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BMWのE46(3シリーズ)の故障リスクを減らす方法!

BMWのE46(3シリーズ)は故障するのか?

BMWのE46(3シリーズ)の故障リスクを減らす方法!というテーマでお伝えしていきます。BMWの3シリーズを検討している人は以下の記事も参考になります。

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E46は1998年デビュー。4年後の2002年には後期型にマイナーチェンジしています。前期型と後期型ではデザインのほか、サスペンションのセッティングなどが見直されています。前期型ではメルセデスっぽいマイルドな乗り味が逆に「BMWらしくない」という批判もあったようです。そのせいか後期型では走りのBMWらしいジャーマンセッティングとなっています。BMWらしさを味わうなら後期型がお勧めです。

出典:Hartge BMW 3 Series Sedan (E46)/wheelsage

E46は少し前まではBMWを象徴するクルマでしたが、最近では少しづつ見かけなくなってきている気がします。私が学生の頃では車にあまり詳しくない人でも見れば「ああ、BMWだ」と分かるくらいの認知度があります。中古車価格もだいぶ落ち着いてきて、学生のバイト代でも頑張れば買えるのでは?という妄想が膨らんでしまう車でした。ですがそれは車両本体価格だけの話です。人気のE46といえど、すでに15年落ちを迎えようとしている個体もあります。そのくらいの古い年式のクルマを何の整備もせず乗りっぱなしにすれば強烈なスパルタ故障レッスンが待っています。

私は以前から何度も言っていますが、古いクルマであればあるほどそれなりの整備と知識が必要になります。クルマのメンテナンスの原理原則は変わりませんので、ドイツ車だろうが日本車だろうが関係ありません。私が見てきた中では「日本車なら古くても大丈夫」という感覚で乗りっぱなしにしている人の方が大やけどをしている人が多いです。車の素人でもどこをメンテナンスしておけば故障を防げるのか?という知識を吸収し、整備士さんにお願いしてやってもらうということはできます。

それに今の時代はみんカラをはじめ、BMWのオーナーサイトやヤフー知恵袋の輸入車カテゴリーなどなどあらゆる視点で情報をかき集めることができる時代です。さらにネットショップの普及でBMWの部品も純正同等でもっと安く入手できる環境も整っています。そういった面ではひと昔前に比べるとだいぶ欧州車は維持しやすくなっていると言えます。情報収集する上では、信頼できる情報か?というのを見極められるネットリテラシーはある程度必要です。そしてBMWのE46を本当に欲しくて故障させたくないのであれば、正しい知識をまずは吸収することが大切だと思います。

BMWのE46が故障する理由は何?

BMWのE46に絞ってお話をさせていただきますが、故障させずに安全に乗り続けるには消耗品のリフレッシュが大前提です。どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、E46をはじめとする欧州車は国産車より消耗品とする範囲が広いです。消耗品というのは、分かりやすく言えばタイヤだったりワイパーゴムみたいなものです。クルマの細かい部分で言うとウォーターポンプという部品も10万キロしないうちに寿命となります。国産車だとなかなか交換しないような部品も対象になったりします。

なぜそんな仕組みになっているかというと、本国ヨーロッパではクルマの消耗品をガンガン交換して新車のコンディションを保つというのが習慣になっているからです。エンジンや足回りなどの部品を定期的に交換すれば車体に余計な負荷がかからないので、「外車はすぐ故障する」どころか30万キロくらいは走れるポテンシャルは秘めています。なので欧州では古いクルマがたくさん走っていますし、新車がそこまで必要とされないのも納得です。消耗品をガンガン交換するためには部品が安くなければなりませんが、欧州では純正品を意識した社外パーツが価格競争を繰り広げています。なのでオーナーも安い部品を手に入れて、車の消耗品をまめに交換することができます。

ところが日本に入ってくると嘘のように高額になります。理由はBMWのパーツをディーラーが事実上独占しているからです。本当は1000円くらいしかしない部品でもいきなり1万円になったりしているので、まめに交換しようとしても苦しいものがあります。そうするとBMWの日本人オーナー達は変えるべき消耗品を渋ってしまうのですが、今度はそのせいで車が「メンテナンスしろ」といって激しい警告を発してきたりセーフティモードが発動したりして言うことを聞いてくれなくなります。このように欧州車の安全基準は日本車よりはるかに厳しいです。

ヘッドライトのバルブが切れればいちいち警告してきますし、ブレーキパッドの交換をサボれば「危険だ」といってエラーメッセージが出たりします。どれもこれも安全のため、ドライバーの安全と車体に負荷をかけないための仕掛けなのですが日本人からするとただの故障にしか映らないようです。大抵は変えるべき部品を交換すれば何事もなかったように直ってしまうのですが。

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BMWのE46を故障させないメンテナンスは?

BMWのE46をはじめ欧州車は消耗品の範囲が広いという風にお伝えしてきました。では具体的にどんな部品を、いつどうやって交換していったらいいのでしょうか?自動車の消耗品の交換をする目安としてよく用いられるのが「走行距離」です。身近な例でいえばエンジンオイルの交換などは5千キロに1回というように言われます。そのようにしてE46も距離を走ったらここが寿命になるというお約束があります。E46の場合はDセグメント(車格のこと)なので5万キロごとに以下の部品が交換時期になります。

  • ブレーキパッド+センサー
  • フューエルフィルター
  • イグニッションコイル+スパークプラグ
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • ブローバイホース
  • ATF+フィルター+AT制御CPUリセット

ひとまず部品の意味は分からなくても「こんな部品が寿命になるのかあ」ということを理解する必要があります。E46の中古の購入を検討するのであればこれら消耗品の交換費用も併せて考える必要があるということになります。さらに走行8万キロ走行ごとに以下の部品も交換時期となります。

  • カムシャフトセンサー
  • クランクシャフトセンサー
  • エアフロメーター
  • フューエルポンプ
  • O2センサー×2個
  • アッパーマウント+ショックアブソーバ4輪
  • アイドル制御バルブ

ネット検索していると「カムシャフトセンサー故障」という表記を見かけることがあります。ですがそれは日本人の感覚であって、本国では「消耗品」なので定期的に交換してね、という感じです。消耗品ってことは最初から交換ありきということです。要するにバッテリーとかワイパーゴムと同じということです。にも関わらずバッテリーがあがってエンジンがかからなくなって「故障した」と騒いでいるようなものです。そしてBMWのE46は走行10万キロ目安で、

  • ブレーキディスク4輪
  • カムシャフトカバーガスケット
  • スタビライザー等ブッシュ類一式交換
  • 5万キロ毎の消耗品交換

が必要になります。これらの部品を定期的に交換するとまるで新車かと思うくらい性能が復活します。部品も新しくなっているので、燃費も当然よくなります。燃費向上グッズを買うよりまずは基本を忠実にメンテナンスすることが何より大切です。そうすれば故障も防げてBMW本来の性能も回復させることができます。ネット検索で出てくる大半のトラブル事例は上記の部品をきちんと交換しなかったことによるものが原因です。一部E46特有のトラブルもありますが車の原理原則は基本どれも同じです。

例えば8万キロ交換のO2センサーなどが寿命になればエンジン不調になりますし、5万キロ目途のATF交換をサボればオートマの調子が悪くなってきます。サーモスタットがダメになればオーバークールを引き起こしてエンジンに負荷がかかってしまいます。そのようにクルマがトラブルを起こすには必ず原因があります。乗りっぱなしにしておいて「故障だ」といって車のせいにしてしまうのは簡単です。

ドライバーに甘く、ある程度の乗りっぱなしが許されるのは世界で見ても日本車だけです。本来は変えた方がいい部品があっても、多くの国産車に仕込まれたセンサーが「働くトラック並み」に大雑把な感度なので寿命であってもなかなかチェックランプが点灯しないようになっています。ヒトは内臓が病気になると痛みで分かりますが、その感度が鈍いのと一緒です。

いざメンテナンス費がかかるようになれば「新しいクルマに変えてしまえばよい」という考えで作ってあるのでメーカーはどっちにしても車検等でふんだんに儲けることができます。それにヘッドライトの玉が切れたからといってドライバーにいちいち警告しないので、ストップランプが両側とも切れて走っている国産車を普通に見かけます。それはドライバーに「ブレーキランプが切れてますよ」というお知らせをしないので車の異常に気付くことができないのです。ですがそれは安全を軽視した仕組みであると思います。自動ブレーキなどの先進技術には事欠かない日本車ですが、そういった安全の基本的な部分に関してはドライバーに甘すぎな感じが否めません。

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BMWのE46のメンテナンスを安くするイマドキのやり方

BMWのE46を故障させず維持するためには、メンテナンスは欠かせないということをお伝えしてしてきました。ですがネックとしてメンテナンス費用というものが掛かります。当然ディーラーや中古車ショップですべてを丸投げにしていたらとんでもない額になります。それは部品代が欧州本国と比較して高額だからです。欧州で売られている価格の2倍~10倍くらいの利益を乗っけているので、一気に交換すれば大変な金額になります。実際イーベイなどの海外通販サイトを見るとオイルフィルターが300円というところもあります。なのでそうした海外の部品さえ安く仕入れることができれば、本来かかる費用を出来る限り抑えることが可能です。

今は直接海外から部品を取り寄せているネットショップがかなり普及してきているので、楽天などでBMWの部品を検索すれば高品質なOEM品や純正同等品など、かなりの数がヒットします。BMWのE46は年式はやや古い部類ですが、それでも圧倒的な人気があるのであと10年は困らないのではないでしょうか?日本国内で部品がなくなったとしても、イギリス、ドイツ、イタリアではふんだんにパーツがあるものです。もしくは「BMW 部品」でググればかなりの数の部品輸入代行業者がヒットしますので、同じ部品でも半額以下で入手できるという可能性があります。

私はアルファロメオ155という古いイタリア車に乗っていますが、オイルエレメントは通常2000円のところを600円くらいで買うことができました。ところが国産車の部品は日本でしかほぼ手に入らないので、そうした恩恵は受けることができません。トヨタが「オイルフィルターは○○円です」といえばそれを受け入れるしかないということです。なので実は日本車の部品の適正価格というのはごまかされているのではないでしょうか?そういった点でもガラパゴスだなあと筆者は思うわけです。こうしたグローバル化のマジックによって、BMWの故障を防いで安く維持するということも可能になってきています。ただ、車は5年で乗り捨てるという人とは相性が悪いです。

部品を安く入手できたら取り付けてもらうショップを探しますが、おすすめはBMWのことならなんでも知り尽くしているような専門店が一番ベストです。もしくはボッシュカーサービス提携店でも対応が早いです。ボッシュカーサービスでは国産車のみならず、マニアックな輸入車でもすんなり対応してくれる点が魅力です。腕や料金はお店によってまちまちですが、対応が良さそうなお店を選んでみます。BMWのメンテナンスに関しては『BMWのE87(1シリーズ)の故障を防ぐメンテナンスとは?』にて細かく解説しているので、BMWを検討しているのであれば一度ご覧ください。

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