BMWのE90(3シリーズ)の故障はなぜ起こるのか?

 

筆者の木本(きもと)です。今回はBMWのE90(3シリーズ)の故障はなぜ起こるのか?というテーマでお伝えしてきます。BMWの3シリーズに興味のある人は以下の記事も参考になります。

 

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E90はBMWのブランドイメージを背負ったクルマでした。現在、街中でも最もよく見かけるBMWではないでしょうか?小型の1シリーズが売れているとはいえ、セダン人気の衰えは感じられません。私もE90のデザインはかなり完成されていると思います。ご存知の方もいると思いますが、永島譲司さんという日本人がデザインしたBMWです。

 

出典:BMW E90 328i Declared Best Used Sedan by Consumer Reports/autoevolution

 

3シリーズのような主力車種にも関わらず、あえて日本人にデザインを任せるというのはメーカーとしても相当の信頼がなければできないことだと思います。それほど永島さんはBMWを深く研究し、愛していたのかもしれません。

 

こだわりを持って作られた車は私たちの心を惹きつけるものです。そのような車造りに対する愛情に関しては、今の国産車メーカーにも頑張ってほしいところです。技術のごり押しをやめ、車の装備をもっとシンプルにしてデザインを真面目にやれば、自然と若者を惹きつけるいいクルマはできると思います。

 

 

BMWに乗るために必要な考え方とは?

 

世間一般の故障に対するBMWのイメージはどうでしょうか?おそらく修理費が高いだの、金持ちしか乗れないだの、とにかくいろいろ言われていると思います。それではなぜ本国ヨーロッパでは普及が進んでいるのか、みんな金持ちなのか?という矛盾はひとまず、BMWのE90は本国でもちょっといい車の部類の「Dセグメント」というポジションになります。国産車でいうところのマークエックスやレガシークラスの維持費、とみておけば本来故障で大やけどするようなクルマではないです。

 

E90の中古でもまだまだ年式は新しいので、メンテナンスに関する知識や予算を組む余裕があればBMWデビューも夢ではないと思います。全てのクルマに言えることですが年収がいくらだったら買えるとかそういう考えで選んでいるといくらお金があっても足りません。重要なのは故障させないためのメンテナンスをどうするか、いかに安く負担なく維持するかということに尽きます。そして必要であれば自分でやるということも究極の節約になります。

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BMWのE90が故障するパターンとは?

 

E90が故障するパターンはだいたい想像がつきます。一つは状態の悪い中古車を何も知らずに買ってしまった、ということです。よく外車は当たりはずれがあるというのを耳にすることがあると思います。故障しないものは全く故障しないし、その逆もあるということです。ですがそれは一体どんな根拠に基づいて言っているのでしょうか?E90は基本的に故障の多いクルマではありません。ですが中古で購入する場合は話が別です。例えば走行距離10万キロの安いE90が売られていたとします。でも整備履歴を見るとATFが一回も交換されていない。そうすると「このE90は10万キロの間ろくなメンテナンスされてないな」というのが予想できます。整備の記録すら残っていないような個体はもはや論外です。

 

BMWのE90のATFは2万キロも走れば真っ黒になります。でもメンテナンスのルーティンで2万キロ毎の交換はきついので、引っ張っても5万キロに1回でしょう。それに加えてフィルターも交換しなければ故障するのは目に見えています。それすらメンテナンスされていないオートマは近いうちに調子が悪くなる、というのがだいたい推測できます。ディーラーでオートマミッション交換ともなれば50万円コースになると思います。オイル交換もどの程度のスパンで交換されてきたか?というのを事前にチェックすることは可能です。私なら遅くとも1万キロ毎にはやってあるな、というのが確認できなければそのE90に手は出しません。

 

入念に調べもせずヘタな中古車に手を出してしまったがゆえに故障は起こるものです。正しい情報かどうかは個人の判断に委ねられているものの、自分で情報収集をするということがいくらでもできる時代になってきています。なのでそれをやらないのは自爆行為です。しかしどんなに気を付けていても「100%故障しない」というものはない、ということは覚えておかなければなりません。

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BMWのE90が故障すると言われる具体的な例とは?

 

E90のメンテナンスの原理原則は国産車となんら変わりません。国産車でもドイツ車でも、走れば似たような形の部品があちこちでくるくる回転したりしているので自然と摩耗していきます。しかしBMWのE90を始めとする欧州車は消耗品とされるパーツの範囲が国産車より広いです。E90であれば5万キロごとに、

 

  • ブレーキパッド+センサー
  • フューエルフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター+AT制御CPUリセット
  • イグニッションユニット

 

上記の消耗品が軒並み寿命となります。部品の意味はとりあえず分からなくてもかまいませんが、少なくともブレーキパッドの交換を放置しているとブレーキが効かなくなりますよね?ブレーキが効かない状態とセンサーが判断して車が「ブレーキパッドを交換しろ!」と警告灯を発しているだけなのですが、それにびっくりして故障と勘違いする人が稀にいます。それにフューエルフィルターはガソリンをろ過するフィルターですが、ここを放置しておくとフィルターが真っ黒になって燃料の通りが悪くなりますよね?それでエンジンの調子が悪くなって故障だ!と騒ぐわけです。

 

私は以前オペルのアストラに乗っていました。アストラの場合もフューエルフィルターが車体下にありました。新しいフィルターを楽天市場で安く手に入れて、車体を少しジャッキアップしてチャチャっと交換しただけで確実に燃費の改善が見られました。そして「E90のATFは交換不要」という人がいますが放置しておくとヘドロ状となり確実にオートマミッションに負荷をかけます。

 

出典:ATF交換/stella-motors

 

こんなドロドロの状態で走り続けていたら、シフトショックなどの不調や最悪故障してミッション交換というのも納得ができます。E90を故障させてしまう人はこれらの当たり前のメンテナンスをただ知らないだけなのです。「走りのBMW」を損ないたくないのであれば車のせいにする前にすべきメンテナンスはするべきです。さらに走行8万キロに差し掛かるころ、以下の部品が寿命となります。

 

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー×4個
  • アッパーマウント+ショックアブソーバ4輪
  • アイドル制御バルブ

 

走行8万キロ越えのE90でエンジンがかからない、というのはガソリンをくみ上げるフューエル(燃料)ポンプそのものが交換時期だからです。燃料タンクからガソリンをくみ上げる電動ポンプそのものが寿命なので、エンジンまでガソリンが行きません。よってエンジン不動になっても当然です。でも、部品の寿命が来る前に新品を入れておけば「故障だ!」と大騒ぎしなくても済む話なんですよね。故障という前に交換ありきでつくられているので当然新品を入れなくてはいけません。

 

バッテリーだって定期的に新品を入れていかないとある日突然エンジンがかからなくなってしまいますよね?また、E90で「最近アイドリングがばらつくようになった」という症状が出ればアイドル制御バルブが寿命だったりします。最後に10万キロ越えの中古E90では以下の部品も寿命になっているので交換が必要です。

 

  • ブレーキディスク4輪
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

 

こちらでは軒並み車体のゴム系の安いパーツが固くなってきて色々悪さをしだします。大きい部品ではブレーキディスクがそろそろ限界という個体が多いです。故障と騒ぐ前に、これらの消耗品がきちんと交換されているか確かめます。E90をこれから購入検討する人は走行距離ごとにこんなメンテナンスが必要なのかということも覚えておくとはるかに違います。

 

国産車と比較するとパーツ交換が多い気もしますが、同クラスの国産ミドルセダンでもだいたい似たような部品を交換しています。そうでなければ5年目7年目9年目の車検で請求が30万なんてくるはずがありません。そのようにして高額な請求が来るには必ず裏があります。メンテナンス費用を安く抑えるための方法は過去のBMW記事を一度ご覧いただくことをお勧めします。

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