フィアットパンダの故障は多いのか?

筆者の木本(きもと)です。今回はフィアットパンダの故障は多いのか?というテーマでお伝えしていきます。パンダに興味のある方は以下の記事も参考になります。

 

フィアット車に必要なメンテナンスとは?

フィアット500は故障するのか?

 

フィアット車のデュアロジック基礎知識について学ぶ

デュアロジック故障を防ぐためのフィアット購入術

 

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フィアット謹製のツインエアエンジンって何がスゴイ?

フィアット500ツインエアの故障はどうなのか?

 

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フィアットは故障する?車種別まとめ!

 

現在、新車販売されているフィアットパンダは3代目になります。初代パンダは1980年ごろにリリースされ、そのデザイン性の高さからヒットを飛ばしたモデルです。コストダウンをしつつ、世界的カーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロの天才的なパッケージングによって実用性も確保されています。フィアットパンダは現在も生活の中での使い勝手がウリで、その遺伝子を2代目、3代目と受け継いで来ています。その点に関しては同じフィアット車である500とベクトルがはっきり分かれています。

 

 

私は営業時代フィアットパンダを実際に販売していたのでパンダの魅力はかなり身近に感じてきています。正直いって決して豪華な車ではありません。このクルマは実用性ありきだという方向性をしっかりと示しています。それでいて素材の使い方がイタリアンそのものでセンスの高さを感じますね。素材の良さを保ちつつ、品質も先代に比べてかなり上がっています。でもコストは相当に抑えられているというのも感じさせるという点が、偉大な初代パンダのコンセプトを受け継いでいると感じます。パンダをみていると思わずイタリア旅行に行きたくなります。ただ乗ってるだけでちょっとした旅行みたいな気分を味合わせてくれます。

 

現在も私の家の近所では黄色い2代目ニューパンダを乗っている人がいますが、パンダはシリーズを通して時間が経っても長く愛されているモデルです。2代目ニューパンダまでは故障やトラブルの心配の声がありましたが、3台目の新しいパンダの故障はどうなんでしょうか?実際、私が所属していた店舗の中でもフィアット500と並んでパンダは故障しないという評判でした。なのでお客さんにも安心して勧めることができていました。フィアットパンダに興味を持つ人は歴代の古いイタリア車を経験されてきた人も多いです。なのでその品質の向上は目に見えて感じるようで、品質の面で新しいパンダに対して警戒する人はほとんどいませんでした。

 

 

フィアットパンダのツインエアエンジンは故障する?

出典:人のツインエアを笑うなの巻/hobidas

 

実はフィアットパンダのエンジンはとてもユニークなのです。パンダのデザインだけに惚れてしまった人にとってはエンジンは二の次なのかもしれませんが、ひとたびフィアットパンダのエンジンをかければ、その振動とエンジン音に周囲の人も驚いて一瞬振り向くほどです。決して迷惑なうるさいエンジンというわけではありませんが、現代の車ではありえないユニークな音を発します。私の母のフィアット500もパンダと同じツインエアエンジンですが、購入後の周囲のリアクションはすごかったようです。居合わせていた宅急便のおじさんも興奮気味で近寄ってきたり、周囲の主婦の人たちも珍しそうな感じで見ていたようです。

 

悪くいえばポンコツそうな音で、決して性能や燃費が良さそうな感じはありません。故障するかもしれないとか、いろいろ心配になる人もいます。ですがツインエアエンジンの実力はそんな心配をいい意味で裏切ってくれます。実際に走らせてみるとパワフルですごく燃費がいいのです。そして普通に走っていても運転が楽しいと感じるのです。そしてツインエアエンジンはヘタに複雑な構造をしていないので、故障そのもののリスクが少ないです。ツインエアエンジン単体のメンテナンスに関しても経済的で、

 

  • 5千キロに1回のオイル交換
  • 8~10万キロに1回のウォーターポンプ交換

 

程度のメンテナンスさえ気を付けていれば調子よく走ってくれます。オイル交換に関しては、ディーラーでは1万キロに1回でいいというふうに決まっています。しかし実際のオイルの汚れをチェックすると分かりますが5千キロでもそこそこ汚れてきます。なので本気でエンジンを長持ちさせたい人は、5千キロに1回くらいやっておいた方がいいと思います。ウォーターポンプという部品に関しては走行距離が8~10万キロを目途に交換するのが理想的です。ですが販売店によっては「調子悪くなってから交換してもいい」という感じで勧めてくるところもあるので一概に何キロ走ったら交換、というのは意見が分かれそうです。

 

どちらにしてもあまり高価な部品ではないので予算に余裕があるときに予防的な交換をお勧めします。このように3代目パンダは2台目パンダのころと比べるとだいぶ気楽に維持できるようになってきました。ツインエアエンジンは故障に関しても非の打ちどころがないと言えます。ツインエアエンジンは街乗りには十分なパワーと、国産ハイブリッド車に匹敵する燃費の良さをもっています。それでいてどこか懐かしい。そんな車に乗ってみたいあなたにはうってつけのエンジンになります。

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フィアットパンダのデュアロジックは故障する?

 

フィアットパンダは普通のオートマ車のようにオートマ限定免許で乗ることができます。しかしフィアットパンダのオートマはちょっと変わっていて、デュアロジックというセミオートマを独自に採用しています。詳しくは『デュアロジック故障を防ぐためのフィアット購入術』にてお伝えしていますが、デュアロジックの操作に関してはシフトノブの形が風変りなので戸惑うかもしれません。私の母のフィアット500もデュアロジックですが、ギアの操作の方法だけ教わってしまえばそう難しいことはないです。このデュアロジックでは一部故障するという話が出ています。ネットで検索しても実例が出てきますので、デュアロジックはやっぱり故障するんだ…と思って諦めてしまう人がいます。せっかく気になっているフィアットパンダを諦めてしまうのはもったいないと思います。

 

デュアロジックでは専用のオイルを使用しているのですが、まめに交換するようにすれば故障する心配はグンと減ると思っています。故障する大半の原因は、デュアロジックオイルと言われる専用オイルの劣化によるものが原因と考えています。デュアロジックオイルはディーラーが思っているよりかなり汚れやすいと思います。理由は単純で、デュアロジックの構造上、専用オイルにかかる圧力はかなりのものになるからです。

 

量も少ないので劣化も早いと思われ、自動でシフトチェンジしていくのでマニュアル車のようにクラッチやギアの入り方の調子が悪いと感じにくいという点で予兆を感じにくく、ある日突然ギアが入らなくなるといった事例もあります。デュアロジックオイルの交換サイクルをディーラーのいう交換タイミングより早めに交換していくことによって、デュアロジックの調子は劇的に保てるようになり、デュアロジックユニット本体への負荷を大幅に減らせるのではないか、と私は考えております。ですがデュアロジックそのものは消耗部品がありますので、いつかは交換が必要になります。詳しくは上記のリンクよりご覧ください。なんでもマシンのせいにするのではなくて、私たちが考えている常識そのものを時には疑ってみる必要があるのではないでしょうか。

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フィアットパンダを故障させないためにできることは?

 

フィアットパンダは新車で買うのなら3年間はディーラーでメンテナンスを受けた方がいいです。現在フィアット車を買うともれなくメーカー保証が3年付帯します。なのでディーラー以外のメンテナンスによって何か不具合が出た場合に、「なんで正規ディーラーでメンテナンスしてないのか?」というところを突っ込まれてしまう可能性も否定できません。もしくは他店でメンテナンスを受けるとしても必ずフィアットの純正部品を使うようにする、など気を付けていればほぼ問題はないはずです。

 

パンダはイタリア車なので、ディーラーがなくなったらメンテナンスできないのではないか?と思われる方がいます。しかし現在では欧州車を扱える国産ディーラーも増えてきています。現に母のフィアット500は、弟が勤めているホンダで点検を受ける予定でいます。部品さえ手に入れば、出来ないことはありません。あとはよほどのトラブルさえなければ、わざわざフィアットディーラーまで足を伸ばして車を直してもらう、という事もないでしょう。

 

パンダは基本的にディーラーでメンテナンスを受けていれば故障するということはめったにないと思います。あくまで機械なので100%の保証はありませんが、少なくとも営業関係者の中ではパンダの故障というのは聞きません。いずれにしてもデュアロジックのお話でもありましたが専用オイルの交換は早めがいいと思います。こればかりはディーラーの言う通りにのんびりメンテナンスしていたら、デュアロジックの故障につながってしまうかもしれません。あともう一つ問題なのは5年目以降の車検です。

 

これはフィアットパンダだから、というわけではなくあらゆる車で当てはまる問題ですが、日本車、外車に関係なくディーラーにクルマのメンテナンスを任せっぱなしにすると5年目以降の車検は急に高くなります。5年を過ぎると急に車検代が上がったという経験は誰しもあるのではないでしょうか?3年目の車検はそこまで高くなかったけど、5年目で急に高くなる現象が起こるのですが、その原因は何なのでしょうか。理由は単純で、車というのは走行距離が5万キロ前後で消耗品がダメになってくるからです。なので、5年目の車検で一気に部品交換をするのです。そしてパンダをはじめとする欧州車では、走行距離5万キロを迎えると以下消耗品がだいたい交換時期となります。

 

  • スパークプラグ
  • イグニッションモジュール
  • ウォーターポンプ
  • ブレーキパッド
  • ブレーキパッドセンサー(ブレーキパッドと一緒に交換)
  • ブレーキディスク
  • ブローバイホース
  • ヘッドカバーガスケット
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • クランクシャフトセンサー
  • カムシャフトセンサー
  • アッパーマウント
  • フロントショックアブソーバー
  • デュアロジックオイル(2万キロ毎を推薦)

 

見慣れない専門的な用語の羅列のように見えてしまうかもしれませんので、とりあえず意味は分からなくても結構です。上記のパーツ一覧では車検の見積もりなどで見覚えのある部品があるはずです。あるいは、車検の見積もりの詳細にあまり目を通したことがない、という人が多いと思います。もちろんこれらの部品の中には車種によって設定があったりなかったりする場合もあるので例外もあります。ですがクルマというのは基本的に構造は同じ、というのを聞いたことがあると思います。

 

実は国産車だろうが欧州車だろうが、消耗していく部品は似ています。というより、ほとんど変わりません。そして5年目の車検に、これら全てではないですが一気に交換を勧められるのです。それが車検が高額になる根拠です。そして車が大型で高性能になればなるほど、部品の単価が上がるのです。基本的にはそういったカラクリですが、フィアットパンダでは本国でも最小クラスのサイズの車です。なので部品単価も安い=メンテナンス代もそんなにかからない、という想定ができます。

 

フィアットパンダは本国ではどうメンテナンスされている?

 

フィアットパンダはイタリア車でありながら日本で買うことができます。ですがそうすることによってあるすれ違いが起こるのです。あくまでパンダはあくまでヨーロッパから来た車であるということです。それはメンテナンスにおいてどんな意味を持つかというと、ヨーロッパでは車検があったりなかったりする地域があります。では車検がない地域ではいつメンテナンスしているかということにならないでしょうか?それはずばり、車の走行距離が基準です。例えば走行距離が4万キロくらいになったとします。さきほど、車は走行距離が5万キロ前後になると部品が寿命になってくる、というお話をしました。

 

なので、5万キロを迎えるまでに寿命になる部品を一つずつ交換していくのです。車検のタイミングで一気に部品交換するという手もありますが、税金なども相まって自動的に20万円コースになってしまいます。「5万キロで部品を一気に交換しなくてはいけない」というルールはない以上、一気に消耗品を交換するというのは負担でしかありません。なので走行距離に応じた消耗品を知っておき、車検時期に関わらずメンテナンスしていれば、車検時にはどこもいじる必要のないコンディションにまで仕上げることも可能です。クルマの新車当時のコンディションや燃費も保てて、オーナーの車検時の負担も手数料や税金、保険料だけで済むならそれほど良いことはないと思います。

 

今は日本車も欧州車も関係ない時代

 

私は今どき「外車はお金持ちしか乗れない」という常識はおかしいと思っています。ヨーロッパ車は日本人から見れば外車かもしれませんが、欧州の人たちから見れば国産車です。実は欧州では日本車の人気があまりありません。映画ワイルドスピードでは日産のGTRなどが印象的ですが、人気なのはそういった特徴的な一部のスポーツモデルが大半です。庶民の間ではフォルクスワーゲン、ルノー、オペル、プジョー、フィアットなどが圧倒的なシェアを誇っています。次いでBMWやメルセデス、アウディなどのミドルセダンも普及しています。クルマ選びが楽しそうではありませんか?ですが欧州の人たちが故障や維持費でみんなヒーヒー言っているのでしょうか。彼らはお金持ちどころか、日本より収入格差や雇用状況が厳しい地域もあります。

 

自国の車が故障してしょうがないのであれば、故障しないと言われている日本車のシェアが伸びてもいいはずではないでしょうか。世界には実に多くの自動車メーカーがあります。今はグローバル社会なので、一つの国にはいろんな国の、色んな車が走っている方が自然だと思います。ですが日本では未だに日本車のシェアだけが90パーセント以上なのです。見かけるクルマのほとんどが日本車です。これはグローバル社会とは言えません。

 

日本は国際的に見ても珍しい傾向にあると思います。ガラパゴスと言われても仕方のないことだと思います。反対にパンダはグローバルな車です。私は日本で走っていてもおかしくないと思っています。パンダは日々の生活に彩りをくれる可能性を持っています。フィアットパンダを検討されているのであれば、自信をもって踏み込んでみてもいいと思います。あなたの車選びの参考になれば幸いです。

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