アルファロメオ156の故障しやすい場所は?

 

筆者の木本(きもと)です。今回はアルファロメオ156の故障しやすい場所は?というテーマでお話させていただきます。アルファロメオの156に興味のある方は以下の記事も参考になります。

 

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アルファロメオ車の故障とメンテナンスについてかなり学べます。

アルファロメオ中古車の故障は?車種別解説!

 

アルファロメオ156はアルファロメオの中でもかなりのセールスを誇った人気車種ですが、日本でもアルファ147と同じくらいの勢いで売れていたモデルです。現在は少しずつ数は減ってきてはいるものの、それでもアルファ156を愛するファンは途絶えることはありません。V6のマニュアル車では状態が良いものでは中古車相場も高めの設定になっています。私の友人も昨年アルファ156を購入し、たまにツーリングに行ったりしています。

 

 

赤いクルマは目立ってしまうということで謙遜しがちな方も多いですが、赤とは生命エネルギーや幸福そのもののを象徴しています。なので赤い車は生きる力にあふれた人々を引き寄せやすいという魔力も持っているので、そういった意味ではあえて避けてしまうのはもったいないと思います。アルファ156の様々な魅力に惹かれて購入を検討される方も多いですが、あらかじめどんな箇所が故障するのか?を知っておくだけで安心感にかなりの差があります。まずはアルファ156を購入する上でどんな故障が想定できるのかを考えていきます。

 

 

アルファロメオ156はどこが故障しやすいのか?

出典:Alfa Romeo 156 sedan/m.australiancar 

 

アルファロメオ156の故障といっても、実際ほとんどのトラブルはメンテナンスが行き届いていないことによる消耗品系のトラブルがほとんどです。なのでこの項目では基本的にメンテナンスではどうしようもない箇所で、アルファ156の持病的な事柄についても触れていきます。「イタリア車は故障する」という前に「変えるべきところは変えようよ」というのが私の考えですが、実際私たちにできることは何なのかというところまでお伝えしていきます。

 

アルファロメオ156のエアコンの効き

 

これは故障ということではないのですが、アルファロメオ156はエアコンの効きが悪いという話を時折聞きます。おそらく原因はエアコンの吹き出し口がそもそも狭いということからきているようです。狭いので風が出る量が少なく、人によっては物足りなさを感じてしまうのだと思います。解決策としては多くのオーナーさんが実践している「エアコンの吹き出し口の加工」をすることです。加工といっても素人でもできる簡単なものです。Googleで「アルファ156 エアコン 加工」と検索すれば具体的な方法について多くの検索結果が望めますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

アルファロメオ156のセンサー接触不良

 

出典:エアバッグ警告灯 消灯させる/ハナのページ

 

私が乗っていたアルファ147でも発生していましたがアルファ156はエアバッグ警告灯が点灯しっぱなしになっている個体をたまに見かけます。これは座席の下にあるエアバッグコネクターのセンサーの接触不良が原因です。これが点灯して問題なのは、いざという時にエアバッグが展開しなくなってしまうということです。なのでつきっぱなしというのは本来望ましくありません。対策としてはコネクターの爪の部分を洗浄してもらい、形状を整えてもらうことです。その後専用の診断機でエアバッグ警告灯をキャンセルしてもらうという方法があります。これらの作業はディーラーでもやってくれるところがほとんどだと思いますので、もし該当するようであれば実施してもらいましょう。

 

アルファ156のパワーウィンドウスイッチ

 

アルファ156に限らずフィアットオートモービルズ傘下のマセラッティやフェラーリでも同様のべたつきが起こる車があります。『アルファロメオ147を故障させない方法を解説!』でも解説していますが、私のアルファ147でも内装のスイッチのべたつきがありました。これらのべたつきはゴム製塗料が劣化したもので長く乗っていればどうやっても発生してくるものです。しかしDIYで簡単に綺麗に落とすことができます。それが面倒であればディーラーなどでも落としてもらうことができますが、ちょっともったいないですね。

 

アルファロメオ156のセレスピードは避けた方がよい理由

 

私はこれまでセレスピードについては否定的な意見は言っていませんが、このアルファ156のセレスピードに関してはちょっと例外になります。フェラーリのF355のF1マチックと同様でトラブルが後を絶たないことで有名です。『セレスピード故障を防ぐ方法!アルファロメオとの付き合い方』のセレスピードの故障問題では、私は基本的に消耗品であるという考えを持っています。しかしこのアルファ156のセレスピードは構造上何らかの耐久性不足があるようです。なので部品を交換してもミッションケースにクラックが入ったりするなどのセレスピード由来のトラブルが頻発するのです。

 

個人的にはこのアルファ156が日本国内でのセレスピード故障問題の諸悪の根源ともなっていたと考えています。アルファ156でのセレスピードの失敗を受けフィアットグループではその後のアルファ147やフィアット500のデュアロジックでは日常仕様できるレベルのクオリティにまで進化させています。特に現行フィアットのデュアロジック車はほぼトラブルの心配がないレベルにまで来ていますので、よほどのこだわりがなければアルファ156では基本MTを選択する方が無難です。しかしそれでもクラッチキットは国産車でもアルファ156でも10万キロ走行が引っ張る限界となり、V6エンジンではそれなりの予算をもって交換が必要になります。

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アルファロメオ156を故障させないメンテナンスとは?

 

アルファロメオ156を故障させないためにはどうすればいいのでしょうか?それはメンテナンスサイクルを上手に回す、ということに尽きます。メンテナンスサイクルを上手に回せている人はアルファ156が次にどんな不具合が起きるとか、どこが悪くなってどの部品が故障するのか、ということまでイメージできています。それができていない人は次から次へと予想しない故障やトラブルに振り回されて高額な修理代を払うか車を手放すかというところまで追い込まれてしまうのです。実際は国産車の常識でしかモノを見れない人が何も言わないメカのせいにして、外車は故障するという話になってしまいます。

 

そうなってしまう理由はシンプルで、アルファ156をはじめとする欧州車のメンテナンスの大原則をしっかり把握していないからです。把握していないということはあとどのくらい走るとアルファ156のどこが悪くなってくるというのが分からないことになります。メンテナンスサイクルを回すというと自動車整備士さんや一部の車好きの人にしか無理だと思われがちですが、実はそうではありません。整備士の資格がなくて素人でもメンテナンスの基本をしっかり守ることくらい私たちにもできるはずなのです。例えばあなたがアルファ156の5万キロ程度の中古車を欲しいとします。中古車サイトでは車の乗り出し総額70万円とか書いてあったりして親切ですよね。ですが乗り出し70万円というのはあくまで、

 

  • 本体価格
  • 車検取得代
  • 納車整備代
  • ボディコーティング代

 

などの総額でしかありません。納車整備代というのは車屋さんによって異なりますが大抵の場合はオイル交換などの軽作業のみであることがほとんどです。あとは公道を走るうえで危険がないかどうかのチェックのみとなります。一見ちゃんとメンテナンスされているように見えますがクルマからすればオイル交換や車検整備なんて当たり前、息を吸ってることを自慢するようなものです。それに在庫されているほとんどの中古車はノーメンテナンスであるというのが常識です。なので購入時から予防整備という視点ではもっと突っ込んだメンテナンスが必要不可欠です。私がアルファ156を買おうと思ったら以下の部品の交換がなされているか、また交換を頼むとしたらいくらでやってくれるのか?というところまで条件交渉します。

 

  • スパークプラグ
  • イグニッションコイル
  • プラグコード
  • タイミングベルトキット
  • ウォーターポンプ
  • ブレーキパッド
  • ブレーキパッドセンサー(ブレーキパッドと一緒に交換)
  • ブレーキディスク
  • ブローバイホース
  • ヘッドカバーガスケット
  • フューエルフィルター
  • エアフィルター
  • クランクシャフトセンサー
  • カムシャフトセンサー
  • アッパーマウント
  • フロントショックアブソーバー

 

最低でも上記部品の見積もりは取っておきたいところです。つまりそこで出た見積もりがアルファ156の本当の総乗り出し価格となります。意味が分からなくても部品名をそのまま伝えれば常識のある車屋さんであれば理解してもらえます。これらの部品では本国では当たり前とされる欧州車のメンテナンスの大原則として周知されています。アルファ156くらいのクラスの欧州車ではこれらの消耗品が5万キロをめどに寿命を迎えるからです。これだけの部品が寿命を迎えようとしているのに交換しなければ、故障やトラブルが起きるということは目に見えていますよね?さらにアルファ156の場合、以下の項目もチェックしておきたいところです。

 

暖房はしっかり効いているか?

 

アルファロメオ156を購入する上で見ておきたいのが暖房の効き目です。暖房がしっかり効くかどうかは試乗のチャンスがあれば確かめることができます。もしエンジンが十分に暖気されているのに温風がなかなか出てこない場合はサーモスタットという部品が寿命を迎えている可能性があります。サーモスタットが寿命だと水温が上がらないなどの症状も出るので、もしそれらの症状が出ていれば最初に交換しておくことをお勧めします。むしろ購入と同時に新品を入れてしまってもいいくらいです。

 

パワーウィンドウの動作をチェック

 

これはどんな中古車でもチェックしておきたいポイントですが、パワーウィンドウの動作に問題がないかです。納車されてから故障してしまうと損した気分になりますので、もし4枚のガラスのうち1枚でも動作がにぶいものがあればパワーウィンドウレギュレーターという部品も交換検討した方がいいです。

 

後部座席からガソリン臭がしないか?

 

アルファ156系ではお約束のフューエルポンプに寿命が来ていないかの確認はしておいた方がいいです。もしフューエルポンプが摩耗していれば後部座席周辺からほんのりガソリン臭がしてきますので一応確認しておいた方がいいです。仮にガソリン臭がしなくても将来的に寿命を迎える可能性があるので、交換歴があるかどうか確認したうえで新品を導入するか検討した方がいいですね。

 

足回りからの異音は?

 

こちらも納車されてからだと交換が億劫な部品なので、なるべくアルファ156の購入段階で見極めておきたいところです。フューエルポンプのように交換しなければエンジンがかからなくなるなど重篤なリスクはないですが、運転中にタイヤ周辺からギシギシ音が鳴り続くというのはなかなかストレスだと思います。もし試乗中にフロントタイヤ付近からギシギシ音もしくはゴトゴト音が聞こえてきたらスタビライザーリンクフロントアッパーアームという部品の寿命である可能性があります。これらの部品の厄介なところは、

 

  • 部品が割と高額
  • 交換が大変=工賃が高い
  • 交換しなければ乗り心地が不快

 

という点が挙げられます。乗り心地や操縦安定性に影響してくる部品なので必須ではありません。しかしアルファ156本来の運転を純粋に楽しみたいのであればやっておきたいところですがそこまで無理して変える必要のない部品ではあります。

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アルファ156を上手に維持できる人とできない人の差

 

今乗っているアルファ155は20年落ちで笑ってしまうようなトラブルはありますが、深刻な問題なくこれまで乗れて来ています。完全に私の主観ではありますが、アルファ156や欧州車の維持費が高くついてしまう人は、

 

  • 車のことは完全に車屋さん任せてしまう
  • 十分な情報収集をやっていない
  • 欧州車のメンテナンスサイクルを把握していない
  • まず何か起きたら車のせいにしてしまう

 

という傾向にあると思います。そもそも欧州車はヨーロッパから来た車で2年に1度の車検制度があるかも分からない場所で走っているクルマです。アルファ156もそうですが、2年に1回の車検の時だけお金を払ってメンテナンスすればいいやという考え方で維持しようとすると危険なのです。2年に1回ドカン!と一気にメンテナンスするのではなくて、車の走行距離を見て「そろそろ○○は交換だな」とか「このままのペースで距離を伸ばしていったら来年のいつごろには○○の交換時期だな」というような視点が必要なのです。本国の人たちはあまり日本車に乗っていませんし日本人より貧富差の差が激しい地域もあります。日本車に乗れない欧州の人たちは自分たちの車が故障しまくってヒーヒー言っているかといえば、それは全く違うというのが分かると思います。

 

欧州車を上手に維持するにはメンテナンスサイクルを把握し、それに対し必要な予算を組んでおくだけです。部品交換の見積もりがしたければ車屋さんに相談すればすぐもらえます。アルファ156は購入時にある程度部品を交換したらあとは5万キロをめどに部品交換のサイクルを回していくだけです。当然10年20年と乗ればどんな車でも想定外の出費もあるかもしれませんが基本的に丈夫な車です。それにメルセデスやポルシェのようにオーナーさんを大切にするメーカーの姿勢もあるため、即刻部品の供給を止めてしまうということも起こりにくいです。あとはオーナーさん次第ということになります。アルファ156を故障させない上で重要となる販売店選びの具体的な方法について『アルファロメオブレラを故障させないための購入術!』にて解説していますので是非一度ご覧ください。

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