BMWのX5の故障は何があるのか?

 

筆者の木本(きもと)です。今回はBMWのX5の故障は何があるのか?というテーマでお伝えしていきます。こちらの記事では、

初代(2000年~2007年)E53モデル

出典:BMW X5 (E53)/wikipedia

 

2代目(2007年~2013年)E70モデル

出典:BMW X5 (2007–2013)/honestjohn

 

3代目(2013年~)F15モデル

出典:BMW X5 (2014–)/honestjohn

 

以上のすべてのモデルに共通した内容として参考になる内容となっています。また、X5を検討している人は以下の記事も参考になります。

 

BMWの車種別まとめ完全版

BMWの中古車を故障させない方法とは?車種別まとめ

 

BMWはなぜ故障が多いと言われるのか?

BMWの故障率が高いと言われる衝撃の理由とは!?

 

BMWにはどんな故障があるのか?

BMWのE90(3シリーズ)の故障はなぜ起こるのか?

 

BMWらしさを最も味わえるのは5シリーズなのか?

BMWのE60(5シリーズ)は故障するから諦めるべきか?

 

BMW中古車のハズレを見極める方法とは?

BMWのF01(7シリーズ)の故障率を抑えるためには?

 

古いBMWは狙っても大丈夫なのか?

BMWのZ3の故障は?諦めきれないあなたへ伝えたい事

 

X5はBMWでも初のクロスオーバーとして2000年に初代モデルがデビューしました。製造は伝統的にアメリカで行われていることからも北米を意識したモデルであるということが分かります。BMWとしてはSUVの歴史は比較的浅いのですが1996年~2000年まで英国のローバーを買収していた時期がありました。なのでBMWはうまいことやって、ランドローバーの持つSUVのノウハウを吸収してXシリーズを作ることに成功しています。

 

初代E53モデルに関しては5シリーズのE39モデルのパーツをかなり流用されているということで、故障の傾向も自然と似てきます。そもそも5シリーズ自体がEセグメントという、本国でも「VIP向け」「高級グレード」とされるクラスになります。なのでX3より車格が大きく、X3よりパーツそのものも地味に高くなる傾向があります。

 

国産車で言えば最低でもクラウン1台所有する維持費、というイメージを持っている必要があります。故障以前に、どれだけ車に割けるお金の余裕があるか?というところも要求されます。高級グレードのX5に対してミドルクラスのX3の方が何かと安上がりなのは間違いなく、特にX5にこだわりがないのであればX3を選択するというのもアリです。X3であれば、国産車ではマークXやレガシーのようなミドルクラスとなりますので、ベースとなる維持費のイメージもつかみやすいです。とはいえX5はVIPのために快適と安全性をもたらす設計思想に基づいて製造されており、他のクラスでは味わえない魅力があります。

 

 

BMWのX5で故障が多いのは初代モデルか?

 

初代のX5はベースが初期型の5シリーズということもあって年数的にも故障がぼちぼち出てくる世代です。初代X5で特に多いとされているのが、

 

  • 下回りからのATF漏れ
  • 走行中の微振動
  • 電動サイドミラーの開閉不良
  • パワーウィンドウが落ちる
  • ABSユニット不良
  • 純正ナビ不調
  • ブロアレジスター故障
  • ラジエーターから水漏れ
  • エアサスが抜ける

 

などです。こう見てみると「X5はやはり故障が多い」という風に見えてしまいますが、個人的には同年代の国産車でも年数が経過すればそれなりに故障が出てきますし、国産車の場合はパーツ代もメーカーの競合がなくメーカーの言い値なので決して安くありません。それにX5は社外の優良アフターパーツも充実しているので、部品が高すぎて打つ手がない、パーツが生産終了で入手困難、ということもあまりないです。

 

ATF漏れに関しては全てのBMW車でありえます。フルードパンから滲んでくることが大半ですが、どちらにしてもBMWのATFは5万キロ前後でリフレッシュしてあげることを私はお勧めしています。ATFはメーカーは交換不要を謳っていますが、新車時と比較しても確実に滑らかなフィーリングが失われ、シフトショックが大きくなってきます。

 

ということは確実にATFは劣化し、オートマに負荷をかけているということになります。そのようなユーザーの声こそが、メーカーのATF交換不要論を懐疑的なものとしています。ミッション載せ替えという最悪の事態を防ぐためにも定期的な交換をした方がいいと思います。それらを根拠に、X5の中古を狙うなら走行5万キロ前後の個体で、購入と一緒にATFを交換してあげるという作戦がベストであると思います。なのでATF交換の費用も予算に加味しておく必要が出てきます。逆に安いからといって走行が10万キロ越えのような個体を選ぶ場合は、前オーナーはしっかりATF交換をしてきたのか?という点をチェックしないとATにトラブルが発生し、後悔することになると思います。

 

また、中古のX5を検討するならば「試乗ができるか?」という点がとても大切です。初代X5の場合はドライブシャフトが摩耗しているものがあります。摩耗していれば高速走行中に微振動が伝わってくるなどの異常が出てきますが、この点に関しては一般道ではなかなか判断することは難しいかもしれません。なので1か月でも半年でも保証付きの個体を選ぶことをお勧めします。購入する前にドライブシャフトのトラブルが不安な点を伝えておき、何かあったら保証してくれるのか?という点を入念に詰めておいた方がいいと思います。

 

サイドミラーは今は電動が当たり前ですが、X5では経年劣化も考慮してデリケートな扱いは要求されると思います。こちらも狙っている初代X5があれば販売店に動作確認をしてもらうといいと思います。自分で動かして万が一故障させてしまうと弁償問題などが怖いですが、動作がスムーズかどうかは確認しておきたいところです。

 

ABSユニット故障に関しては確率は万に一つだとは思いますが、出る時は出ます。万が一発生して修理が必要となったときディーラーで見積もりすると結局新品入れ替えとなり、超高額請求になりがちです。なのでBMWに強い専門店に相談するなどして1円でも安く修理してもらえるような方法を模索してもらう方が良いと思います。ディーラーでは見積もり30万、専門店では問題個所の修復対応で5万円という差が出ることもありますので「メンテナンスは全てディーラーに丸投げ」という考えはこの際捨てることをお勧めします。初代X5のエアコン関係では、運転席の足元らへんについている「ブロアレジスター」という風力調整のパーツが故障しやすい傾向があります。これがダメになると症状は様々で、

 

  • 風量が調整できない
  • 風が強風、弱風どちらか固定になる

 

などのトラブルが出てきます。窓落ちに関しては窓ガラスの上下を調節する「ウィンドウレギュレーター」というパーツが破損することが原因ですが、これは落ちてから対処でも良いと思います。でもエアコンのブロアレジスターはクルマの購入と一緒に新品に入れ替えてしまう方が後々のことを考えると安心です。またX5はラジエーター水漏れ発生率が高めなので、購入時に加圧テストをしてもらって異常がないかチェックしてもらうことをお勧めします。購入後も定期的に水漏れがないか加圧テストをして、少しでも異常があれば早急に対処してもらう、それによって最低限の修理で済ませることができます。

 

X5ではオプションでエアサスが選べる車がありますが、故障という観点から乗心地によほどこだわりがないのであれば通常のモデルを選ぶことをお勧めします。どちらにしてもエアサスは消耗品扱いとなり、5万キロも走行すれば自然と抜けてきます。通常のショックアブソーバーであれば多少サボっても乗心地が悪くなるだけなのですが、エアサスはダメになると抜けた箇所から車体が傾きます。交換の際も値段は張るのでエアサスが好きならば慎重に検討した方がいいと思います。

 

初代X5では雨天の中で窓落ちしてもいいようにガムテープを常備しておくとか、ラジエーターから水漏れしてもいいように予備予算を組んでおく、純正ナビはどうせ低スペックですぐ故障するからオンダッシュの後付けナビで我慢する、などのポイントが要求されるような車です。比較的高年式な2代目X5、3代目X5では上記のようなことはほぼなくなりましたが、初代X5は初期の5シリーズがベースとなっているがゆえに年式的に見ても様々なトラブルに見舞われやすくなっていることが分かります。

<スポンサーリンク>

新車のX5は故障しにくいのか?

 

これまで初代のX5についてお話してきましたが、2代目E70や3代目F15は故障しにくいのでしょうか?特に3代目のF15は現行モデルなので、新車で狙っている人方も多いと思います。最近のBMWはもっぱら故障しにくくなったとかいろんな話を聞くと思います。年式の新しいX5限定の故障については、まだまだ高年式の車両しか出回っていないので未知数な要素は多いです。しかし最低限言えることは例え品質が良くなったとしても初期不良による故障はゼロではないということです。これは国産車でも同じではないでしょうか。完成車は不具合がないか最終的に検査はされていると思いますが、走行距離をある程度重ねると初めて発覚するケースも多いです。

 

「中古車の場合は5万キロ前後を狙え」というのは、初期不良が出尽くした程よいタイミングの個体が一番故障しにくいから、ということからなのです。最近ではハイブリッド車のエアコンプレッサー(エアコン装置の一部)が初回車検を迎える前に故障する事例をよく聞きます。原因は定かではないですが、従来のコンプレッサーが電動化されたことによって、メーカーが想定しえない摩耗を引き起こしているのかもしれません。

 

最近の自動車部品はなんでも電動化されています。最新技術の常として、市場での実績がまだまだ浅いというリスクがあります。実績がないので信頼性も分かりません。アバウトに「日本製なら安心」という気持ちにはなれるかもしれませんが、それで実際に故障しないかは別です。それで実際に故障を引き起していたら元も子もないです。

 

欧州メーカーは新しい技術には保守的な姿勢でしたが、最近ではデザインも技術投入も積極的になってきました。BMW車のウォーターポンプというパーツに関しても電動化された時期がありましたが、なぜかすぐに従来の形式に戻されてしまいました。BMWはその経緯について説明していませんが、信頼性において何かしらの問題があったのかもしれません。個人的には「そんなところを電動化してくれるなよ」と思う点もありますが、一方でここ数年で大幅に「メーカー保証」が充実してきています。

 

今となっては国産車並みの品質保証がついてきていることからも、私は素直にメーカーの品質に対する自信が伺えると思います。さらに24時間365日対応のロードサービスアシスタンスもあり、「たとえ故障しても誠心誠意対応いたします」という姿勢を見せていることからも、そこまで故障に対する警戒は無くてもいい、と私は思います。

<スポンサーリンク>

X5に乗ることによってあなたが体験できること

 

今に始まったことではありませんが、クルマはどんどん「移動手段」としての道具になってきていることを感じます。それを何とかしようとして、日本メーカーも走りを楽しめるクルマを打ちだしてくるようになってきました。ですがBMWをはじめとする欧州車は、国産車がどう頑張っても持ちえない不思議な魅力が備わっています。普通クルマに乗るときは何かしら「目的」があると思います。仕事にいくとき、家族を迎えに行くとき、友達を乗せて話題のスポットに行くときなどです。それは全てクルマを使って目的を果たすため、楽しみに行くためなのです。今の日本ではそれが一般的なクルマの使われ方となっていますが、輸入車にはその常識が通用しない瞬間があるのです。

 

それは特に目的が無くても運転したくなってしまうという魔力です。

 

あなたは初めて運転免許を取得した時のことを覚えているでしょうか?初めて走る道すべてが新鮮で、緊張するけどワクワクして冒険心に溢れていたことと思います。自分の力で遠くまで行けることそのものが歓びに満ちていたと思います。X5はただ走っているだけで、そんな感動を呼び起こしてくれるような車です。決して安い買い物ではありませんが、クルマの価値は値段では計り知れないものがあると思っています。ぜひ勇気を持って一歩踏み出してみる価値はあるのではないでしょうか?冒頭リンクのBMWの記事では「BMWの走行距離ごとに必要な消耗品」など、購入後の維持費の目安について解説しています。X5を検討している人は5シリーズの記事を参考にご覧ください。

<スポンサーリンク>