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アルファロメオ155は故障する?旧欧州車との付き合い方!

アルファロメオ155は故障する?旧欧州車との付き合い方!

アルファロメオ155は故障する?旧欧州車との付き合い方!というテーマでお伝えしていきます。アルファロメオの155に興味のある方は以下の記事も参考になります。

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アルファロメオ155といえば私が現在所有しているクルマでもあります。とにかく赤くてボクシーなスタイル、古めかしいエンジン音、必要最低限のミニマムな装備などなど。今の車の流行と真逆を行くカッコ良さがあります。写真は母のフィアット500とのツーショットです。

アルファロメオ155は1995年式の古いクルマではありますが、その圧倒的な個性からむしろ新しいとすら感じます。人とカブらないというのは勇気がいる選択かもしれませんが、人と同じクルマを選ぶことは退屈になることを意味します。クルマに強いこだわりをもった人のための個性派なイタリア車です。そんなアルファロメオ155ですが、大雑把に分けると4種類のグレードがあります。

  • 2.0Lツインスパーク8V
  • 2.0LターボQ4
  • 2.0Lツインスパーク16V
  • 2.0L V6

私のアルファ155は一番古い2.0Lツインスパーク8バルブになります。なので基本的に私のアルファ155で経験したことをお伝えしていきます。しかしQ4を除くどのグレードもベースは基本的には同じですので、私の155で言えることは他の155でも言えるでしょう。アルファロメオ155は故障が多いというより、致命傷まではいかないけど小さなトラブルが多いです致命傷というのは、例えば本来故障してはいけない部分が故障してしまい動けなくなってしまうなどです。

もし何かが故障していたとしても、ちょっとした小さな部品がダメになってしまっていたという話はよく聞きます。アルファロメオ155は基本的な造りはしっかりしているものの、20年という年月によって劣化した部分のボロが出てくる可能性が高いのです。なのでこれからアルファロメオ155を検討している人はある程度輸入車の経験がないと焦ってしまうと思います。そういった意味でアルファロメオ155は玄人向けといえそうです。ということで、私とアルファロメオ155のドタバタ劇の一部始終をお伝えしていきます。

アルファロメオ155のセンサー類は軒並み故障する

アルファロメオ155のセンサー類は悲しいほど貧弱です。以下の画像をご覧ください。

これは私のアルファロメオ155のメーターです。現在は左側の油温計と、右側の油圧計が異常値を示しています。これらは納車後数週間で狂い始めました。どれもクルマの状態を知らせる役割を担っていますが、アルファロメオ155は計測しているセンサーそのものが故障してしまうのです。どれも交換は可能で料金もそこまで高価ではありません。販売店と相談した結果、交換が必要なほどでもないということで放置しています。むしろ「アルファ155は細かいことを気にしていたら乗れない」ということになりました。さらに納車された直後、走行中ガソリンメーターの針が突然ゼロになりました。

「ガソリン漏れか?でも普通に走ってるし、おかしいな…」

それもガソリンの残量を計測するセンサーがちょっと渋くなってしまっていたことが原因でした。ガソリンの残量が分からないのは致命的だなと思っていましたが、走っているうちにちょっとずつ安定してきました。他に故障すると致命的なセンサーといえば水温計があります。水温計は大丈夫なのかな?と思って販売店に確認してみましたが、「水温センサーは納車前に交換しておきました」という回答が返ってきて安心しました。というわけでアルファ155は納車前にセンサー類の総点検はやってもらった方が良いです水温センサーに関しては予防整備的に交換してもらった方がよいと思います。このようにアルファ155は致命的とまではいかないけど、細かい故障がぽつぽつとくる車です。

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アルファロメオ155の警告灯

私のアルファロメオ155は常に「オイル残量をチェックしてください」という警告灯が点灯しっぱなしです。続いてアルファ155のエアコンパネル部分の写真をご覧ください。

写真を見ていただくと分かると思いますが、オイルレベル警告灯が赤く点灯しています。この警告灯は本来、エンジンオイルが少なくなってきたときに点灯する警告灯です。ですが私の155の場合はエンジンオイルが少なくなったから点灯しているわけではありません。これは油温センサーがバカになってしまったことによる誤点灯です。それを私は理解しているので点灯していても何も思いません。センサーの接触の関係なのか、ついたり消えたりしますが現在はほぼ放置しています。油温センサーは交換可能です。センサーの場所はというと、

写真の赤丸の部分が本体ですね。オイルフィルターのすぐそばにあります。どうして分かるのかというと販売店が親身に教えてくれたからです。最初は私も分からなかったのですが、素人でもそんなことを繰り返していくうちにだんだん覚えていきます。何かトラブルがあるたびにクルマが教えてくれているような感じですね。油温センサー自体はたいした金額ではないので交換もできてしまいますが、エンジンオイルの残量なら自分でチェックすればいいやと思っているので放置しています。

アルファロメオ155のメンテナンスについて

私はアルファ155を購入するとき『アルファロメオ147を故障させない方法を解説!』の記事でも触れている「メンテナンスの大原則」を基準に予防整備をお願いしました。欧州車のメンテナンスの大原則では中古車の走行距離を見て、交換が必要な部品を見極めます。売られていた時のアルファ155は走行距離2.8万キロでした。20年落ちとは言え状態もよさそうなので、とりあえず現状で調子の悪いところを最初に直してもらうことにしました。『アルファロメオ159の故障を防ぐ購入術を解説!』でも解説している定期点検記録簿(整備履歴書)はこんな感じになります。

これが、車がこれまでどんな整備をされてきたかを知る重要な手掛かりになります。画像だとちょっと見にくいかもしれないので、

  • タイヤ4本交換
  • フューエルフィルター交換
  • スパークプラグ8本交換
  • フロントショックアブソーバー交換
  • リアショックアブソーバー交換(後日交換、記録簿に載っていません)
  • フロントオーナメント交換(エンブレムのこと)
  • フューエルポンプ
  • フューエルインジェクター
  • アイドルコントロールバルブ
  • プラグコード8本
  • プレッシャーレギュレーター
  • ETC
  • エンジンオイル
  • オイルフィルター
  • LLC(冷却水)
  • ブレーキフルード
  • 水温センサー(記述無し)

アルファ155を購入するとき、これだけの部品を交換・メンテナンスしていただきました。タイヤ4本を除いて上記のメンテナンスをやってもらう前提で契約をしました。タイミングベルトなどは交換しなくてもいいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。私のアルファ155はタイミングチェーンという、交換不要の部品が使われています。そのほか車によってついていたりいなかったりいろいろと例外もあります。なので車種ごとの正確なメンテナンス情報はメカニックの方と相談した方がいいです。欧州車のメンテナンスの大原則のほかに通常の使用ではなかなか不調を起こさない部品も含まれています。

私の155は少し特例的な状態でした。このアルファ155は前のオーナーがしばらく動かしていなかったらしいのです。なので燃焼室にガソリンを噴射するインジェクターと呼ばれる部品が目詰まりを起こす等のトラブルにつながりました。これだけ部品交換をやっていただいたので一見安心かと思いますよね。しかし走行距離4.5万キロになるころ、もう一つやってもらえばよかったと後悔している部品があります。それは5万キロごとの欧州車のメンテナンスの大原則であるヘッドカバーガスケットという部品の交換です。以下の写真は私のアルファ155のエンジンの写真です。

写真の矢印にある茶色い薄いゴムが見えるでしょうか?これがヘッドカバーガスケットというゴムのパッキンです。これがアルファ155くらいの欧州車だと、だいたい5万キロをめどに交換しなくてはいけないのです。ですが私のアルファ155の走行距離は4.5万キロほどでした。それにも関わらずオイルがにじみ始めているのが見えますでしょうか?これはおそらく年式的な古さの問題です。走行距離がまだ5万キロに届いていないとはいえ、新車からすでに20年以上経過しているクルマです。それによってゴムが劣化してしまうのは自然なことなのかもしれません。なのでヘッドカバーガスケットの交換を購入時に一緒にやってもらってもよかったな、と今になって思うのです。

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アルファロメオ155のドアトラブル

わりと最近の話になります。買い物から帰ってきて、クルマに乗り込もうとしてドアを開けました。すると、パキ!っという軽い音がしたのでドアの付け根を見てみると、ピンのような部品が中折れしているのを発見しました。

これは防ぎようがないトラブルですよね。よく20年頑張ったなと思います。とはいえアルファ147ではありえないマイナートラブルです。とりあえず販売店の店長に問いあわせてパーツを取り寄せました。たいした部品ではありませんがちょっとひやっとしました。アルファ155では普通にあるトラブルと思ってください。

アルファロメオ155の純正マフラーは新品でも腐る?

私のアルファロメオ155は購入したときからマフラーが変わってました。見た目では純正と形が同じなのでわかりませんが、エンジンをかけるとブルォーン!!パン!!という古めかしいバックファイアを奏でるのです。個人的にまずはノーマルマフラーから試してみたかったので、販売店の店長に相談しました。しかし店長曰く、「純正マフラーは4年でさびて穴が空くからお勧めできない。前のオーナーさんはそれが面倒だったので、ステンレス製のマフラーをわざわざ作って装着したんです」とのことでした。

そんな車があるのですか…うーん、4年ごとにマフラーを買い替えるなんて確かにばからしい…しかも穴が空いたら車検に通らない…そう思って、今のマフラーに落ち着いています。

古い欧州車との付き合い方

アルファロメオ155は年式的に見ても古いクルマです。私が初めての欧州車としてお勧めしているのはもっと新しい年式の、できれば2000年に入ってからの車をお勧めしています。それは日本のバブル期からある欧州車の故障するというイメージから、実際はかなり進化しているということを体感できる車が多いからです。今まで挙げてきた私のアルファ155のような小さいコントみたいなトラブルも少ないです。

それに、2000年以降の欧州車(オペルは1996年から)は故障のコンピュータ診断ができるので、もしもの時でも故障個所が瞬時にわかるという手軽で便利なシステムが備わっています。なので私のアルファ155のようなちょっと古い欧州車には、ある程度欧州車の経験がある人がチャレンジした方がよいと思っています。そんなちょっと古いアルファ155と私は普段どんな付き合い方をしているのか、お伝えしていきたいと思います。

アルファロメオ155は電動シート付き?

これもちょっと笑ってしまう話ですが、私のアルファ155のツインスパーク8Vのグレードにはなぜか電動シートが付いています。その電動シートがトラブルを起こすというのはアルファ155の弱点として有名です。電動シートで怖いのはシートが変な位置で故障してそのまま動かないという事態です。

なので私は買った初日からシートの位置を決めてしまって、それ以降シートの位置を調整していません。電動シートは故障しても直せるらしいですが、だったら最初から動かなさい方がいいと思います。

アルファロメオ155はハンドルの「すえ切り」をするべからず

これも購入して1か月くらいの、夏の暑い日でした。あろうことかアルファ155を営業車として使用していたころのことです。お客様の家から帰ろうとして、駐車場内で方向転換しようとした時のことです。ハンドルをすえ切り気味で回した瞬間、プシュ!!という音がハンドルの奥の方で聞こえたのが分かりました。これはやばい音がすると思って販売店の店長に連絡したら、

「あんまりプシュプシュ言わせないでください」

とのことでした。これは私も知らなかったのですがアルファ155のパワーステアリングフルードは沸騰しやすく、すえ切りをし過ぎると破裂するというのです。それは納車前に言えよ!とその時は心底思いましたが、今ではすっかり操作に慣れてパワステなんてついていないものだと思ってハンドルを回しています。

アルファロメオ155のドアはガラス半開きで開け閉めしない

アルファ155に限らず国産車でもそうですが、車の窓ガラスを中途半端に開けたままドアを開け閉めするのは良くありません。そうするとガラスを調整するレギュレーターという部品に振動がダイレクトにいきわたりますので、長い目で見て寿命を縮める結果となり、故障しやすくなってしまいます。アルファ155に乗るようになってからはそういった繊細な部分にまで気を遣うようになりました。いかがでしたでしょうか?何かご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせください。アルファロメオ155の故障や欧州車との付き合い方でご参考になれば幸いです。

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