない点がメルセデスベンツの凄さであり、バランス感覚のすばらしさなのでしょうね。

出典:Mercedes-Benz CLA Factory is Running Low/www.autoevolution.com

早速本題なのですがそもそも最近のベンツの故障は全体的にどうなのか?という疑問です。これは多くの人が疑問に思う点かと思いますが、私個人の意見では国産車と同等のところまで来ていると思います。むしろ違いがあるのならば具体的にどう違うのかどなたか解説してもらいたいほどです。それほどまでに国産車と同じくらいトラブルも減ってきていると思います。

今回お伝えするCLAクラスに関しても乗りたいと思うのならば「どうぞご自由に」という感じで、引き止める気はありません。それに「ベンツは故障が多いからやめておけ!」という人は周囲に必ず湧いてきますが、いたら基本無視してしまっても構いません。2018年になってもバブル期の価値観を引きずっている頭の固い人たちの意見はまるで参考になりません。それよりも実際に乗っている人たちに聞いてみた方がリアリティのある意見が聞けると思います。今は何でもネットで調べられる時代ですから、いざとなったら知っている誰かに頼ってもいいのです。

それでも第三者の私に「故障しないよ」と言われてもすぐ納得できるわけではないと思いますので、「今回は私がCLAを買うとしたら」という仮定で、実際に買う時やメンテナンス・維持の方法について解説していきたいと思います。

ベンツは新車で買うべきクルマなのか?

よくベンツに乗ったことない人に限って「ベンツの中古は故障する」「買うなら新車で保証付きでないととても乗れない」という話をしてきますよね。そんな話をされると怖くて新車以外乗れなくなります。ですが今のCLAについて言えばそんな常識は当てはまらないと思います。第一CLAを乗るオーナー達は車を雑に扱う層とは思えない為、中古車全体のコンディションが良い。

それに保証が切れ始める3年、5年目から中古車が増えるので、クルマとしてはまだまだおいしい走行距離の個体が多いです。新車から2~3万キロ走行した個体は「初期トラブル」が吐き出し済みである可能性が高いのもメリットとしてあります。それでも「新車保証が切れたベンツは心配」という声もありますが、CLAほど信頼性が高いと多くの中古車販売店は長めの保証を付けて販売しますので、仮に買ってすぐ何か出ても実費負担というリスクは大きく減らすことができます。

CLA中古車の保証に関しては注意深く確認したいところです。中古車の中にはまれに異様に保証期間が短い個体がありますが、そういう個体があったら迷わず避けたいところです。CLAほどの信頼性を持ちながら1か月程度しか保証がつけられないというのは普通考えられません。よほどベンツに対して疎くて国産車しか売ったことがない店なのか、そのCLAが事故物件で修復歴ありだった、という悪いケースも考えられます。どちらにしても今どきあり得ない店なので、関わらない方が吉です。

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ベンツは正規ディーラーの「認定中古車」が安心なのか?

よくディーラーの認定中古車というものを聞くと思います。何となく安心感のあるイメージがあるので、何となくそこで選んだ方が良いのかなと思ってついつい流れてしまう人が多いです。私個人としては、正規ディーラーで認定中古車という条件は優先順位が低いです。買う方法の一つの選択肢として残しておくのはありかなと思いますが、そこで買えばすべてが万々歳という見方はしません。

私が正規ディーラーと聞いて気にするのはそこのディーラーの質です。それはサービス内容だったり整備士のレベルだったり、営業マンのレベルだったり様々です。概して彼らは車の台数をさばいて生計を立てている人たちなのでわりに合わないことは基本しません。例えば認定中古車の管理についてですが、店舗によっては100台単位でずらっと展示しているところがありますね。

それでも人の数は限られていて、クルマの洗車だったりワックスがけは基本営業マンがやっているところが多いです。人手も時間も限られている中でクルマも売らなきゃならないし、深夜まで激務をこなす営業マンが多い中で100台の展示車の管理なんてできないと思います。やっていたとしても台数をさばくより優先順位は低くなりますので、たまに洗車がやっとではないでしょうか。もちろん認定中古車のために屋外屋根付きの駐車スペースなど設置してあるはずもないので、基本野ざらしです。

しかもいつから野ざらしで展示してあるのかそこまでは我々に分かるはずもないですしディーラー側も覚えていないでしょう。ここまでは車の外観の話です。中身については認定中古車だろうと基本「未整備」で展示されています。なぜ整備されていないかというと、整備したとしてもその車を高く売ることができないからです。それなら買ってくれるお客に整備代をもらってからメンテナンスした方がよほど合理的な商売ができます。

それにずっと外で動かさずに展示されていると塗装はどうやっても紫外線で劣化しますしライトは黄ばみが目で確認できないレベルで進行しています。ブレーキ周りは基本鉄なのでサビます。展示されている間は走っていないので、普段走っている車より調子はよくありません。

認定中古車よりお勧めな「メルセデスベンツ専門店」とは?

全ての正規ディーラーが前項のような車を扱っているということを言いたいのではなく、正規だからといって全てが安心ですよという思い込みは危険、という事です。私個人がお勧めしたいのは、BMWやアウディなんかも一緒に展示してあってもいいのですが、メルセデスベンツばかりを扱うような「メルセデスベンツ専門店」です。

何より車好きが好きなクルマを売っているという点が好感が持てますし、それだけ展示する車、売る車も大事に扱う傾向が強いです。小規模で経営しているところも多く、扱う台数も限りがあるので回転が速く手入れも行き届きやすいということが分かります。前オーナーがどんな人でどんな乗り方をし、どんな経緯で売られたのかまで話してくれるような店は信頼性がぐっと高くなります。ここまではあくまで私の推測の域なので実際に店舗を利用してみないと分からないのですが、少なくとも私が買ったアルファロメオの専門店ではそうでした。

そこはアルファロメオ専門で、というよりイタリア車全般が得意な東京近郊のこじんまりした店です。アルファロメオをはじめ古いフィアットばかり10台程度の在庫車が入れ替わり立ち代わり売れていくようなところで、不動車を修理して復活させて販売するようなスタイルをとっていました。店内もイタリア車に関するグッズやインテリアがあふれていて、オーナーの拘りが感じられました。ベンツだとそれほど多くありませんが、「ドイツ車専門店」のようなところは探せば出てくるはずなので、ディーラーよりも好待遇で高品質な固体が見つかる可能性があります。

といってももちろんハズレもありまして、個人経営だとディーラーよりもいい加減な対応だったり手抜き整備をしてくるところ、メルセデスベンツ専用診断機「DAS」の設備がないところなど様々あります。ですので買う前に店舗にメンテナンス等の体制について大丈夫そうか聞き込みはしておくべきです。

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ベンツCLAは新車で買った方が故障しにくい?

ベンツCLAを新車で買うに当たってある程度覚悟しておくべきことは「初期トラブル」の有無です。初期トラブルとは工場の製造工程の時点で何かしら不具合の種があり、オーナーの手に渡ってから発現する故障のことです。これは国産・輸入車問わずどんな車でもありますので、ベンツだから故障するというわけでは決してないです。

特に近年のメルセデスベンツは電気系統の一つ一つの電子制御化がものすごく進んでいまして、そこかしこにコンピューターが内蔵されています。例えば納車当時からナビ画面がバグったりブラックアウトしたりするということもあると思っておいた方がいいです。ナビが故障したからといってそのあとも不具合が連続するというわけではなく、いったん修復してしまえば向こう5年~10年はノートラブルで、という風に考えても行き過ぎではないと思います。

なので初期トラブルが納車後3年間で二つ、三つあったとしても焦る必要はなく、ある意味「想定の範囲内」として大胆に構えている方が精神衛生上良いと思います。初期トラブルの一つや二つ、トヨタやホンダでもよくある話でして、あんまり話が表ざたにならないという事情もあります。でもベンツでトラブると「ほらやっぱりガイシャは故障する!」となって大騒ぎしてしまうオーナーが少なくないので、ベンツの栄誉のためにも冷静な対応をしていきましょう。

ついでに言えば試乗車として売りに出しているクルマはお勧めできません。新車より安くて小綺麗なのでお買い得に見えますが試乗コースで「ちょい乗り」が多くされているクルマはどうしてもあまり調子がよくなくてエンジン内部にも負荷がかかっています。それに普通の中古車と違い赤の他人が何人乗ったかも分からないですし、ボディ内装の小傷も割と多いので、、、その辺気にしないという方には値引きの交渉が不要なくらい安めの金額で出ていますのでお勧めできますが。

ベンツCLAに必要なメンテナンスについて

車は長く乗れば乗るほどに維持費がかかるという風に言われていますが、具体的にどんなメンテナンスが求められるのかということについてはあまり知られていませんね。ベンツCLAに関しては納車から5年間、走行5万キロ程度までであれば初期トラブル以外の故障はまずないと考えていいと思います。消耗品交換というのは年数よりも具体的に「何キロ走ったのか?」を目安とした方が分かりやすいです。

5万キロ以降に関しては徐々に消耗品の交換が必要になってきますので、内容を知らずに放置していてある日突然エンジンチェックランプが点灯して「故障した!!!」と大慌てすることになります。この辺は国産車は10万キロまでは緩いのですがそれ以降は時限爆弾式に次々に出てきますので、前もってドライバーに警告してくれる欧州車はある意味親切だと思います。

私から見た国産車は10万キロで乗り捨てる感覚で、欧州車は5万キロあたりから少しずつメンテナンスして車体とエンジンを長持ちさせるというイメージです。どちらにしても「5年で乗り換える派です」という人にはあまり縁のない話ではありますが、できるだけ長く乗りたい、気にいった車はずっと乗っていたいという人には気になる話になると思いますので、参考までにご覧ください。

それでは具体的にどのようなメンテナンスを求められるのか、見ていきましょう。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

ずらっと並べて見ましたがいかがでしょうか?専門用語的な用語が並んでいますが、これらは全て「走れば摩耗する消耗品」です。上記リストにはCLAにそもそも設定のないパーツも含まれていますので、都度確認が必要です。消耗品と故障の大きな違いはメーカーが「このパーツは摩耗したら交換してね」としているかということです。

上記のパーツはほとんどが消耗品であって、交換せずに起きたトラブルに関してはベンツのクオリティ云々ではなく単に「オーナーの怠慢」となります。そのことが初期トラブルによる故障と本質的に異なる部分になりますね。

5万キロ以降にお金がかかるなら新車に乗り換えた方がいい、という考えになるのも理解できますが、部品単体で新しくしていくのと車ごと新品にして行くライフスタイルでどちらが人生のコストがかかるか?ということは一度立ち止まって考えることをお勧めしています。消耗品の交換さえしていれば、今のメルセデスベンツであれば30万キロは乗れるポテンシャルを秘めています。

ディーラーとしては「いかに定期的に新車に乗り換えた方がお得か」を営業してきますし、途中で飽きてしまって新型の車に乗れる方がよいと考えるのも分かります。それはそれで一向にかまわないのですが、長く乗ることによって体感できる喜びのようなものも味わってもらいたいと思っています。

実はクルマって「愛着が湧いたから乗り続ける」のではなくて「長く乗ってたら愛着が湧いてきた」という方が圧倒的に多いのでは?と思うのです。そのあたり順番が全く逆なんじゃないかと思っていまして、例えばあなたにパートナーがいたとして、付き合いたての頃って「美人だから」とか「見た目がタイプだから」とか、そういう動機だったりしますよね。

それでも3年、5年と時が経つにつれて、当時の興奮とかは冷めてしまっていても「この人といると居心地がいい」とか「この人の前でなら自由でいられる」という感情が湧いてくる時が来ます。実は車でもあり得ることだと思っていますので、何か飽きっぽくてそれでも新車だけでは満たされないという心当たりがある方には一度体感してもらいたいなと思っています。ベンツCLAの故障について参考になれば幸いです。

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ベンツW203の定番の故障は?後期型なら安心か? https://autorecipes.com/benz-w203-teiban-kosyou-kouki https://autorecipes.com/benz-w203-teiban-kosyou-kouki#respond Sat, 16 Jun 2018 10:29:19 +0000 http://autorecipes.com/?p=2051 ベンツW203 の定番の故障は?後期型なら安心か? ベンツW203 の定番の故障は?後期型なら安心か?というテーマでお伝えしていきます。W203は2000年に日本で発売されたメルセデスベンツのCクラスのことで、現行W20

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ベンツW203 の定番の故障は?後期型なら安心か?

ベンツW203 の定番の故障は?後期型なら安心か?というテーマでお伝えしていきます。W203は2000年に日本で発売されたメルセデスベンツのCクラスのことで、現行W205のおじいちゃんに当たるモデルです。

個人的な印象としてメルセデスベンツのCクラスはW203の後期型から大幅に質感・信頼性が向上してきて、普段使いでも困らないレベルにまでになっていると感じます。なのでW203を乗るならば2004年6月以降の後期型の一択、が定石通りになると思います。さらに維持費ベースで考えるならばV6より直4エンジンの方を選ぶと整備性も良く大きな失敗は少ないと思います。

出典:Mercedes-Benz C-Class W203 photo 10969/www.carsbase.com

一方前期型は2000年発売当初から2003年頃まで製造されたモデルのことを指しますが、W203の前期型と言えば巷では故障が多い、酷い世代のベンツと言われたりしており決して評判は良くないです。その分中古車価格は安いのですが、オイル漏れの致命的な欠陥を抱えているのでそのまま乗っていれば十中八九ECU(エンジンコンピュータ)がオイルに浸り、ご臨終するという時限爆弾が付き纏います。

主にW203前期型で起こる定番トラブルについて発生率順に下記にまとめてみました。

  1. エアコン内部のコントロールユニット動作部のギア山の故障
  2. カムシャフトアジャストマグネットからのオイル漏れによるECU及びO2センサー故障
  3. オートマのカプラ部分からのオイル漏れ
  4. ブローバイホースの亀裂破損
  5. ステアリングアングルセンサー故障
  6. オルタネーター故障
  7. フューエルポンプ故障
  8. エンジンマウント劣化によるアイドリング時の振動
  9. エアコンのコンデンサー部からのガス漏れ
  10. サーモスタット故障による冷却水温低下およびエンジンチェックランプ点灯

ざっとまとめてみると、なるほどこれは故障するでお馴染みの「壊れる輸入車」のイメージのままの車であることが分かります。W203の前期型はよほど好きでないと乗ってはいけない車であることが分かります。後期型なら完璧かというと決してそんなことはなく、一部で出てしまう個体もあるようです。

1~3についてはド定番トラブルで、ほぼすべての個体で出ると言っても過言ではないです。ブローバイホース、フューエルポンプ、エンジンマウント、サーモスタット辺りは走っていれば摩耗し交換が必要になる「消耗品」の範疇ですが、W203の場合は早めのスパンで出ると見た方が良いです。

ベンツW203前期型は故障が多くて成す術無し?私がW203を買うとしたら

ここまで故障が多いと分かるともうW203の前期型なんてとんでもない、後期型も怪しいとなれば何を信じていいのやら、となってしまいます。そうなると夢も希望もないのですが「私がもしW203を買うとしたら」という前提で「W203購入術」をお伝えしていきますので何かの参考になれば幸いです。

始めに考えていくことは前項でご紹介した定番トラブルをどうするかということです。これは一見どうしようもないように見えますが、W2o3を買う前ならば「ある程度」は何とかできます。私なら最初に走行5万キロ前後の中古車でターゲットを絞っていきます。これはなぜかというと、走行5万キロも走っていると定番トラブルならばすでに出尽くしている可能性があるからです。

出尽くしているというのは前オーナーがメーカー保証で対策済みか、もしくは前オーナーがお金を払って直している可能性があるということです。それを確かめるために必要な材料とは定期点検記録簿というものです。これは読んで字のごとくその車の整備の履歴であり、いきなり素人が読むと大変ですが販売店などに「ココ、直してあるか確認してください」というふうに確認させることはできます。つまり前項で挙げたリストをもとに確認をさせるということですね。

これを一台一台やっていたらきりがないのですが、ネット大手中古車サイトのカーセンサーやグーネットでは各中古車ページで記録簿付きかどうか簡単に確認することができますので、実際にクルマを見に行く前に記録簿付きの個体だけである程度ターゲットを絞り込めます。そして実際に記録簿を確認してもらうとまだ出尽くしていない定番トラブルがあって、買った後に出るのではないかと不安で乗れませんよね。

なのでそのために「こんな定番トラブルがあるようなのですが、買った後に出たらどんな対応をしてくれますか?」というオープンクエスチョンをしてみます。そこで回答をはぐらかすようならばもうその販売店では買うべきでないでしょうね。反対に具体的で売る気の感じられる回答であれば保留にしておく感じにしていく。

加えて「W2o3に興味はあるけど例の定番のオイル漏れ等のトラブルが不安で購入に踏み切れない。買った後に各部を点検して納車してもらえるのか?もし買ったあとにオイル漏れが見つかったら無償でやってくれるのか?」というように釘をさしておくと更に確実です。

この質問は販売店としても核心を突かれるような内容で、買う前に販売店の資質を露呈させる良い質問でもあります。ここでも回答は具体的で納得のいくものなのか?という点に着目して聞きます。「すみません、それは自腹です」と言われればそれまでですが、買う前に「定番トラブルが出れば自腹になる」という事実が回収できただけでも良い収穫になります。逆に販売店側から良い提案をされることもあるので、やはりここでも販売店の資質がもろに出ます。

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W203狙うなら1か月でも「保証付き」の個体を狙うべき理由

W203に限った話ではないのですが中古車において保証が付かない個体を買うのは自爆行為です。私は保証が全く付かない中古車を一度買ったことがありましたが、それは「故障してもいい」という割り切りがあったからです。半年乗れればいいやというノリで何と総額5万円の車を買ったことがありまして、結果として半年間でマイナートラブル続出でした。当時の中古車選びの判断基準として、普通に走ること、エアコンが普通に効くことの二点があれば十分でしたので動かなくなったら廃車にすればいいとさえ思っていました。

そういった特殊なケースでもない限り、中古車で保証が付かない車を買うということは私ならまずしません。保証がないということは買った後何があっても自腹を切りますということですので、販売店もそれなりにしか事前整備はしないはずです。それで具体的にどのくらい保証がついていた方がいいのかということですが、W203の場合は1か月でもだいぶ違います。

一か月でも保証がついていれば販売店も保証期間内にトラブルが出ないようにそれに向けてきちんと車を診るはずですので、結果はだいぶ違ってくるはずです。本当は3か月や半年でもついていた方が安心なのですが、W203の場合は年式的にもう10年以上経っていますので、つけろという方が酷です。もしついている個体があったら押さえておきたいところですね。

また、保証付きの個体に関しては「保証の範囲」をしっかり確認しておきたいところです。W203では定番トラブルが多いですが、それらが出てしまった場合の保証についてしっかりと釘を刺しておきたいところです。ここではセールスマンに対する言い方を少し考えないと「面倒な客だ」と思われますので、ネゴシエートする力(交渉力)が試されます。

W203は試乗して問題のありそうな個体を事前に識別する

前項までは与えられた情報から個体の良し悪しを見抜ぬく方法をお伝えしてきましたが、今度は実際に動かしたり試乗したりしてW203の当たりはずれを見抜いていきます。中古車の当たりはずれを見抜くというのはプロでないし素人には難しく聞こえると思いますが、プロでも故障しにくい個体というのを完璧に見抜くことはできません。それでもW203は買う前にいかに個体を見極めていくかという点が非常に大切でして、例え素人でもポイントを押さえれば大きなハズレ物件は避けることができるように思います。

W203を本気で買うならばとにかく試乗できる個体から絞っていくことです。私ならカーセンサーなどで事前情報のみでまず3台ほど試乗候補を選定し、試乗ができるのか予約の電話をします。この時点でなんだかんだと言い訳をして乗せてもらえなそうな対応であれば、怪しいので迷わず他を当たります。試乗の予約が取れたら実際に見にいくわけですが、ポイントとして事前にメモで聞きたいこと・確認リストを作ってもっていくといいですね。

頭では聞きたいことが分かっていても、いざ車を見に行ってセールスマンと話をしていると忘れます。私はその経験がありまして、面倒でも「最低限これだけは聞いてから契約する!」というメモ書きのリストを作って話せばよかったと後悔しています。そしていざ実車を見てみるとセールスマンもとなりにいるので何となく気が散ってしまい、じっくり見れない状況も考えられます。

私も隣にセールスがいると何か余計なことを言われるのではないかといろいろ考えてしまうタイプなので、「5分くらいまずは車をじっくり見させてください」と一声かけるようにしています。エンジンをかけていいのならば始動の具合を見ます。スムーズにかかり、エンジンのアイドリングが安定しているかを見ます。ここでバラつきがあるあらば「気になる点」として手持ちの小さいメモに記録していくなど、セールスマンに確認したいことを箇条書きで整理していくといいですね。

他にも実車で動かせる電装系は全て動かして動作をチェックしてみることをお勧めします。この時点で異常が分かれば、そこを直してもらってから納車してもらうことはできるのか?という交渉までもっていくことができますし、乗ってから「出た」という状況を回避することにもつながります。試乗ではエンジンの滑らかな回転やシフトの異常の有無、足回りの異音などを細かく見ていきたいですね。ここでもセールスマンと話しながらだと全く集中できないので、「試乗に集中させてもらいたい」という断りを入れるといいです。

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W203の故障トラブルをさらに防ぐための大切な消耗品管理

W203は初期のものですでに18年(!)選手なので当然各部の消耗品交換は避けて通れない道です。もうそろそろネオクラシックに入る世代になってきているので、長く乗るのであればそれなりのマイナートラブルはあると思っていた方がいいです。車の消耗品と聞くとエンジンオイルやタイヤ、バッテリーくらいしか知らない人が多いのですが、w203においてはそれだけでは足りません。

消耗品というと車検や点検の際にまとめて交換するものと思われがちですが、実はその管理の仕方は無知という他ありません。クルマの消耗品交換時期は走行距離によってだいたい決まっているので、年数よりも走行距離ベースで管理した方が分かりやすくなります。走行距離ベースということは車検や点検のついでにやるという管理の仕方ではなく、何キロ走ったらココをやる、という感じにしていきます。まずは以下の一覧をご覧下さい。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ
  • エアマスセンサー

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

ずらっとご覧いただいて分かるかと思いますが、当記事の序盤で紹介した定番トラブルのパーツの一部がリストに挙がっています。例えばブローバイホースは走行5万キロ毎の交換が推奨されますし、サーモスタットも8万キロ程度走行した個体だといつ寿命を迎えてもおかしくない状態にあると予想できます。それで勘違いしてはいけないのはサーモスタットはあくまで消耗品なので、ある日突然トラブルが起きてもそれは「交換を怠ったドライバーのせい」です。

それで中古車だと「この個体はきちんと消耗品を交換してきた個体なのか?」ということを買う前に知ることがとても大切です。その状態というのを知るためのツールとして定期点検記録簿が必要であるということです。交換されていなければ当然、交換を検討しなくてはならないのですが上記のメンテナンスを一気にやるなんて現実的でないです。買う前に販売店と相談して、納車の段階で最低限やっておかなくてはならないパーツを教えてもらいましょう。

例えば5万キロ前後走行したW203であれば、5万キロ目安のパーツリストの消耗品を納車と同時にやってもらった方がいいです。交換した履歴のあるものに関してはやらなくていいのですが、ここで整備記録がきちんとついていないと「どこまでメンテナンスしたのか分からない」という状況に陥ることが分かりますね。それで、乗り出しでだいたいいくらになるのか見積もりを出してもらえば、だいたい初期投資でいくら必要なのかよりリアルな金額を出すことができます。

W203は輸入車ビギナーにはハードル高し!他にも選択肢はあるという話

ここまで当記事をご覧いただいて感想は様々あると思いますが、読んでみて自分にはキツすぎるということならば無理して挑んでも後悔するだけです。よほどW203に拘りがない限りは、違ったベクトルでもっと乗りやすいクルマはいくらでもあるからです。多少無理してでもW204の方がはるかにトラブルが少ないですし、同じ程度の予算であればBMWのE90も射程圏内に入ります。

E90は人気車種でなおかつ保証の付く個体が多いこと、ネットで検索すればメンテナンスのノウハウも見つけやすく致命的な欠陥もなし、マイナートラブルもW203よりはるかに少ないです。その他にもお勧め車種は当サイトでいくつも紹介していますので、輸入車の広い世界をまずは楽しんでみて下さい。クルマ選びのご参考になれば幸いです。

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ベンツW222は故障するから値崩れが激しいのか? https://autorecipes.com/benz-w222-kosyou https://autorecipes.com/benz-w222-kosyou#respond Tue, 05 Jun 2018 12:19:02 +0000 http://autorecipes.com/?p=2031 ベンツW222は故障するから値崩れが激しいのか? ベンツW222は故障するから値崩れが激しいのか?というテーマでお伝えしていきます。ベンツW222はSクラスの現行モデルとなり、2013年より日本で販売されています。当時は

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ベンツW222は故障するから値崩れが激しいのか?

ベンツW222は故障するから値崩れが激しいのか?というテーマでお伝えしていきます。ベンツW222はSクラスの現行モデルとなり、2013年より日本で販売されています。当時は雑誌で新型Sクラスの発表を知りましたが、その先進性とデザインの素晴らしさに感動したことを覚えています。あれからもう5年が経つというのが信じられませんが、未だにその存在感は衰え知らずです。以下より旧型Sクラスの記事まで飛べます。

ベンツW221は故障するのか?エアサス車に待ち受ける運命

そんなベンツW222も2013年モデルに関しては5年落ちというから驚きです。中古車価格を見ると5万キロ走行の個体でなんと車両価格で400万円(!)から買えるものもあります。さらに走行8万キロくらいになると400万円を切るものもあり、その値落ちの凄さに驚きです。「400万円ならば新車のマークXを買うより断然お得」という記事を書いたライターに対してヤフコメ民からは批判的なコメントが寄せられていました。Yahoo!Japanは月間アクセス数が100億を超え、多種多様な意見を持った人が集まるので炎上しやすいですね。

出典:Mercedes-Benz S-Class W222 (2013-present): Review, Problems, Specs/drivemag.com

私としてはYahoo!コメントは軽く聞き流す程度で、記事の内容に対しても「まあこんな意見もあるよね」くらいに見ていますので私はあえてコメントは投稿しません。ただ多くの人が気になるのが「400万円まで値落ちしたW222は故障が多いのでは?」という点ですね。この点に関しても「新車のマークXを買った方が故障しないに決まっている」というコメントや「値落ちした中古のベンツなんて故障した時の出費が痛すぎる」というコメントが目立ちました。

今回はその点にフォーカスしてお話させてもらいます。まず最初に値崩れの激しさに関してですがこれは故障しやすいから値崩れを起こしているわけではないと思います。車はだいたい一年ごとに寝落ちするパーセンテージが決まっているという点が大きいと思います。例えば車の値落ち率が一年で15%とすると、車両価格150万円の国産車は一年後には127万円、1000万円の輸入車はなんと850万円になってしまいます。そのペースで落ちていくとすれば5年も経てば400万円というのも理解できます。国産車は需要があるから値落ちしにくいかと思いきや、元々価格が安いからというのが一番大きいと思います。

そして例外的に、国産車ならばよく盗まれるでお馴染みのプリウスやハイエース、ランクルなどは根強いファンがいたり需要が大きいので価格が下がりにくいですね。輸入車もジープのラングラーやルノーのカングー等の実用性があってこちらも根強いファンが一定数いるのでなかなか値落ちしません。そういった特別に人気のクルマを除けば、国産だろうと輸入車だろうと10年も経てば同じ末路をたどることになります。

5年5万キロ越えのベンツW222は故障するのか?

値落ちするもう一つの理由として新車から5年経過というのは2度目の車検時期であるということと、メーカー保証がちょうど切れるタイミングであることも大きいです。ベンツオーナーの中には「保証が切れたら手放してまた新しいクルマに乗り換える」という人も一定数いるはずです。保証の無くなったベンツは故障するかもしれないかし、それならいっそ新しいクルマに買い替えた方が良いと考える人ですね。そんな事情で手放され中古車として出回っているベンツW222は故障するのかというと、私は故障しないと考えます。

その理由は車に元々欠陥があった場合は1オーナー目が直してくれているはずと考えるからですね。欠陥とは製造の段階で不備のあった場合のリアルな故障のことで、5万キロも走っていればだいたい出尽くします。輸入車は品質がバラバラだという都市伝説がありますが、例えそうだとしても2オーナー目のあなたには関係のない話です。なぜなら1オーナー目が5万キロも走っているので何かあれば保証の範囲で全部直しているはずだから、ですね。

衝撃的かもしれませんが、国産・輸入車問わず意味の分からない故障やトラブルに一番合いやすいのは実は新車から乗っている1オーナー目だったりします。そういった製造段階から来ると考えられるトラブルの総称を私は「初期トラブル」と呼んでいます。そして新車から初期トラブル続きの目に会ってしまった1オーナー目は「やっぱりベンツは故障する!」「保証が切れたら怖くて乗れない!」と言って乗り捨てる…というのが実際あると思います。

さらにベンツW222クラスのクオリティとなると実際故障のリスクが少ないので中古車として買い取った販売店が「W222は故障する確率が低い」と判断してメーカー保証が無くなっても1年保障とかつけるので、実は再度保証が復活する可能性が高いです。そういった背景から私は「初期トラブル吐き出し済みの走行5万キロ前後の保証付きベンツが買える2オーナー目が一番おいしい」と考えているほどです。この話を信じるかどうかはあなた次第です。

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ベンツW222は故障すると修理費用がとてつもなく高いのか?

よくベンツは故障すると修理費がとてつもなく高いというように言われますが、実際のところどうなんでしょうか。私としては「半分正解」だと思います。高額になる理由としてメルセデスベンツの車種全般が高度なECU(コンピューター)だらけというのがあります。特にSクラスとなるとその数は多く、電動化されている車の装備には高確率でECUが組まれていると思ってもらってもいいほどです。このECUこそが他社の追従を許さぬ天下のメルセデス・ワールドの英知の根源となる部分です。

車体のあちこちにECUがあるため一つでも故障するとパーツ単体の金額が高額になりやすいです。ECU関係の故障は初期トラブルとして1オーナー目が解消している場合が多いですが、2オーナー目の人が長く乗る場合は長い目で見て一つ、二つの故障は想定しておき、出ても冷静になれるべく構えているくらいがちょうど良さそうです。そのあたりは「ベンツの特別なSクラスオーナーになるために必要」と割り切る他ないですね。

そしてベンツをはじめ輸入車の修理費用が高いと言われてしまう原因の一つとして、輸入車は大排気量のモデルが国産車と比較して多いということがあります。修理費用が高くなる原則として、エンジンが大きく複雑になればなるほど部品点数が増え、工賃がかさみトータルのメンテナンスコストが上がります。国産車は660cc~2000ccのエンジンが一番普及していますが、例えばメルセデスベンツの場合は6000ccくらいまであります。

この差は実は大きくて、同じオイル漏れのトラブルでも2000ccのエンジンではボンネットを開けるだけで点検できるとすれば、6000ccのV8エンジンやV12エンジンとなれば点検スペースを確保するためにエンジンクレーンが出動することもあるためですね。そのことからもV8やV12エンジンはとても贅沢品ということが分かりますので、あなたが実際どこまでこだわるかよく考えた方が後悔が少ないと思います。

ベンツばかりが高額修理になるのか?

前項で半分正解とした理由のもう半分については、ベンツばかりが高額修理になるというわけではないという事です。実際は国産車でも保証が無かったらえげつない修理代になるケースは少なくないです。特にトランスミッション系のトラブルは部品単体を修理するということは少なく、だいたい手に負えずミッションごと交換します。そうなると一発で30万円オーバーになりますし、この手の故障で泣き寝入りしている事例はググれば履いて捨てるほど事例があります。

さらに近年モノの国産車はよせばいいものをガソリンにハイブリッドシステムを投入してややこしさが上がってきていますよね。その耐久性も未知数です。実際の耐久性は不明ですが、ユーザーは「国産車だから」というだけで信頼しますので、そこそこ売れている結果となっています。電気自動車などは自動車史において全く実績がないのでさらにややこしい感じですね。

ややこしいところにさらに自動ブレーキとかいろんなセンサーをどんどんつけるのでさらにややこしくなり、現存するメカニックも修理の前例が少ないので故障診断に手間がかかり…ということを考えるときりがないですね。本当に故障が心配で、メーカーの整備士に買う前に故障するか聞いちゃう人もいるそうですね。聞いてみるのはいいですが、どのメーカーに聞いてもみんな同じ回答だと思います。

例えば日産の整備士に「日産車に乗り換えようと思うんだけど、故障多い?」と聞くと「壊れるからやめときな」と言われますし、それはホンダだろうがトヨタだろうが同様です。普段から故障車ばかり修理していますので、自社ブランドばかり故障が多いと錯覚するんですね。ということでメーカーの整備士の意見が必ずしも参考になるかどうかは分からないという話でした。

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エアサスの故障は厳密に言うと「故障ではない」という話

これまでのメルセデスベンツの記事でも度々触れてきました、エアサスの故障についてですが今回お伝えしているW222のSクラスでも例に漏れずエアサスを搭載しています。しかもW222のエアサスは新たにABC(アクティブボディコントロール)となり、大幅に進歩しています。これは備え付けられたカメラで路面の情況を把握し、サスペンションの動きをコントロールするという超先進的なシステムで、別名マジックボディコントロールとも言われます。

あらゆる路面状況でも車体を徹底的にフラットに保つための機能ですが、これなしでもSクラスはアスファルト上では高い次元で安定しているのでかなりのオーバースペックですね。そして良い部品だけあって故障した時のダメージは大きいものがあり、純正品では一本当たり20万円と言われています。これは現実として知っておいていただきたいのですが、エアサスは走行距離が伸びれば必ず故障します。故障というよりも走れば走るほど消耗するので、これは消耗部品です。

メーカーとしても最上の乗り心地をいつまでも保ってもらいたいという風に考えますので、古くなればまた新品を入れて新車当時の性能を保つことが最善、ということが前提です。交換時期としては大まかな目安として走行8万~10万キロ程度です。もちろんどんなオーナーがどんな環境でどんな運転をするのかによって差は出ますが、だいたいそのくらいの走行距離で交換時期が来ると思っていて間違いないと思います。

エアサスが寿命を迎えると問答無用で車高が下がり走行困難となりますので、あまり長く引っ張らずに予防交換が理想です。そしてエアサスの他にも消耗部品は走行距離によってスケジュールがだいたい決まっていますので、以下参考にしてみて下さい。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • エアサスペンション+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

見たことのない専門用語の羅列のようですが、ここで知ってもらいたいのは「どんな国のどんなクルマでも消耗品の交換ありきで車はコンディションを保てる」ということです。走行距離と交換パーツはあくまで目安ですが、だいたいどの車でも上記パーツが当てはまります。見ると分かるかと思いますが走行5万キロ以降に消耗品は集中しています。

つまり走行5万キロの中古車は上記のパーツ交換も念頭に買う予定を組む必要があるということですね。もちろん買ったときに全ての消耗品が寿命を迎えていてすぐトラブルが起きるというわけではないですが、そう遠くないうちに消耗品が寿命を迎えて何かしら起こるということが予想できます。

そしてこれらのパーツ全てを一気に交換しようとすると確実に膨大な金額になりますので、うまく分散させて負担を軽減させることも重要なポイントとなります。その点に関しては他のメルセデスベンツの記事でも解説していますので、一度ご覧ください。ベンツW222の故障について少しでもお役に立てれば幸いです。

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ベンツCLSの故障は?手ごろな初期型は手を出すと危険か? https://autorecipes.com/benz-cls-kosyou https://autorecipes.com/benz-cls-kosyou#respond Fri, 01 Jun 2018 14:09:25 +0000 http://autorecipes.com/?p=2013 ベンツCLSの故障は?手ごろな初期型は手を出すと危険か? ベンツCLSの故障は?手ごろな初期型は手を出すと危険か?というテーマでお伝えしていきます。当記事は2005年から発売された初期モデルと、現行モデルにも通じる内容で

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ベンツCLSの故障は?手ごろな初期型は手を出すと危険か?

ベンツCLSの故障は?手ごろな初期型は手を出すと危険か?というテーマでお伝えしていきます。当記事は2005年から発売された初期モデルと、現行モデルにも通じる内容でお話させていただきます。ベンツCLSはメルセデスベンツの中でもおしゃれ番長的なポジション(私の主観)のセダンです。

正統派ラグジュアリーセダンのSクラスとはデザインの雰囲気が異なるのが特徴ですね。特にテールのデザイン処理が何ともセクシーで、街中で見かけるとつい目で追ってしまうような魅力的な形です。人とはちょっと違ったベンツに乗りたいという層に受けていると思います。以下が初期型W219と新型W218です。

初代 W219(2005年-2010年)

出典:Mercedes-Benz CLS Coupe (2005 – 2010) Review/www.parkers.co.uk

2代目 C218(2011年-) X218(2012年-)

出典:Mercedes-Benz CLS-class II (W218) 350 CDI 3.0d AT/www.carspecsguru.com

そんなCLSですが、初期モデルW219の2005年登場からすでに13年経過しています。新車では乗れなかったCLSに、中古車価格ならば手が届くかな?と考えている人もいると思います。相場を見てみると何と初期型であれば100万円台で買える個体もありますので、俄然興味が湧いてくると思います。それで気になる故障についてですが、W219の2005~10年式の初期モデルは基本避けた方がいいと思います。

理由は外車だから、とか短絡的な点ではなく年式的な問題が大きいですね。特に2005年式モデルはぼちぼちマイナートラブルが出始めている個体もあるので、輸入車に全く免疫がない段階からいきなり手を出すと振り回される可能性が高くなります。しかもベンツのCLSは他のCクラスやEクラスと異なりパーツ単価が高めで、二つトラブルが重なるだけでも詰む確率が高まります。

「これまで輸入車は何台か乗ってきた」「マイナートラブルが起きても自分で何とか対応してきた」というオーナーであれば恐らく動じないと思いますが、外車そのものが初めてという人にはCLSの初期型はあまり勧められる物件ではないです。

もしCLSというこだわりが捨てられるのであれば、「ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は?」でご紹介しているW204を勧めます。W204はCLSとは維持の難易度が比較にならないくらいイージーですので、メルセデスベンツ入門には最適かと思います。それでもCLSの初期型に乗ってみたいという人のために、次項ではいくつかポイントをお伝えしていきます。

ベンツCLS(W219)のハズレを引く人と引かない人の違い

この章では主にW219についての解説となりますが、現行モデルのW218にも通じる内容でお話します。中古外車は故障の当たり外れが多いという話を聞いたことがありますか?確かに、全くトラブルがないという人とハズレを引いてしまって故障続きでガッカリしてしまっている人がいると思います。この違いってどうして起こるのでしょうか。それは大雑把に言って選ぶ個体がマズイ、ということです。ではどうして選んではマズイ個体を選んでしまうのかというと、それはもう無知だからとしかいうことができません。

無知な状態で中古車を買おうとするのは、言うならば武器も持たずに戦場で戦うようなものです。そんなの負けて当然でしょう。ならば一つでも多くの武器を持って、中古車選びでいうならば予備知識を持って臨むということはできます。例えばカーセンサーなどの大手中古車サイトでCLSの中古を探すとします。そこで一番安いけど走行10万キロ越えの個体と、高めだけど走行5万キロ程度の個体があったらどちらに目がいきますか?私なら10万キロ超えは避けます。走行10万キロの間にどんなメンテナンスをされてきたのか不安ですよね。前オーナーがずぼらだったのかまめな人だったのかを判断することは見た目から判断するのは困難ですよね。

しかも販売店も「客は見た目の綺麗さで買うから」と考えて走行10万キロでもワックス掛けて内外装はピカピカに見せて何とか売ろうとしますよね(見た目すら汚いのは論外ですが)。でも実際は前のオーナーがオイル交換すらろくにしてなくて車検の見積もりで凄い金額になって「手に負えない」となり手放した…ということも考えられます。なので安易に安いからといってなんでも飛びつくのはNGということを学んでもらえたと思います。次項ではさらに「ダメな中古ベンツの選び方」についてお伝えしていきます。

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こんなベンツは選んだら故障します。

最初にダメな中古ベンツを挙げるとすれば、保証が全くついてない個体があります。これは買った後に何が起きても全責任がオーナーに向けられますし、販売店と揉める原因になりやすいです。納車して一週間でエンジンが故障したとします。エンジンオーバーホールが必要と診断されて、修理に30万円かかるとします。これは誰持ちになるのでしょうか?保証がついていなければ基本的にオーナー持ちですよね。

なぜ保証が付けられないか販売店の立場になってみればわかると思いますが、何が起こるか分からないからですよね。販売店がそう判断するしかない中古ベンツって、たいていは前オーナーのメンテナンスが行き届いていなかったり、色んなオーナーが乗りすぎてメンテナンスの記録がぐちゃぐちゃで履歴が追跡できなかったりしてることが多いです。10万キロオーバーのベンツではそういうパターンが多いので、なるべくは5万キロ以下でワンオーナーで整備記録簿が付いている個体を選ぶのが正解です。

また、ベンツCLSには3500ccと5000ccのモデルがあると思いますが拘りがない限りは小排気量の3500ccを選んだ方がいいです。5000ccを選ぶのって、相当まっとうな理由がない限りお勧めできません。「エンジンはでかい方が偉い」「ハイパワーに憧れる」という程度の基準であればハッキリ言って3500ccで十分です。理由はエンジンがデカいと今の日本ではコストばかりかかってメリットが見当たらないからですね。

例えばエンジンからオイル漏れが起きたとします。そのオイル漏れ箇所を特定するのに、3500ccではエンジンルームを開けるだけで目視できるところを5000ccではエンジンクレーンで釣りあげなくちゃ漏れてる箇所の特定ができない、さらに部品点数もパーツ単価も多くて高いので、点検だけでも大手術の騒ぎです。これはメルセデスベンツの6000ccモデルなどでも同様です。個人的にはエンジンは小さければ小さいほど良いと思っていて、これが冒頭でお勧めしたW204が該当します。W204は小さいエンジンでかなりの性能がありますので必要十分なんですね。

あとはゴテゴテにカスタムされた個体は私なら避けます。最初から数十万円もする社外ホイールやエアロ付きの個体は一見得ですが、見た目に金をかけすぎてしっかりメンテナンスされているか謎です。それにむやみに車高を下げた個体も、足回りに余計な負荷がかかっていますのでこちらの想定を超えてくることもあります。メルセデスベンツはオリジナルですでに良いパーツが入っていますので、むしろ素人がやみくもにカスタムするのはかえってアンバランスになることも多いです。

それで話が少し脱線しましたが、車って新車でも中古でも最初に何が起こるか分からないので、保証付きの個体を中心に漁っていくことをお勧めします。車って最初に初期トラブルが出尽くしてしまえばあとは消耗品の交換だけ気にしていればいいのです。オイル漏れだって初期に発見できれば無償で直してもらえる可能性は高くなりますよね。保証は長ければ長いほど販売店が品質に自信を持っている証拠なので、故障するしないの基準では大きな判断基準となります。

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中古ベンツを試乗しないで買うなんて、自爆行為です。

あなたはこれまでに中古車を買ったことがありますか?私は個人的に新車を一回、中古は何回だったか覚えていませんが、確か4、5回くらい買ってます。中古車を買う時は試乗してから買ってますか?もししないので買っているとしたら相当無謀だなと思いますね。服を試着せずに買うとか味見せずにコンビニの新作スイーツを食べるのとはわけが違います。車ってそんなめったに買うものじゃないので買い方を知らない人が多いですが、金額がデカいので予備知識は少しくらい入れましょう。

車って実際に走らせてみないと分からないことが多すぎますからね。まずはエンジンをかけてアイドリングをしばらくさせてみる。エンジンはまずスムーズにかかるか診ますよね。アイドリングも時たまブルブル言ってないか。アクセルを軽く煽ってみてスムーズに吹けるか。ついでに電装系もいろいろいじってみます。パワーウィンドウはスムーズに動作するのか。

さらにオーディオ関係はちゃんと動くのか。エアコンはしっかり冷えるのか。内装で気になるキズや破損があればその場その場で指摘してもいいですし、ある程度頭に入れておいて後で指摘するのもアリです。ついでにエンジンルームを開けてパッと見て汚くないか、オイルが漏れているところがないか。漏れていたらその場で直してから納車してもらえるのか聞けますよね。エンジンが汚ければしょせんボディしか磨く能のない店だなと思うまでです。

それから試乗に出る時にギアは変な引っ掛かりがないか診ますよね。走っている最中もギアがスムーズに変速しているか、妙なシフトショックがないか慎重に診ます。気になる点があればその都度聞いていくようにして、「納車された後、指摘した点が故障したらどの程度対応してくれるのか」という点を釘を差しながら聞き込みしていきます。そこで曖昧過ぎる回答だったり的を得ないような対応をされればそこで見切れますよね。

その他にも「足回りから異音がしないか」「エンジンから変な音がしないか」「加速はスムーズか」などなど注意深く観察してみると様々な情報を得ることができますよね。ただ個人的にそういった粗探しよりも「車が自分に合うかどうか」という点を最も感じながら試乗することをお勧めします。車とあなたの相性が良く、気に入ってしまえばその他のことなんてなんとでもなりますからね。私の場合は「エンジン音の良し悪し」が一つの基準です。無駄だと思う車にガソリンを食わせ続けるほど虚しいカーライフはないので、相性は大切です。

ベンツCLS(W219)のウィークポイント

CLSの初期型(W219)のウィークポイントについてご紹介します。ウィークポイントというのは車種特有の故障ポイントのようなものです。とはいえ全ての個体で出るわけではないし、出ない個体の方が圧倒的に多いと思います。試乗である程度見極められるものもあるので、一つ参考にしてみて下さい。

  • ロアボールショイントのサビ
  • ステアリングアングルセンサーの故障
  • NOXセンサー故障
  • エアサス故障
  • SBC故障

上記がCLS初期型W219で比較的多いトラブルです。とりあえず試乗の時点で見分けられるものとして、ロアボールショイントのサビがあります。これはハンドルを切るとギーギー音が聞こえてきますので注意して聞いていれば判断できますね。また、エアサスについてはよほどの拘りがない限りエアサス搭載車を避けるというのが一番の得策です。エアサスはパンクしたら問答無用で車高が下がり、走行が困難になります。そして早期に交換しなければコンプレッサーの故障を誘発しますので、まるで時限爆弾です。

ベンツW221は故障するのか?エアサス車に待ち受ける運命

エアサスは純正品はぼったくり金額なので仕方なく安価なリビルド品で対策する人がいますが、それは国産車のノリです。メルセデスベンツくらいの超メジャーメーカーであれば優良社外メーカー品が日本でも流通していますので、それで安価に済ませる選択肢もあります。

そしてNOXセンサーという聞きなれないパーツについてです。故障という表記をしましたがこれはCLSでは「消耗部品」と考えておいた方が良さそうです。走っていれば必ず消耗してくるので交換が前提の類のパーツですね。こちらも社外品が安く手に入る可能性があります。NOXセンサーがダメになるとエンジンチェックランプが点きます。

ステアリングアングルセンサーは『ベンツW211は故障が多い最悪のモデル?後期は安全なのか?』でもお伝えしているW211と同様に弱い傾向があります。なので試乗の段階で異音がしないか確かめておいた方がいいです。ブレーキ関係のSBCというものもW211と共通して弱点となる部分です。SBCはリコールが出ていますので、選ぶCLSがリコール対策済みなのかは買う前に確実に確認しておきたいですね。

新型CLSは基本故障しらずなので、メンテナンスに集中してください

ここまで初期型CLSのお話ばかりしてきましたが、それは新型はほぼ故障の不安がないからですね。新車で買うならば細大5年間も保証が付くので何も憶することはないです。もちろん新車で買っても未だに初期トラブルなどはありえますが、その1ページだけを切り取って「ベンツはしょせん外車だ!」と評価するのは時代遅れなのであまり口に出さない方が得策です。

国産車も未だに製造ムラはありますので、最初の3年くらいは本当に慣らし期間のようなものと考えるべきです。出し切ってしまえばあとは消耗品の交換だけ意識していれば調子よく乗れます。故障、故障と書きましたが走れば劣化するパーツがほとんどなので、そもそも故障呼ばわりするのはお門違いです。消耗品に対する考え方については他のメルセデスベンツの記事でご紹介していますので、ぜひお読みください。

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ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは? https://autorecipes.com/benz-w205-kosyou-airsuspension https://autorecipes.com/benz-w205-kosyou-airsuspension#respond Sun, 13 May 2018 04:12:04 +0000 http://autorecipes.com/?p=1927 ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは? ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?というテーマでお伝えしていきます。W205は4代目のCクラスで、2014年に発表された現行モデルです。日本車に

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ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?

ベンツW205の故障の有無!エアサス車が辿る運命とは?というテーマでお伝えしていきます。W205は4代目のCクラスで、2014年に発表された現行モデルです。日本車には真似できない最新鋭のデザインをまといながら、品質もはるかにブラッシュアップされて登場しました。メルセデスベンツは日本国内ではとうとうフォルクスワーゲンを抜く販売台数を記録することになりました。最近ではメルセデスベンツのCMもよく見かけるようになり、今後もますます勢力を拡大していくことと思います。その勢いをけん引してきたのが現行CクラスのW205です。

出典:  W205 Mercedes-Benz C-Class: first details released!/paultan.org

日本でW205を見ない日はないかも、というほどによく走っているのを見かけるようになりました。それはCクラスのみならずメルセデスベンツ全体のシェアがぐんと伸びていることもあると思いますが、本当に日本はメルセデスベンツ大国になってきているのを感じます。これまで国産車しか乗ったことがなく、輸入車に漠然とした憧れを抱いてきた人たちも本格的にメルセデスベンツを検討し始める時代となってきています。しかし「ベンツのクオリティは上がった」と言われても外車は外車、購入するには故障の恐怖が付きまとうものです。

それで、私がW205が故障するかどうか聞かれたらこう答えます。「故障するかしないかで言ったら、しない」。むしろ国産車より予算に余裕のあるメルセデスベンツですから、下手な国産車より故障しないのではないかと思います。Cクラスは先代のW204で既に完成の域に達していて、W205でさらに磨きがかかり国産車唯一の砦と言われる品質の差がいよいよ分からなくなってきています。近年のマツダなどはマンネリ化した国産車デザインを打破してきましたが、その他の国産車を選ぶメリットとして残るのは「故障しない」という漠然とした安心感と、ダウンサイジングしたメルセデスベンツのエンジンと比較して少し燃費が良いという、どれも「欲しい」という理由ではなく活きていく上で避けられない「節約」「生活」の悲しさすら感じさせるものになっていないでしょうか。

ベンツW205のエアサスは故障するのか?

ベンツW205はCクラスとしては異例のエアサスペンションを搭載した車が選べます。エアサスを搭載した車といえばこれまで最上のSクラスなどが有名でしたが今度のモデルチェンジからはCクラスから選べるという豪華ぶりです。エアサスといえば高級な乗り味が特徴で人気が高いのですが故障を気にする人も多いものです。故障すればウン十万と言われる世界ですから怖いのも当然です。エアサスは故障するのか、と聞かれたら私は「故障します」とお答えします。ですが何でも「故障」という言い方については疑問が残ります。

なぜならメーカーもエアサスに関しては「乗っていれば摩耗しますよね」「それは消耗品ですよね」としているからです。消耗品というのは最初から交換ありきのパーツということです。エアサスのエアが注入されたショックアブソーバーなどは8万キロ~10万キロも走ればダメになってしまいます。エアサスのショックアブソーバーはエアが漏れ始める前に交換が理想的で、漏れたまま走っているとコンプレッサーが空回りしますのでそれこそ二次的な故障を引き起します。エアサスのショックアブソーバー部分については定期的に交換が必要な消耗品として見るべきなのです。

消耗品といってもパーツの定価が恐らく20万円程度、しかもそれが4本ということはそれだけで80万円という額になります。あまりに残酷な金額ですが、そもそもエアサスはリッチなパーツで客層も富裕層を想定していますので商売も成り立ってしまうのですね。そんなエアサスとどう向き合っていけばよいかというと、道は二通りあります。一つはショックアブソーバーを社外品で代用し単価を安くあげる、もう一つは大人しくノーマルサスの車に乗ることです。

そこでこんな反応もあると思います。「やっぱり国産車だね」「ガイシャは結局金がかかる」。しかし果たして本当にそうでしょうか?私が知る限りでは結構な数で国産車も故障しているのを知っています。それでオーナーや周囲の人たちは決まって「ホンダは割と故障するんだよね」「スバルは燃費悪いしエンジンが長持ちしないから」「トヨタは意外と内装がぼろいんだ」とか言ってトラブルを全て車のせいにしています。しかしそれらトラブルを起こしたパーツのほとんどが定期的に交換すべき消耗品だったりします。車種ごとにウィークポイントの一つや二つはたいていありますが、たいていは消耗品の交換をサボったから出た、というだけな気がします。

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ベンツw205は新車で買わないと故障するのか?

ベンツw205は2014年から日本で販売されていますので、初期モデルではもう4年落ちになろうとしています。中には新車には手が届かず中古で検討している人もいると思いますが、中古車は何かと故障が心配だったりします。初期モデルから4年ということで故障の有無において微妙なラインに感じている人も少なくないと思いますが、私は中古のw205は選んでみてもいいと思います。2016年モデルまでは7速ATのシフトショック問題がありましたが全ての個体で出るわけではなく、もし選んでしまっても故障までは行かないようです。シフトショックを確認するならば中古のw205は必ず試乗できる個体を買うべきです。もしくは2017年以降の9速ATのモデルを選んでおくとよいです。

そしてなるべく保証がたっぷり付帯した個体に絞って選んだ方がいいです。新車登録から4年が経過した個体はメーカーサポートが切れている可能性が高いですが、販売店による保証が2年、3年と付帯しているものは買ってからまず大きな失敗はなさそうですね。中古車は走行距離が少なければよいというわけでもなく、クルマは走ってみないと発現しない初期トラブルもあります。走行距離が少な過ぎる個体(1万キロ前後など)はなるべく避けた方が良いと思います。ベンツで外車だから故障が心配、という理由ではなく例え国産車でも大なり小なり製造ムラがあると知っておけば、いざという時に慌てずに対応できます。また、走行距離が少ないものでは試乗車として使用されていた個体もありますが無論、避けるべきです。

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ベンツW205のメンテナンスをディーラーに任せっぱなしにするリスク

W205を新車で買えるような人たちは一般的なサラリーマンよりも年収が高い場合がほとんどですが、車って「年収が〇〇くらいならベンツを維持できる」のような基準が明確にないですよね。なので買ってからどんなメンテナンスが必要とか、それにいくらかかるかとか、クルマを手放すタイミングなどが読みにくいと思います。それらの重要な情報が買う前から知識としてとしてある程度頭に入っていないと、買ってからこんなはずじゃなかったということになってしまいます。W205を買う前から何も情報を知らず、買ってからもメンテナンスはディーラーに全部お任せということはもったいないです。それだとメンテナンスのタイミングや買い替えのタイミングまで全てディーラー主導で進んでしまう危険があります。

日本では漠然と「ベンツ=金かかる」というイメージが出来上がっていると思いますが、実際のところどうなんでしょうか。W205の維持費の目安として私から言えることは「個体差、個人差はありますがトヨタのクラウンや日産のスカイラインと同じくらいの維持費」です。それは「クラウンやスカイラインが維持できるくらいの余裕があれば維持」できるし、「クラウンやスカイラインが維持できなそうであればやめるべき」とも言えます。少しくらいはイメージできましたでしょうか。それでは日本で完全にブラックボックス化されてしまっている「ベンツに必要なメンテナンス」について無料でお伝えさせていただきます。まずは以下をご覧ください。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ
  • エアマスセンサー

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

いかがでしたでしょうか?上記のリストはあくまで目安です。また、専門用語の羅列のようにも見えますので読むのに苦労するかと思います。ですが大切なことは「こういうメンテナンスが必要になる」ということが事前に分かっていることです。それはディーラーに任せっきりでは決して知ることができません。ご覧いただいて分かると思いますが、行うメンテナンスは年数よりも走行距離を一つの基準としているのです。そしてこれは「ベンツのメンテナンス」と限定しましたが、実はこれほぼ全ての国産車にも当てはまるメンテナンスなのです。あなたが知っている車のメンテナンスとはオイル交換やバッテリー交換程度のことと思いますが、本当はもう少し突っ込んだところまでメンテナンスが必要なのです。

本当は国産車でも上記のようなメンテナンスは必要になるのですが、多くのユーザーは「燃費が落ちてきたから」「車が古くなってきたからそろそろ買い替えよね」「エンジンの調子が悪くなってきたから」という感じですぐ新車に乗り換えてしまいます。なので新車からほとんど何も手を入れることなく次の車へとローテーションしますので、知らないのも無理はありません。そして新車から何も手を入れられることなく中古車市場へ流れた個体は、次のユーザーがしばらく乗った時に「出る」のです。車をやむなく手放す理由ってシンプルですよね。

  • 車検で見積もりが高額だったから
  • 何となく調子が悪い気がするから
  • そろそろお金がかかりそうな気がするから

車を必ず新車で買って5年くらいのペースで乗り換えてしまう人たちには関係ない話なのですが、「車を大事に乗りたい」「新車のコンディションを維持していきたい」「本当に気に入っていて他に乗りたい車がない」という人たちにはとても大切なことです。車ってお金がかかるころについ新車に乗り換えたくなると思いますが、正直言いますと同じ車を乗り続けた方が確実に家計に優しいですし、乗り換えたからと言ってまたメンテナンスすべき時がやってきますので、永遠とイタチごっこになります。

私は部品が供給され続ける限り一台に乗りたいタイプですが、中にはどうしても飽き性な性格だったり、乗ってから「このクルマは自分に合わない」ということもあります。私も最初に乗ったオペルからアルファロメオ2台を乗り継ぎ、やっぱりオペルが最高だったねということで最初のオペルに納得して今も乗っています。自分がどういうタイプなのかを客観的に見る目も大切ですよね。

ベンツW205を安く維持していく方法とは?

最初によく考えたほうがいいことは「本当にW205に決めていいのか?」という点です。その点をよくよくじっくり考えた方がいいですね。同じ予算で買える車って、かなりたくさんあります。中には半額の予算でW205よりあなたに合う車があるかもしれません、というより必ずあります。なので視野を広く持ってたくさん色んな車を試乗して、いろんな車を体感してみるという選び方も実はとても楽しいものです。それでもW205以外は目に入らないということであれば、それはもうW205以外を選んだら後悔します。

そしてメンテナンスはディーラーだけに丸投げしないことです。丸投げするということは実はとてもお金がかかることで、お金に余裕がないのに人に任せていればそれは苦しいはずです。それに預けているディーラーがやっつけ仕事しかしない連中だったら目も当てられないですよね。ディーラーの診断に対して不信感を感じたときは、セカンドオピニオンとして見てくれるような整備工場を二つ三つ押さえておくことです。本格的に直すということであれば、新車の場合はメーカー保証の絡みがあるので気を付けないといけませんが、診断までは他でやってもらうのも一つの手です。メーカ―保証が切れた後にも何かと相談できる環境を整えておくのがお勧めです。

どんな整備工場がいいかと言えば、輸入車に強いところ、例えば知る人ぞ知るでお馴染みのボッシュカーサービスさんはお勧めです。普段からフェラーリやポルシェなどを診ているところが多く、ディーラーよりも工賃が少し安く対応も融通が利く場合が多いです。私も県内では2店舗ほど押さえていますが、いろいろ相談に乗ってもらっています。今どき外車お断り、外車割増工賃みたいなことを言う整備工場は話になりませんので、相手にする必要もないです。

また、これもメーカー保証が切れた後のことになりますがパーツはディーラー以外で仕入れて他の整備工場で取り付けてもらう。もしくはネットやユーチューブなどで調べてできそうなところであれば自分で交換する。どうしても手に負えない時はプロにお願いするようにする。実際これをやると工賃はゼロですから、維持費は本来かかる半額以下になります。下手すれば国産車よりも安く快適に維持できるようになります。全く持って自信がない人もいると思いますが、せめてパーツくらいは自分で仕入れてみましょう。

実はメルセデスベンツやBMWなどの欧州車が国産車より優れている部分って、優良社外品メーカーが豊富なことです。これは何を意味するかというと、例えば純正品で20000円するブレーキパッドが優良社外品メーカーならば同じ程度のクオリティで半額以下で手に入るということです。今どきは楽天市場やAmazonでそういった社外品を扱うショップがどんどん増えてきていますので、絶対ディーラーで買わない方がお得です。

ディーラーで取り扱っている純正品は、なんとなく安心感がありますが本国価格の2倍~10倍の価格になっています。なのでいざ修理やメンテナンスとなるとアホみたいな見積もりになってしまうのですね。パーツがそれだけ高いとディーラーも車検時に新車に乗り換えてもらいやすくなるという旨みがあるのでやめられないのでしょう。ベンツを少しでも安く維持するためにはそういった環境から抜け出すことがポイントとなってきます。ベンツW205を選ぶ上で少しでも参考になることを祈っています。

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ベンツW212は故障する?前期型はトラブルが多いのか https://autorecipes.com/benz-w212-kosyou-zenki https://autorecipes.com/benz-w212-kosyou-zenki#respond Sat, 05 May 2018 12:45:42 +0000 http://autorecipes.com/?p=1909 メルセデスベンツのW212の故障について解説しています。エレガントな雰囲気にスポーティさを兼ね備えた新しい時代のベンツW212ですが、購入してからの故障の具合はどうなのでしょうか。またベンツはとにかく修理費が高いと言われていますが、安くする方法はあるのでしょうか。

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ベンツW212は故障する?前期型はトラブルが多いのか

 

筆者の木本(きもと)です。今回はベンツW212は故障する?前期型はトラブルが多いのかというテーマでお伝えしていきます。W212はメルセデスベンツEクラスの4代目のことで、日本では2009年に前期型がデビューしました。旧モデルのW211と比較すると4灯式ヘッドライトを受け継ぎ、全体的にアグレッシブでシャープな感じにモデルチェンジしています。エレガントな雰囲気のデザインをベースにスポーティさが上手く混ざり合ったバランスに非常に優れた秀逸なベンツだと思っています。

 

出典:Расходы точно будут: выбираем Mercedes-Benz E-Class W212 с пробегом/www.kolesa.ru

 

メルセデスベンツEクラスの車格はEセグメント(エグゼクティブクラス)の為、新車では1000万円近くまでになります。多くのサラリーマン収入では引いてしまう金額ですが、W212の中古車相場を見てみると割と手ごろであることに気づきます。「これくらいの金額であればプリウスとか買うよりよほど良い」と感じる人も少なくなく、そうした背景から近年手の届かなかったW212に興味を持つ人が少しずつ増えてきています。

 

そんな中で一番気になるのが「ベンツって故障するの?」「ベンツって維持費が高いの?」という点だと思います。すでにネットや口コミ等調べまわっている人もいると思いますが、とにかくベンツは故障が多くて維持費がバカにならないという噂を多く耳にすると思います。W212は前期が初期トラブルが多いとか、後期なら安全だ、とか。そんなネガティブな声を聞いていると本当のことが分からなくなり、買う気も失せてしまうことと思います。友人や家族、会社の同僚などに聞いてみてもほぼ100%同じ答えが返ってきますし、外車でしかもベンツというとハードルの高さを感じることと思います。

 

 

ベンツW212前期型は故障が多い?

 

しかし私個人の見方としては前期も後期も関係ないのです。それよりももっと大切な見方がありませんか。要するに何と比較して故障するとか維持費が高いのか?という視点です。私からすればベンツの維持費って「プリウスとかカローラとかよりは高いんじゃないですか」という感じです。さらにW212限定で言えば「クラウンとかマークXとかと同じくらいの車格なので維持費はそれくらいのベースで見ておけばいいんじゃないですか」とお答えします。W212の故障とかウィークポイントというのもだいたい傾向があり、V6エンジンの「オイルクーラーパッキン」からのエンジンオイル漏れが比較的多いということくらいでしょうか。

 

買った後に出たら厄介ですが、買う前に分かってれば対策のしようがあります。なので買う前によくよく漏れがないか確認してもらう、漏れがあったら「サービスで直してもらえるなら買います」くらいに条件交渉すればよいのではないでしょうか。それが面倒ならば、メンテナンスが簡単な2リッターエンジン以下の直4モデルのW212を選べばいいのです。あとは欧州車の常識に乗っ取ってメンテナンスを怠らなければ普通に走ってしまうポテンシャルを秘めていると思います。

 

ハッキリ言って、今時外車は故障するとかっていう常識はもう古いのでこの際捨ててしまった方がいいと思います。あなたが思っている以上に国産車と輸入車の品質の差は縮まってきており、国産車を選ぶメリットが少なくなってきています。それに今こうして当サイトの記事を読んでいただいていることを含め、今は一般人がインターネットを駆使してありとあらゆる情報を入手できることが可能な時代です。

 

今回W212のウィークポイントだって買う前から把握できたはずです。極論、直4のエンジンさえ選んでしまえばクラウンを維持する感覚ベースですよ、というお話もさせていただきました。逆を言えば、クラウンを維持できるか?となったときに維持できる自信がなければ手を引くべきということも事前に判断できます。これまでの話をまとめると、外車は乗ってみないと分からない得体の知れないモノだというのは今から20年以上も昔の常識であるということです。入念に下調べをして自分でいけそうだと思えば、もしくはキツそうだと分かっていても「国産車に乗りたい車がない」「一度はベンツに乗ってみたい」という想いがあれば、周囲の時代遅れの意見なんて気にする必要ないと思いませんか。

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ベンツw212は年数が経つと維持費が高くつくのか?

 

よくベンツは古くなるほど維持費が高くつくという話を聞きます。まるで都市伝説のようですが、これは正解です。しかしその辺りは国産車のトヨタとか日産と事情は何ら変わりません。ベンツも国産車も同じ消耗品の塊なので、距離を走れば同じようなパーツが同じような走行距離で摩耗していきます。なのでベンツだけが高いというのはちょっとズレています。

 

当項目では維持費を左右する「消耗品」についてもう少し具体的にお話していきたいと思います。聞きなれない単語もあるかとは思いますが、まずは「こんな単語もあるんだな」くらいで読み飛ばしてもらっても大丈夫です。結論から申し上げますと、ベンツと国産車で要求される消耗品は実はほとんど一緒なのです。それで消耗品っていつ交換したらいいのか?という目安は年数よりも「走った距離」で見ます。以下、簡単にリスト化しましたので一度ご覧ください。

 

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

 

ずらっと並べて見ましたが、見慣れない単語の数々だと思います。素人の私には関係がない、国産車に乗ってる私には必要のない知識だ、と安心したいところですが、実はこれベンツも国産車もだいたい同じパーツが使われています。ということはいつかは自分の車も交換に迫られる時期がくる、もしくはとっくに交換時期だけど車が何にも言わないから放置しているかのどちらかでしょう。

 

分かりやすく言えばエアコンのフィルターがありますよね。フィルターって定期的にお手入れしないと目詰まりを起こして調子が悪くなったり故障の原因になったりしますよね。エアコンの場合は汚れがたまるとお知らせしてくれるものが多いと思いますが、不思議なことに国産車は何も知らせてくれません。知らせてくれないので、ドライバーはメンテナンスが必要だということが分からないのです。ヒトの体でいうところの「怪我しているのに痛みを感じない」という実状に近いです。

 

それでもクルマにはフィルターがいくつか使用されていますが、あなたの車のフィルターはいつ交換しましたか?そのまま放置でも大丈夫ですか?国産車ってそれでも走りますが、新車時の性能とか乗心地とか燃費って確実に失われていますよね。そういう多くの妥協を持って「維持費がかからない」とか「メンテナンスフリー」というのならそれでいいと思います。

 

ベンツはその逆で、車が必要だと判断したメンテナンスは警告灯という形でお節介なくらいドライバーに知らせてきます。例えばヘッドライトの片目が切れただけでも「早く工場に入れろ」と催促されるかもしれません。国産車のドライバーはブレーキランプも切れていることすら気づかず走っている車もありますので、真逆ですよね。それにオイル交換はきちっとやる必要がありますし、あなたがこれまでやってこなかったようなメンテナンスまでもやることになると思います。

 

そういう意味では、ベンツは年数や距離のわりにまめに手を入れるのでお金がかかると言えます。それならば国産車の方がいいとなるように思えますが、その恩恵として新車時の性能とか燃費の良さを10万キロ、20万キロまで保つことができ、エンジンや足回りに余計な負荷がかからない分車体を長持ちさせることができます。5年おきにクルマは買い替えるから、という人には関係のないように思えてしまいますが、一台を長く乗った方が間違いなく家計に優しいですよね。

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ベンツW212は故障したら修理費が高いのか?

 

ベンツW212に限らず、外車やベンツなどは世間から「修理費やパーツ代が高い」と言われています。実際にベンツや外車を維持したことがある人なら分かるかもしれませんが、ひとたび修理となれば法外な見積もりを出されるケースが少なくありません。それが輸入車を買う上でかなりのハードルとなり、購入まで踏み切れないという人が多いです。故障したわけではないですが、私もドイツ車のオペルというメーカーの車を維持していますが、これまでにとてつもない見積もりをもらったことが実際にありました。それもそのはず、本国では4、5万円で売られているパーツが日本のディーラーを通すと一気に20万円とかになってしまうのですからありえない世界です。

 

その金額を前にして「そのまま修理するか、買い替えるか」の二択に迫られてしまいがちですが、全く打つ手がないわけではありません。それは「ディーラー丸投げをやめる」ことです。例えば、ある部分が故障したとします。ディーラーに持ち込んで修理の見積もりをもらったとします。その内容って、本当に自分でやれないことでしょうか?車のメンテナンスって、自動車整備士さんしか分からない専門的な世界だと思われていますが、実際本当にそうでしょうか?レンチとかソケットさえあれば何とかなる場合が多くないでしょうか。

 

そうでなかったら、ネット検索で素人によるメンテナンスの実践動画などが続々ヒットするはずがないと思わないでしょうか。同じ方法でやれば、自分でもできるということの証拠ではないでしょうか。どうしても自分でできなそうであれば整備士さんに頼むというスタンスであればかなりの節約になるのではないでしょうか。私も先日、自分の車のフロントバンパーを外す必要性に迫られ、億劫ながら実践してみましたが、ネジが7、8本で固定されているだけでした。これを人に頼んで工賃1万円とか2万円とかって、馬鹿馬鹿しくならないでしょうか…?

 

また、ベンツのパーツはディーラーでしか入手できないのでしょうか?例えば楽天でメルセデスベンツのパーツを検索すると履いて捨てるほどヒットすることに気づくはずです。純正品はもちろんのこと、純正と同等のクオリティを持った優良社外品も数多く出品されています。しかもディーラーより半額以下の金額で同じ商品が手にはいることもあります。パーツを安く仕入れたら、あとは自分でネット検索しながら取り付けるか人に頼むかすると思いますが、メンテナンスってディーラー以外でもできないでしょうか?例えば私は欧州車に強い近場のボッシュカーサービスの工場をいつも利用しています。

 

ボッシュカーサービスの強みとして、欧州車全般に強いという点があります。ベンツのディーラーはベンツ以外触りたがらないですが、ボッシュさんはベンツもポルシェもフェラーリも得意というところが多いです。さらにディーラーで法外な見積もりをもらったとしてもボッシュさんに相談すれば何とか安価な方法で済む解決策を提示してくれることもあります。その点新品交換しか対応できないディーラーよりよほど柔軟性に富んだサービスを受けることができます。パーツ持ち込み交換も快く引き受けてくれるという点もディーラーと異なる点です。

 

ベンツの維持費を安くするための単純明快な答え

 

ディーラーって、高額な修理になるほど「これで治る保証はできませんが…」のような不安な対応をしてくるケースが多いです。そういったときにボッシュさんなどにセカンドオピニオンとして利用するという方法もあります。以上のことからも、ディーラーに丸投げするということについては私たち消費者にとってはメリットがほぼありません。あるとすれば「考えなくても済む」ということくらいでしょうか。多くの日本人は知らず知らずのうちにクルマのメンテナンスといえばディーラーにやってもらうものと刷り込まれていますが、海外では「できるところは自分でやる」スタンスが基本の国や地域の方が多いです。頭一つ回すだけで、払わなくてもよいお金があります。

 

ベンツのw212にはベンツ専用の故障診断機でないと太刀打ちできない箇所もあったり、コーディングと呼ばれる作業が必要な場合があるなど例外もあります。ですが新しい家電を買ったときにまず説明書を読んで使い方を確認するというように、まずはボンネットを開けてみて説明書を読みながら点検してみるということはできると思います。最初は誰だって分かりませんが、そうやってできることを一つ一つ積み重ねていくとだんだんメルセデスベンツという車について詳しくなっていきます。男性ならば、週末にボンネットを開けてベンツを点検している姿を見て、それを「頼もしい」と思わない女性がいるでしょうか。

 

そうやってクルマと密に接していくとやがて本当の意味で愛車が可愛く見えてきて、それが「愛着」に変わっていったりします。自分で点検メンテナンスする分には工賃ゼロなので、それに伴って自然と維持費も安く抑えられる…というプラスのスパイラルを実現するカーライフの方が、何だか楽しく思えないでしょうか?ベンツと聞くとハードルが高い気がしてきますが、それは来るかも分からない故障におびえ最初から何も考えずにディーラー丸投げにした場合、という事にならないでしょうか。

 

今は自分一人だけでなくネットで同じ車のオーナーさん達と情報を共有しあい、助け合っていくこともできる時代ですので、肩肘張らずにまずは試乗だけでも足を伸ばしてみるのもありです。心から納得のいく車選びができることを祈っています。

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ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は? https://autorecipes.com/benz-w204-kosyou-kouki https://autorecipes.com/benz-w204-kosyou-kouki#respond Thu, 26 Apr 2018 13:13:26 +0000 http://autorecipes.com/?p=1882 ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は? ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は?というテーマでお伝えしていきます。W204はメルセデスベンツとしてはCクラスという位置づけで、初期型は2007年に発表

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ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は?

ベンツW204の故障は多いのか?後期型の信頼性は?というテーマでお伝えしていきます。W204はメルセデスベンツとしてはCクラスという位置づけで、初期型は2007年に発表されました。この頃からメルセデスベンツはフレッシュな雰囲気となり、若者に対しても人気を博すデザインへと進化していったのでした。

メルセデスベンツとしては小型で扱いやすく、女性ユーザーに受け入れられたモデルでもあります。内装を見てみても、これまでのあっさりとした雰囲気から後期型では大幅に改良されてより先進的なインテリアに改良されるなど、一気に近代化が進んだ時代でした。

出典:Mercedes-Benz C-Class W204 photo 40976/www.carsbase.com

価格に関しては新車当時よりも当然買いやすくなってきており、ユーザー層も比較的おとなしいので程度の良い個体を見つけやすいのも魅力です。W204の後期に関しては私も非常に欲しかった時期があり、パッと見ての印象は純粋にカッコいいです。これまでの保守的なメルセデスベンツから一気に勢いが増したモデルであると思います。車格を表す指標ではDセグメントとされ、国産車でいえばマークXのような位置づけの車です。エンジンもダウンサイジングターボとなり維持費が高くつくと言われてきたメルセデスベンツとしてはお手頃な部類です。しかしいざ買うとなると世間の目はなかなか厳しく、ひとたび興味を持てば「ベンツは故障する」といって反対する人が必ずいます。

しかし「ベンツは故障する」というのは旧石器時代の話で、それはもう20年前の常識です。そういった時代遅れの人たちに対しいちいち耳を貸す必要はありません。特に後期型ではより熟成が進み、年式もまだまだ新しいので故障するからやめようといって選択肢から外してしまうのはもったいないと思います。ただし、どんな車でもひたすら乗りっぱなしというのは良くありません。国産車はメンテナンスフリーと思い込んでいる人は多いですが、実は結構な数で故障している、という話もあります。

車そのものにはほとんど問題がなくても故障させてしまう人は一定数います。買ってから故障させてしまうかどうかは、実は全部が車のせいではなくオーナー次第という要素もあるのです。W204を故障させずに乗り続けるためには何が必要かと言われれば、これまでの車に対する常識を捨てることであると思います。

ベンツW204は故障する?

ベンツW204は故障するか?と言われれば下手な国産車より故障は少ないと思います。しかしそれは必要なメンテナンスを必要なタイミングで出来ていれば、という前提の話です。あなたは車のメンテナンスと言えばどんなものを思い出すでしょうか?例えば定期点検を受けるとか、オイル交換をしてもらうとかですね。ちょっと大きいものでバッテリーの交換などは知っている人は多いと思います。

実は車にはもっと突っ込んだ細かいメンテナンスが存在するのです。これは国産車・輸入車に関わらず共通となる部分が多いのです。ではそのメンテナンスとはどのタイミングですればいいかというと、実は年数ではなく主に走行距離を見ます。それでは具体的にどんなメンテナンスが必要なのか、ざっと目を通していただきたいと思います。

走行5万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキパッド+センサー(摩耗の具合に応じて)
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター
  • バッテリー+サブバッテリー交換

 

走行8万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー
  • ショックアブソーバー+アッパーマウント
  • スタビライザーリンク
  • アイドル制御バルブ

 

走行10万キロ前後ごとに行うメンテナンス

  • ブレーキディスク4輪
  • Vベルト+テンショナー
  • エンジンマウントブッシュ
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

いかがでしょうか?実は「オイル交換は5千キロ毎にやってね」ということと同じように、走行距離に応じてこれだけのメンテナンスが大枠で求められているのです。そしてパッと見て誰しもが専門用語の羅列のように見えるかと思います。実は車ってこれだけのメンテナンスが求められていたりします。これはW204に限ったメンテナンスではなく、実は国産車でも求められてきたことです。

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ベンツW204が故障する原因

ではなぜあなたは多くの単語を知らないのかというと、整備のフロントのおじさんが全然教えてくれないということもありますが、何よりあなたが車検や定期点検時に金額だけを見て明細を見ずに丸投げしてきたから、ということが主な原因です。車って知らないうちにこれだけの手が加えられているということなのです。特にディーラーに丸投げの場合はこの辺りのメンテナンスはスケジュール通りにやることが多いので知らず知らずのうちにメンテナンスされていることが多いのです。

国産車の場合でもこれくらいやらないと新車時のコンディションってなかなか保てないのですが、激安車検などで多少メンテナンスをサボっても国産車の場合ある程度適当に動くようにできています。その理由は単純で、安全基準が緩いからです。よくヘッドライトの片目やブレーキランプが切れてもそのまま走っているクルマを見かけないでしょうか?あれって実は夜間の走行時は非常に危険なのですが、メルセデスベンツW204をはじめとする欧州車はその辺の安全基準が日本よりシビアに設定されています。

国産車ならばヘッドライトの片目が切れた程度では何にも警告されないか、せいぜい「バルブ交換してください」程度の優しいアナウンスで済みますが、欧州車の場合は「早くバルブ交換しろ!」「早く工場に入れろ!」とスパルタ的に催促してきます。メーターに見慣れない警告灯が点灯したりアラームが鳴ったりするので国産車しか乗ったことがない人からすれば焦るところなのですが、これがカルチャーショックとなって「ガイシャは故障する」という噂が広まった、という話もあります。欧州では車の平均速度が高く、高速道路などで夜間の片目走行などされたら危なくて仕方ないと思いますがそういった背景もあり安全基準が日本の比ではないのです。

メンテナンスはヘッドライトの電球だけではなく、エンジンオイルの交換なども代表的ですね。これも国産車の場合はサボり続けても車が何も言わないので、よく免許取り立ての学生などは「エンジンオイル交換のことすら知らない」という人も多いのです。燃費や騒音の悪化程度で済めばいいのですが、エンジンオイルは車の生命線ですので実際は確実にエンジンの寿命を縮めています。それとは逆にメルセデスベンツW204をはじめとする欧州車では、必要なメンテナンスをサボれば厳しく警告して来る車種が多いです。

なぜそこまでするかというと「早くヘッドライトの電球変えないと事故を起こすぞ」「早くエンジンオイル交換しないとエンジンが故障するぞ」というメルセデスベンツの頭の良いエンジニア達のメッセージだったりします。メルセデスベンツを選ぶオーナー達は世間的地位の高い人たちが多いので、そういった大切なお客様の命を守るためとも言えます。

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ベンツW204の故障しにくい中古車の選び方

ベンツW204は現在では中古でしか購入することができません。いざ選ぼうと思ってもベンツの中古車は買っても大丈夫なのかという心配もあるかと思います。中古車選びを難しく考えてしまう人が多いですし、それに中古車は何を基準にして選んでよいか分からないと思います。とりあえず車の見た目の綺麗さやお店の対応の良さで何となく選ぶという人が大半だと思います。しかし故障リスクを考えるのであれば一番に中身のコンディションを選定すべきです。クルマのコンディションと言われても専門的知識が求められそうで難しいと思うかもしれませんが、いえいえそんなことはありません。いくつかポイントを絞ってお伝えしますので、中古車選びの参考にしてみて下さい。

ベンツW204はカーセンサーやグーネットで探す

中古車選びでは今どきネットを使わない手はありません。大手中古車サイトで選ぶ最大のメリットは「条件検索」ができ、「価格の相場」を知ることができるという点にあります。条件検索を使ってある程度理想の条件で絞り込み中古車を選定していくことができますし、中古車物件でクルマのコンディションの詳細のみならず販売店がどんな対応や売り方をしているのかも見ることができます。

さらに物件を見ていて気になる点や交渉したいことがあれば、いちいち販売店に足を伸ばすことなく電話で対応の良し悪しを図れるというメリットもあります。ベンツW2o4であれば近場で理想の個体が見つかる可能性が高そうですが、条件の良い個体が県外にあるのであればなるべく足を運ぶようにします。それほど最初のコンディションは今後を左右する大切な要素なのです。

高年式で走行3~5万キロ程度のベンツW204を選ぶ

中古車は多少他の基準を犠牲にしてもなるべく高年式を選ぶことをお勧めします。W204でしたら後期型が良いですね。車は前期型のダメだった部分を経て後期型で改良されていることが大半ですので、W204もブラッシュアップされています。そして走行3~5万キロ走行という基準については、「初期トラブル吐き出し済みの個体を掴む」という狙いがあります。10万キロ前後の個体は車両単価こそ安いものの飼う前から相当な初期整備を入れないとダメなケースが大半ですので、初心車という自覚のある人は避けるべきです。

そして中古車は人があまり乗っていない個体を選びたい気持ちが先走りますが、車は人が作った工業製品ですのである程度距離を走ってから故障が出るということがあります。新車であればメーカー保証3年付きで安心かもしれませんが、中古車は出てしまえば実費負担となります。5万キロというと人によっては車が古くなってきたと感じるかもしれませんが、メルセデスベンツくらいになると慣らし運転が終わってちょうど脂が乗ってきた時期、程度の走行距離です。10万キロでようやく半分、そこから20万、30万キロと走れるポテンシャルを秘めているので、全然余裕です。

有償でも保証がついたベンツW204を選び、必ず試乗ができる物件かを確認する

車本体の保証については有償でも「保証付き」を選びます。実は新車と中古車では車の保証のニュアンスが微妙に異なります。新車は先ほどもお話ししたように「工場出荷時の初期トラブル対策」ですが、中古車の保証とは「このクルマはハズレ物件ではありません」という自信の表れになります。そして保証期間が長ければ長いほど、販売店はその中古車にコンディションの自信があると見て良いと思います。逆に保証が全くない個体に関しては「故障してもうちは知りません」ということですから、なるべく避けるべき個体と分かりますので事前に線引きが図れると思います。

また、中古車選びにおいてなぜ試乗が大切なのかというとクルマは走ってみないと分からないことが多々あるからです。例えば「運転した時の違和感・異音の有無」などが代表的です。他にもオートマ車であれば「走りがスムーズか、妙な引っ掛かりがないか」とか、電装系は全てきちんと動作するのか?という点まで見ておきたいところです。買ってからここが動かない、あれがダメだったといっても交渉のしようがありませんが、買う前であれば気になる点を片っ端から指摘して「ここを直してもらえれば買うのですが」というように交渉をリードすることができます。

「定期点検記録簿付き」で「自社整備工場完備」のベンツW204を選ぶべき理由

中古車選びにおいて意外と意識しない人が多いのですが、狙っている物件が今までどんなメンテナンスをされてきたのか?という点は気にすべきです。メンテナンスの履歴を書面で確認することができるのが「定期点検記録簿」というものです。これはカーセンサーなどの物件のページでも有無を確認することができます。例えば走行5万キロW2o4があったとしたら、その5万キロの間のメンテナンスがどうされていたのかって気になりませんか?1オーナー目はディーラーで定期点検くらいは受けていたかもしれませんが、2オーナー目以降はほったらかしにしていたかもしれませんよね。

さらに販売店選びで見ておきたいのは、自社の整備工場を完備しているかどうかも実は大切なポイントとなります。クルマだけ売って整備は外注している店も少なくありません。どんなデメリットがあるかというと、何かトラブルがあるたびに外注先までもってかれたらまどろっこしいですし、外注先と利益を二分している関係上、工賃は高めに設定されている可能性があります。それに専門的な知識にも長けていない可能性があるので、なるべく自社整備工場がある店で買うことを勧めます。

ベンツW204の維持費が心配…安くする方法はあるのか?

「ベンツはとにかく維持費が高い」と噂されています。その割に具体例があまり出てきませんが、私個人の意見としては半分正解で半分そんなことないと思っています。メルセデスベンツと一口に言っても社長や大統領クラスを顧客対象としたSクラスから、若者向けエントリーモデルのAクラスまで様々です。なのでメルセデスベンツということで一つのくくりにするのは間違っていると思います。

W204はCクラスでDセグメント、エンジンも車格もマークX並みですからそのくらいのイメージに近い金額になると予想できます。パーツも大衆ブランドと言われるフォルクスワーゲンなどと同じメーカーのものを共有していたりします。メンテナンスにかかる工賃はSクラスなどの大型エンジンを搭載したモデルでもない限り、だいたい国産車と同じくらいなのです。

しかし例え大衆クラスでもパーツ代に関してはディーラーに丸投げだと本国価格の2倍~10倍はざらという世界です。それだけぼったくりが成立するほど日本の輸入車業界は閉鎖的なので、それはまともに相手をしていたらきりがありません。一つ一つは大したことはなくても積み重なって膨大な金額になることもしばしばです。

それではメルセデスベンツの維持費は高くつくのでは?と諦めてしまいがちですが、今の時代ネットを駆使しない手はありませんよね。国産車に無い、欧州車の最大のうまみは安くて優良な社外品メーカーが複数存在することです。そしてそれらは日本の楽天市場などで簡単に入手することができます。

楽天市場などでバッテリーなどの金額を調べてみると、ディーラー価格の半額かそれ以上安く売られています。バッテリーだけでなく、ブレーキパッドなども有名な消耗品ですがこちらも半額程度で手配可能な時代となってきています。ネットの世界では健全な価格競争が起き始めているので、消費者にとっては輸入車もだいぶハードルが下がってきたと言えます。

私のオペルのバッテリーとブレーキパッドですがディーラー提示額ではバッテリー34,500円、ブレーキパッドが16,000円でした。しかし私の数ある仕入先から見積をとったところ、バッテリーはなんと10,500円、ブレーキパッドは6,500円で上がりました。信じられないかもしれませんが、パーツの仕入先を意識するだけで32,500円の節約、実に65%も安く仕入れることができています。これならば消耗品と呼べる金額で納得できますよね。この事実を知ってしまったら、もうディーラーに丸投げなんてしないと思います。

それにしてもディーラー以外でパーツを手に入れるのは不安だという人もいると思いますが、パーツの品番さえ確認できればまず大きな失敗はありません。確認の仕方はディーラーが手っ取り早いですが、パーツを売っているお店で自車の車体番号などを伝えれば調べてくれるお店もあります。パーツのことは専門的で最初は分からないかもしれませんが、誰だって最初は分からないはずです。それに一円でも安くできる手段があるならばやらない手はありませんよね。

ベンツを維持するハードルは数年前とは比較にならないくらい下がってきていますので、肩肘張らずにまずは試乗してきてみるのも大きな一歩と思います。人生は一度しかありません。タイムイズライフ(命)です。素敵な車選びができることを祈っています。

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